中村桂子のレビュー一覧

  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方
    養老孟司さん 自然の中で身体を動かすことで無意識に教育を受けている

    中村桂子さん たとえ都会の真ん中でも、小さい子にとって、自然はいくらでもある

    池澤夏樹さん 遊びや余白にこそ、私たち人類の可能性がある

    三人の話はどれも、自然を特別なものとせずというより、人も自然の一部であることを感じることの...続きを読む
  • 老いを愛づる 生命誌からのメッセージ
    「老いを愛づる」中村桂子著
    生命誌という人間は生き物のひとつという考え方から、地球温暖化、二酸化炭素削減、などを論じ、優しい言葉で寅さんや北の国からの板野五郎をひきあいに、今の社会に警鐘をならしてます。
  • 「ふつうのおんなの子」のちから 子どもの本から学んだこと
    「ふつうのおんなの子」のちから 
    中村桂子著
     今八十代半ばの生物学者の書いた本です。2018年出版の本ですから、安倍政治絶頂のころ、戦争のできる国になりかげ新自由主義、すべて経済優先、科学信仰が叫ばれてたころの時代を憂慮されて、おんなの子の発想、人間観、社会観、を子供のころ読んだ本を土台にして展開...続きを読む
  • 科学者が人間であること
    880

    科学的とは多くの場合数字で表わせると いうことです。

    東京への一極集中は、生きものとして生きるとい う生き方を許しません。しかも、多くの発信が東京からなので、社 会としての価値観や生き方の選択が東京で決められてしまうことに なります。北海道から沖縄までさまざまな自然の中でそれを生かし た...続きを読む
  • 「ふつうのおんなの子」のちから 子どもの本から学んだこと
    お会いしたことはないけれど、ちょっとだけ、ある方を通じて存じている中村先生の著書

    温厚なお人柄をかねがね聞いてはいた。本業の研究者としても、書き手としても一流であるということも。
    この著書の中でご自身も書いていらっしゃるけれど、喧嘩したことない、人の悪口を言わない、聞き上手。
    そばにいてくれるとき...続きを読む
  • 「ふつうのおんなの子」のちから 子どもの本から学んだこと
    金子みすゞさんの<みんな違って みんないい>が出てきて、嬉しかったです^^ 競争社会は疲れるから、自然を愛でて、幸せに生きよう(*'▽') 男性にも<ふつうのおんなの子のちから>はある(^^♪ あなたにはあなたの意見がある、私には私の意見がある、違っているけど、それでいい(⋈◍>◡<◍)。✧♡
  • 老いを愛づる 生命誌からのメッセージ
    国語の教科書で中村桂子さんの文章を読んだときの感動が忘れられません。

    中村さんと同じ年の父が入院して気落ちしている母に贈ろうと、まず自分で読みました。

    母のためでしたが、今、人生何度目かの選択に悩んでいる私にとっても、中村さん自身40歳で悩み始め、53歳で気づき、生命誌研究館ができたのは57歳の...続きを読む
  • 老いを愛づる 生命誌からのメッセージ
    老いを悲しむことなく、毎日大切に生きて、生きていることに感謝しながら、いろいろと勉強していき新たな発見を得る。素晴らしい生き方。ぜひ真似をさせていただきたいです。
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    ・50歳代、60歳代、70歳代・・・とそれぞれの年齢の自分は一度しか味わえないのですから、その時を楽しむ方が人生を充分味わった...続きを読む
  • やわらかな遺伝子
    将来、AIが個人の最適な職業を提案することが可能になったとして、それはどの段階で可能となるだろうか?
    成人してから?赤ん坊の頃?それとも受精卵すら発生する前の両親の遺伝子を判定して?
    原題は「Nature Via Nurture:Genes,Experience and What Makes Us ...続きを読む
  • 科学者が人間であること
    上品で淡々とした筆致だが、考え抜かれた言葉と表現。そして、根底にある信念。見事な本であった。個人的には、宮沢賢治についての、本当の幸せ、本当の賢さ論が発見であった。
  • 二重らせん
    素晴らしい。科学史における最も重要な発見の1つであるDNAの二重らせん構造。重鎮ポーリングとの競争など幾多の困難を乗り越えその発見に至った経緯にとても感動した。当事者の視点から描かれたクリックなど個性的な登場人物や魅力ある展開にまるで映画を観ているよう印象を受けた。
  • 「ふつうのおんなの子」のちから 子どもの本から学んだこと
    読後感のなんと清々しいこと!
    元気と勇気をいただきました。
    児童文学好きにとって、登場する彼女たちへの愛情あふれるコメントに何度うなずいてたことか。
    そして中村桂子さんの生き方の普通でないけどふつうな生き方。声高には主張しないけど芯を持った生き方に励まされました。
    今の嫌な雰囲気の風潮には絶対にNO...続きを読む
  • 生きもの上陸大作戦 絶滅と進化の5億年
    最新の研究によると昆虫は甲殻類の鰓脚類と同じ祖先から分岐したとのこと。甲殻類に近いというより、「側系統の甲殻類に内包される」(wikipediaより)というべきものらしい。

