武田邦彦のレビュー一覧

  • 偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する
    前半は割と説得力があるような気がしたのだが、中盤以降はなんとなくモヤモヤ。
    最終章で、「心の豊かさで無駄は減らせる」というような結論を書いてあるが、うーん、それは科学者が言うことじゃないね、と思った。
    微妙にあやしい感じのデータだったりもするが、リサイクルはまともに行われていないということは十分にあ...続きを読む
  • 日本人の9割が思い違いをしている問題にあえて白黒つけてみた
    国際問題・日本経済・健康問題・人間社会・男女問題・環境問題あと多岐に渡っての、例の武田節が炸裂し、結構楽しめるのであるが、冒頭の国際問題の論理展開は相当疑問が残る。
    環境問題・原発問題等で鋭い切り込みをし、ある程度評価支持をしてきた筆者だけに、この論調だと他の論調も果たして大丈夫なのかと、ちょっと心...続きを読む
  • 偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する
    環境に良いとされていることに、独自の視点で解析している。官僚や行政批判をしているが、筆者がそういう所にもっと食い込んで、政策を動かしてもいいのではと思う。最終的には、心を豊かにすれば物は少なくて済む、と括る。そうだとしても、出るゴミや環境に与える影響は考慮する必要があるだろう。
  • 放射能列島 日本でこれから起きること
    原発に反対する著者が、放射能汚染などについて記述した一冊。

    原発推進反対派なので、当然ながらその点は眉に唾付けて読む必要があるものの、実際に彼が言うとおり政府や東電に葬られていることはたくさんあるだろうし、そういうことに対して関心を失うことなく対峙する必要があると感じた。
  • 放射能と生きる
    原発問題は1,2か月では終わるものではありませんでした。「嘘も方便」ってやっぱりこういう本当に危険な時にも使われるんですね。安心させるための嘘が、ごまかしが、どれほどの何も知らない人の命を奪うのだろう。
  • 大麻ヒステリー~思考停止になる日本人~
    南の国は温暖で働かなくても食べ物が手に入るため、人はあまり活動しないことを選び、北の国は気候が厳しく食べ物を得るため人はよく働き活動し、ときどき疫病や戦争で人口を減らす。麻薬の背景にある、人間の在り方についての記述が、とてもしっくりきました。

    大麻は古くから、繊維素材として大切に扱われていたことを...続きを読む
  • 偽善エネルギー
    文章が上手く、説得力があって感心させられてしまう。でも、まさに「ほんまでっか!?」と疑いたくなる個所もある。最後は、エネルギー問題というより、著者の人生訓の観がある。まあでも読んで損はない本だとは思う。
  • もうだまされない! 「身近な科学」50のウソ 原発、エネルギー、環境、健康知識のホント
    原発問題をめぐるウソ

    エネルギー問題のウソ
    自然エネルギーは、環境破壊を引き起こす
    水力や風力は環境の乱れに
    太陽電池をつくるコストが膨大
    バイオマスは食糧危機を招く
    石油の埋蔵量は増えていてあと8000年はだいじょうぶ

    地球温暖化問題のウソ
    温暖化は生物にとってよいことだ
    節電は温暖化防止には...続きを読む
  • 偽善エネルギー
    正しいと思われる部分、8割。
    誤魔化しているように感じるところ2割。

    原発の安全性と人災の部分も正しいが、この人災(原子力ムラの論理)が破綻しているのに、変われないし、変わろうとしないので、もはや日本には原子力発電を利用する資格なし。
  • 大麻ヒステリー~思考停止になる日本人~
    武田先生が、大麻草に関してこんな研究をしていたのかと改めて感心した。
    多面的な情報で、参考になった。
  • 生物多様性のウソ(小学館101新書)
    10年程前から多くの生物が絶滅していていると以前に本で読んだことがあります。また日本の国鳥である「トキ」は絶滅寸前で、人工的に生かされている状態です。この本の著者である武田氏は、そのような状態は「トキ」にとって果たして良い状態なのかと問題を投げかけています。

    二酸化炭素の温暖化の問題等、武田氏の書...続きを読む
  • 武田邦彦はウソをついているのか? 日本人の環境問題の常識を覆す熱闘論
    武田氏と13人のパネリスト、そして多くの市民による白熱の激論。環境問題に一石を投じた武田氏もパネリストの反論にたじたじの場面もあった。物事は多様な視点で見直せば様々な側面をみせるし、データ一つをとっても出所の違いで数値は大きく変わるということだ。武田氏の説も全てを無批判に鵜呑みにするわけにもいかない...続きを読む
  • 偽善エネルギー
     本書は東日本大震災以前に書かれている。著者はエネルギーの、特に原子力発電について、震災前に喝破していた。

     それは二つに要約される。一つは、日本の軽水炉型原発は技術的には安全だということ。もう一つは日本の原発は地震に耐えられないかもしれないという点だ。実際に地震(津波)で原発は壊れた。逆に言うと...続きを読む
  • 偽善エネルギー
    原油高騰の只中、今回は、石油の現状を述べるとともに、代替エネルギーとして期待の高いソーラーエネルギーの欺瞞をきっちり暴いている。またしてもイメージに唆され全くの紛い物に幻想を抱かされている己の浅はかさを思い知らされる。冒頭、本書の特徴として武田氏は利権と関係ないこと、科学として事実を書いていると言い...続きを読む
  • 放射能列島 日本でこれから起きること
     著者は、原子力関係が専門の学者なのだろうが、本書を読んで「まあ、なんと身も蓋もない」言い方かと苦笑する思いをもった。
     「原発は安全」「安全なのになぜ僻地に建てるのか」「危険手当としての交付金」などを読むと、危険なのに安全と言いながら巨額の金をばら撒く姿が浮かび上がる。みんな、うすうすはわかってい...続きを読む
  • 放射能列島 日本でこれから起きること
    原発メルトダウンは環境を隠れ蓑にした20年の利権構造のツケ
    危ない原発は日本だけ。環境問題が消滅すれば、ドーム型都市。技術者、すごいよ。
  • 放射能と生きる
    今まで避けていた放射能について考えてみる。この武田さんの本はおバカさんな私でも理解できるわかりやすい本です。

    この本を読んだからって、どの情報が正しいのか、間違っているのか、結局安全な数値は何か、というのはわからなかったけれど、どう情報を見て、私なりにどう理解すればいいのかというのを教えてもらいま...続きを読む
  • 偽善エネルギー
    夢の原子炉と言われていた(言われてきた?)「もんじゅ」が14年ぶりに運転を再開しました。原子力発電所から出てくる廃棄物を使ってエネルギーを作るシステムなので、もう少し良いイメージを持っても良いと思いますが、それを運転して作られる「プルトニウム」が原爆の材料になるということもあり(p43)、イメージが...続きを読む
  • 国債は買ってはいけない! 誰でも儲かるお金の話
    郵便局などで販売されている個人向け国債は購入していませんが、銀行などの金融機関はわれわれの定期預金等を運用するために国債を購入していると聞いています。CO2やリサイクル問題で著作を読んでいた武田氏が「国債は買ってはいけない」という本を書かれていたことに最近気づいたので読んでみました。

    彼の論旨に...続きを読む
  • 2015年放射能クライシス
    きわめてまともな科学者らしい視点の本。講演その他の話し言葉をそのまま文語体にまとめたのか、ところどころ論旨に飛躍があり、「?」となるところも見かけるが。でも2015年に備えて読んでおいてよかった本だった。