枝廣淳子のレビュー一覧

  • 答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ
    年末に友人たちと泊まりがけの忘年会に出かけました。温泉入って食事してコタツに入ってごろごろして、なんとなく今年面白かった本談義になった時に、たまたま読んでいた中公新書「ウクライナ動乱」の中で提示されていた「錯綜した亀裂」「オーバーラップした亀裂」の対比図が目鱗だったという話をしました。いくつかある亀...続きを読む
  • 答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ
    「答えを行動を急がされる」「分からないが言えない」学校で特に感じること。
    子どもの「ネガティブ・ケイパビリティ」を奪っているのではないか。

    私自身、特にこの2年、「聴く」ことができるようになりたいと思い、いろいろと考え動いてきた。
    今感じているのは、「“ただ”一緒にいる」その重要さと難しさ。
    今の...続きを読む
  • 答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ
    ネガティブケイパビリティを見出したキーツやビオンの生涯を丁寧に記述していた箒木さんの本に対して枝廣さんのこちらの本はより実践的。個人あるいは組織としてネガティブケイパビリティ的な態度を育ててたり鍛えたりしたいと考えている方にはこちらの方がわかりやすく、使いやすいかと。安易にわかりやすさに飛びつくこと...続きを読む
  • 世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方
    世界はシステムでつながっていることを筆者の目線で論じている本だが、意見に偏りがないため、理解しやすく腹に落ちやすい。訳が読みやすいのもその理由かと思う。

    以下、覚えておきたい二文。
    ・目的とは、美辞麗句や掲げられた目標からではなく、行動から推測されるものです。
    ・システム思考が私に教えてくれたのは...続きを読む
  • ブルーカーボンとは何か 温暖化を防ぐ「海の森」
    ブルーカーボンとは「海洋生物によって隔離あるいは貯留された炭素」と一般的には定義されている。ブルーカーボン生態系の1ヘクタール(10000㎡)当たりの土壌炭素貯留量は、陸上生態系の最大10倍と言われる。しかも100年、1000年といった長期の単位で貯留でき、山火事や土砂崩れ、不適切な伐採にあうといっ...続きを読む
  • 世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方
    長いこと積読してた本。積読してる間に他の本でシステム思考については読んできたけどやはりこの本は外せないかなと。訳文も非常に読みやすいしシステム思考について最初に学ぶならやはりこの本が良い。物事を眺める視座を一段高めて考える方法として一度は学んでおきたい。
  • 答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ
    本書の読者は、読後に感想を書くことを躊躇うかもしれない。とりあえずはネガティブケイパビリティとは不確実な状況で、判断を保留し、オープンでいる状態を継続する力と認識し、今後ふとした時にネガティブケイパビリティを思い出してみたいと思う。個人的には「育てる」ではなく「育つ」のを待つ感覚という例が腹落ちした...続きを読む
  • 答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ
    すぐには答えが出ないことってたくさんあって、でもどうしても時間がかかること、はっきりしないことは避けられがち。そこにネガティブ・ケイパビリティという言葉、スキルというラベルがつけられることによってコスパ、タイパを意識せざるを得ない今の時代に釘を刺してくれているような、そんな考え方だなと思う。
  • 答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ
    素早く問題を処理することが求められ、賞賛される現代において、あえて「不確実な状態に耐え、素早く問題を処理しない」必要性を説く本。
    個人的には、とても学びの多い本だった。

    冒頭の説明だけだと時代に逆行した内容のように思われるが、著者は素早く解くべき問題とそうでない問題を峻別し、前者に対しては問題解決...続きを読む
  • 世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方
    システムを理解する。これは政治家、行政の職員、経営者だけでなくあらゆる人が理解するべきだ。
    国や地方自治体では何もしない。もしくは何か新しいことをするが思惑が外れて失敗する。これが延々と続けられている。それは何故か。システムへの無理解である。
    システムを理解しようとしないから変化を恐れる。何かを変え...続きを読む
  • 学習する組織 ― システム思考で未来を創造する
    世間に溢れているビジネス書とは一線を画す本
    経営ノウハウというよりは、システム思考という新しい思考法を重心として、経営課題のみならず世界中のありとあらゆる課題へ対処するための根源的な思考法を提供してくれる。
    実戦には時間がかかるし、会社でトライした時にも難しさを痛感したものではあるが、今求められるス...続きを読む
  • 地元経済を創りなおす 分析・診断・対策
    ・人口3万人未満自治体954で総人口の8%、面積は48%
    ・年間10万人が東京に移住
    ・どのように地域経済の好循環を作り出すか
    ・RESAS:地域経済循環マップ
    ・地消地産
    ・小水力発電
    ・合同会社あば村
    ・学習する地域:客観的な報告書が共通基盤、継続新プロ・起業支援の場、アイデア発射台
  • プラスチック汚染とは何か
    「レジ袋をやめれば大丈夫と思っていませんか?」という表紙の言葉に強く惹かれて読んだ。

    ブックレットだからページ数は少ないが、中身はとても濃い!
    今やプラスチックは、環境問題の「元凶」と言われてしまっているけれど、プラスチックが登場して多用されるようになったきっかけは「環境保護のため」だったという冒...続きを読む
  • 学習する組織 ― システム思考で未来を創造する
    組織が学ぶ為の必要な要素を展開している。自身もシステムの一部である事を認識することで、働きかけができる。その為に組織もまた個人も必要な考え方を持つ必要がある。

    内容が濃く、一読での消化は難しい。途中挫折をするも読み終えた。また時を見て学習したい。
  • 世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方
    例えば、「この世界をより良くしたい」と考えた時に、どんな基本思考を生きる人すべてにインストールすれば良いのか?と思えば、名著「7つの習慣」とかは間違いなく入るのだけど、10冊選んで良ければ、この本はその内の1冊に入って良いと思う。

    どうしても、短期的な感情で、人に対して良し悪しを評価したり、争った...続きを読む
  • 地元経済を創りなおす 分析・診断・対策
    地域の循環を見えるようにする、そのやり方があるというのが知れて良かった。何がどう変わるかがわかるのはとてもワクワクすることだなと思った
  • なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか? ―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
    システム思考の基礎が事例を交えて短くまとまっており、最初の一冊としてすごくわかりやすい。一通り説明が終わった後の後半は理論などの裏付けが無く話が進むので読んでいて迷子になることが多かったが、それでも有用な本です。
  • なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか? ―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
    システム思考の入門書として、その概念に初めて触れた。「問題が起きた時、個人の意識や心がけではなく、組織や構造で解決すべき」という自身の考えをサポートしてくれる考え方だった。

    ・ある問題が起きた時、すぐに解決策に飛びつかない
    ・問題が起きるパターンを把握する(氷山を見る)
    ・問題の構造をループ図に書...続きを読む
  • 「定常経済」は可能だ!
    インタビューをまとめたもので60ページ程度ととても読みやすいが、内容は濃密。

    「現在の人間活動を支えるのに地球はいくつ必要か」を計算するエコロジカル・フットプリントの最新値は1.5、つまり今の私たちの活動を支えるのに地球は1.5個必要ということ。
    これを1以下に下げる前提で、「定常経済」とは、一定...続きを読む
  • システム思考をはじめてみよう
    「風が吹けば桶屋が儲かる」を日々の行動に当てはめて考えると、自分の行動が世界の経済に繋がる。
    本書冒頭の話が某エナジードリンクのCMにも起用されていて驚いた。

    フィードバックが適時適切にされれば、個人も世界も変わる。
    「見える化」は日々、関係者が目にすることができて初めて意味を為す。

    同じ著者の...続きを読む