竹内久美子のレビュー一覧
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パンダやリスやタガメやタツノオトシゴ、そして人間の、子育てにおける取捨選択や、
『種の繁栄』ではなく『自身の遺伝子の繁栄』を思わせるこわーい本能について。
怖いけど、大変興味深く読めた。Posted by ブクログ -
新書は大体タイトルと内容が異なるものですが、この本についても、主題は人間の児童虐待を本能的な面から考察するというものでした。
動物の子育て事例についても、あくまで主題に持ってくるまでの前座です。
本能はそれ自体を否定するものではなく、自覚し納得することで解決法を見いだせると考えておりますが、
本書...続きを読むPosted by ブクログ -
男性にとっては切実な悩みなのかもしれないです。
しかし、自分の指比は生まれ持ったものでもう変えられないので、おとなしく受け入れるしかありません。Posted by ブクログ -
動物は自分の遺伝子をよく残すために、いろんなことをする。育たなさそうな子は見捨てるし、新しくつがいになるためには、前の配偶者の子を殺すことも珍しくない。如何に自分の親族に手厚く、そうでない場合は冷たく見捨てる(とか、食べちゃうとか)、そういう話が、鳥だったり虫だったり魚だったりと、ずいぶん続く。鳥の...続きを読むPosted by ブクログ
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生物の行動は全て遺伝子によって支配されている。生物の身体は遺伝子を複製させる為の乗り物に過ぎない。
蜂とか猿とか人間を例にとって、全ての現象は遺伝子が遺伝子を後世に遺す為のものだと説明。結構説得力があった。
伊坂幸太郎「重力ピエロ」はその辺の事を問題提起していた作品だったような…。殺人者の...続きを読むPosted by ブクログ -
竹内氏の本は非常に興味深く、読んでいて楽しい。また、動物行動学の視点にたって様々な事例を柔軟かつユーモアに語っている点が好きである。
今後も他の作品を読み続けていきたいと思う。Posted by ブクログ -
浮気は遺伝子のなせる技という。動物行動学から紐解いているが、人には動物にないレベルの心があり、十ぱ一絡げに論じるのはどうかと。でも文章はわかりやすいし、おもしろい。13.6.9Posted by ブクログ
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本当に怖かった。無責任な人間の母親を責める常套句に動物でさえ・・・というものがあるが、その常識が一変するような事実にページをめくるたび驚かされた。美しい幻想は木端微塵に砕かれた感は強い。ただ、皆、一生懸命に生き抜こうと努力していることは痛いほどに伝わってきた。Posted by ブクログ
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「ダーウィンが来た!」的な動物おもしろ知識本かと思ったら大間違い。
自分の子を“よく”残すという遺伝子レベルの話から、後半は人間の児童虐待の話へ。
どうしても感情論で考えられがちですが、生物学や文化人類学の観点から考えると、また違った見え方をします。
「母親スイッチ」なんてない、という指摘は、救われ...続きを読むPosted by ブクログ -
動物行動学に視点に立ちながらあけっぴろげなエッセイのような体の本書の赤面して忌避するものもあれば、私のように本
著者を好んで読むものもいる。
対策と傾向としては、人間は「所詮」動物と捉えるとともに「されど高等な」動物と両側面で捉えて止揚することが良いのかもしれない。飲み会ネタだけどとても勉強になり...続きを読むPosted by ブクログ -
著者は、動物行動学の専門家。動物学的な見地からこれまでにも多数の楽しい本を出版されています。
子孫繁栄と種の保存という視点から動物の行動を解釈しています。
テストステロンが免疫抑制効果があるとは知らなかった。Posted by ブクログ