萩尾望都のレビュー一覧
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アーサー卿が一族になる話。ドラマチックな物語なのにもかかわらず静寂さを感じました。元になる「ランプトンは語る」が大好きなので経緯がわかって満足です。
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どんな昔にあっても人の思いは悲しみと苦しみに彩られて。バンパイアの苦悩を思うと、限りある命は楽ちんでいいなと思うアラカンでした。
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ポーの一族3巻までと異なり、短編4作品が読めます。
忙しい時でも1作品ずつ読んで、異世界や海外に行った気分を味わい、
リフレッシュ!翌日の仕事がはかどりました。
絵も、私の大好きな作品の「この娘うります!」の時期とほぼ重なるので、
女性らしい細い線が魅力的です。
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大好きなポーの一族の中でも一番のお気に入りの第3巻
40年前に購入した本も読みつつ、
電子書籍で拡大して読んだりしています。(視力が落ちたので読みやすいです)
エドガーやアラン、他の学生もちょっと大人びているギャップがたまらなく魅力的でカッコいいです。
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アーサーとパトリシア。
あんなに想いあっているのに、なんて切ない。
1つのボタンの掛け違いが大きなすれ違いになってしまう。
悲しくて美しい。
2人の中でその想いは永遠。
そういうアーサーだから、エドガーに惹かれたのかな。
バラのアーチをよみがえらせたのが切ない。Posted by ブクログ -
本屋さんで本を購入したものの、拡大して読みたくなって、
ポーの一族 秘密の花園でBookLiveデビュー。
今回、ポーの一族を全巻再読し、40年前に読んだポーの一族と比べると、
より絵がリアルなので、異世界なのに身近に感じる作品でした。
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エドガーがポーの一族になる前後のお話なので、
切ないですが是非読んで頂きたいです。
お気に入りの3巻は常に読んでいたのですが、
他の巻は熟読後、友人に譲ってしまい忘れていたので、
40年ぶりに再読して、以前読んだ記憶がよみがえりました! -
ケイトリンについて『春の夢』で語られていたのを、とあるブログに指摘されるまで忘れていた。ダメな読者だと痛感する。
連載中も衝撃を受けたセリフ、「生まれた娘たちは夫の子か息子の子かわかりません」
人間をやめたくなるのも無理はない。上流と下流の女性の格差がしっかり描かれている。
しっかりといえば...続きを読むPosted by ブクログ -
1年ぶりの続巻なので、話を忘れてしまい1巻から読み直す。キレイにおさまった感じである。後味も悪くないような…
数年前だが萩尾先生の講演を聴いたことがある。その中で、連載ではページ数の関係でカットされる部分があることも多い。単行本では、その部分を付け足して刊行するとのこと。小説でも加筆修正がある...続きを読むPosted by ブクログ -
「ポーの一族」復活四作目にして初めて、以前のように何も考えず心から楽しんで読めたように思う。「春の夢」は40年ぶりの感激でアップアップしてただけ、「ユニコーン」は、「エドガーが現在に!」「ポーの村の秘密が!」と二大衝撃で撃沈、「秘密の花園1」は、「あれ?アランの話じゃないの?」という戸惑いが邪魔をし...続きを読むPosted by ブクログ
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2011年以来の再読だから十年ぶり。
初読の際はこう書いた。
(以下引用)
・義父からの性的暴力的虐待。
・無垢なるものは犯され続けるしかないのだよ。
・救いも癒しもなく延々続くセラピー的会話。
・彼らはセックスや肌でわかりあうなどというイージーな終着点には収まらない。
・とことん会話によって愛と支...続きを読むPosted by ブクログ -
備忘録に書名が残っていなかったので未読? いや読んだ憶えがあるのにな、と訝しみながら読んだら、結果再読だった。
というか読んでいる最中に、視覚だからプルースト効果とは言わないんだろうが、前回ぐっときた要素が次々と波のように押し寄せてきた。
たぶん「ゴールデンライラック」の内容とその読み方が合致して、...続きを読むPosted by ブクログ -
絵が流れるように美しく、特に目が印象的で、一瞬でストーリーに引き込まれました。
テンポが心地よく、風になびくように動きが表現されていて、動きのリズムに合わせてスイスイ読めました。繰り返し読みたくなる作品です。