    残る謎は多足類の出自だ。海で祖先が見つかってない。

    また、最初に上陸した節足動物は多足類とされる。かつて体長2m以上のヤス...続きを読む
  • 生命誌とは何か
    「アリとフクロウとサクラを一列に並べてどちらが進歩しているか、優れているかと順位をつけようとしても無理です。それぞれに特徴がある『多様さ』こそ生きものの神髄です。」(30-31頁)

    著者が発したこの言葉をネットで見かけて、興味を持った為、本書を手に取りました。

    科学的視点から生き物全ての関係と歴...続きを読む
  • リレートーク 言葉の力 人間の力
    松居直さんのところを中心に抜き書き。

    松居  ところが、中村さんがお感じになるその実感が多くのおとなには欠けているのです。だから、日本の教育は教え過ぎる。それで知識が頭には入る。だけど心が動かない。すると好奇心が出てこない。好奇心というのは頭ではなく、最終的には気持ちですから。今の子どもたちの好奇...続きを読む
  • リレートーク 言葉の力 人間の力
    良い本でした。舘野泉さんと加古里子さん以外はあまりピンと来てなかったけど、松居さんはかの福音館の絵本を始められた方⁉️
    2011年、震災より少し前に始まったリレートークは、震災後五回まで続くけど、いろいろ考えさせられることも多かった。
    残念ながら、お二方はすでに故人となられてる。
    それでもお元気な時...続きを読む
  • いのちのひろがり
     アリ、チョウ、テントウムシ、ハチ、カエル、トカゲ、ヒヨドリ・・・、草、花、木・・・、庭の生き物に話しかけたくなる。中村桂子・文&松岡達英・絵「いのちのひろがり」、2015.4発行。宇宙→太陽→地球(46億年前)→海→細胞→細胞と酸素で細胞の集合:生き物(38億年前)→貝、ヒトデ、エビ→魚(背骨)→...続きを読む
  • やわらかな遺伝子
    自分的にはマット・リドレー『赤の女王』からの二作目。
    『赤の女王』がとても面白かったので。
    面白さ、とっつきやすさで言えば、『赤の女王』の方が自分的には良かったかな、と思うが、本書もとても興味深い。

    テーマは、「生まれか育ちか」。
    人は、本テーマに関わらず、二元論が大好きで2つのうちどちらかにカテ...続きを読む
  • 科学はこのままでいいのかな ──進歩?いえ進化でしょ
    生命誌絵巻は何度も見ていたが、機械論からの展開を提案している点は素晴らしいと感じた.また、DNAの話で関係者の連なりの中で次々に意外な事実が見出されて、最終的に二重らせん構造モデルが生まれた歴史を語っているのが良かった.
  • 老いを愛づる 生命誌からのメッセージ
    白髪を染めていたけれど、染めるのをやめようと思った。
    女性なら悩むのも当然だ。
    染めれば伸びてくる白髪が気になり、マスカラタイプで凌いだり、帽子を被ったり、髪型を変えたり
    色々試しても老けて見える自分のこと姿に納得が行かない。

    著者はそんな自分に潔く染めない選択をさせたのに、美容師が許してくれない...続きを読む