竹内久美子のレビュー一覧

  • 遺伝子が解く! 万世一系のひみつ
    読書録「万世一系のひみつ」4

    著者 竹内久美子
    出版 文藝春秋

    p43より引用
    “そして!チョコレートの匂いは、男のペニスの血圧を増す”

     動物行動学者である著者による、生物に関する読者からの疑問
    や質問に答える一冊。
     腰のクビレについてからうさぎの死んだふりについてまで、シ
    リーズおなじみ...続きを読む
  • 本当は怖い動物の子育て
    動物の子育て、先住民の子育て、現代人の子育て…と様々な角度からみる子育て。
    人間として当たり前と思ってた考え方もあっさりと覆された気分です。何が正しいとか間違っているとかそういう問題ではなく、生きているものはみな根元としては一緒。だけど、今私が法律の存在するもとで生きてる以上感じなくてはならない感情...続きを読む
  • 本当は怖い動物の子育て
    久しぶりのレビュー。動物に見られる「子殺し」のメカニズムと、人間の児童虐待の関係について簡潔に述べられている。

    生物に共通の「子孫繁栄」という目標を達成するためには、あえて子を殺すことも理に叶う場合がある。それは動物にとって、よくあるプログラムであるそうだ。そうすると「では人間は?」と考えてしまう...続きを読む
  • 女は男の指を見る
    タイトルの卑俗性からはかけ離れているほど刺激的かつ科学的な著書であり、他の方にも一読を勧める。よくある一流の男や良く出来る男などの経験則に基づいたものではなく、動物行動学に基づいて述べられている。

    本邦では倫理的な側面から当該研究がけしからんとひかえられているとのことだが、少子化や、草食など経験的...続きを読む
  • 本当は怖い動物の子育て
    タイトルとは裏腹に、育児放棄や虐待に関する考察の本。今でも文明の浸透していない原住民がいるということが驚きだった。母系性社会の方が子供を育てやすい、という考察を読み、女性のあらゆる意味での立場を見直すことで、もう少し子供を育てやすい社会を作れるのではないかと思った。
  • 本当は怖い動物の子育て
    本当に怖いです。母性愛を信じている人は、読まないでください。
    自分の遺伝子のコピーを残すことを最優先にするため、充分に育てられない、または自分の子ではないというときには、恐ろしいことが起こります。
    しかし、これは動物だけではありません。人間も同じです。子どもへの虐待が、本能で行われている部分がある、...続きを読む
  • 本当は怖い動物の子育て
    いかに動物は効率よく遺伝子を残そうとするかを、多くの事例とともに紹介しています。また、その内容をヒトにも展開しており、自らの子育てについて考えさせられます。残酷な事例も多いですが、とても勉強になりました。
  • もっとウソを! 男と女と科学の悦楽
    いきなり性の話で、しかも表紙がこんな感じなので、借りるのが若干恥ずかしかったけど…
    生殖の話は生物学的に必ず通る道だし、女として生きていても大体通る道だし、やっぱり面白い。
    遺伝的に適応してきた多様性の話も興味深い。

    科学とは「その時点におけるもっともレヴェルの高いウソである」という見解もなるほど...続きを読む
  • 女は男の指を見る
    竹内節炸裂です。
    結論ありきで、語られるため、賛否分かれると思いますが、
    勢いがあって好きです。
    この言い切りが竹内節の持ち味。
    楽しめますよ。
  • 遺伝子が解く! 男の指のひみつ 「私が、答えます」1
    「遺伝子が解く!男の指のひみつ」4

    著者 竹内久美子
    出版 文藝春秋

    p82より引用
    “驚いたことにロッシは、日本の下駄や草履もプラットフォーム
    ・シューズ、つまり"厚底靴"だと言います。言われてみれば確か
    にそうです。”

     動物行動学者である著者による、Q&A形式の雑誌連載をまとめた
    一冊。...続きを読む
  • 浮気人類進化論 きびしい社会といいかげんな社会
    「浮気人類進化論」4

    著者 竹内久美子
    出版 文藝春秋

    p188より引用
    “こうなるとますますもって子の父親が誰であるかわからなくな
    り、すべてのオスが父親としての責任を負わされる。要するにメ
    スの狙いはそこなのである。”

     動物行動学者である著者による、人類が人類になった理由など
    を考察する...続きを読む
  • パラサイト日本人論 ウイルスがつくった日本のこころ
    「あーもう人間なんて!」と思う直前で竹内久美子を補充することで、
    「あーもうしょうがないなぁ、ヒト科は…」と思うことで、
    救われたり救われなかったりもともと足元すくわれてたり、
    まあそんな感じ。

    この本が出たのが1995年。
    ALTウイルスは少しずつ減少し、そして今、日本人の心は…。
  • もっとウソを! 男と女と科学の悦楽
    はじめの掴み方がよいです。
    下ネタってか性の話って、やっぱり男女問わず興味のあることなんじゃないですかね?笑

    もともと日高さんの研究分野も好きだし、本も読みやすいのでファンだったんです。
    で、この本は日高さんとその教え子の竹内さんとの対談なんですね。
    やっぱりお話も面白いと思ったし、考え方も素敵だ...続きを読む
  • 浮気で産みたい女たち 新展開!浮気人類進化論
    「浮気で産みたい女たち」4

    著者 竹内久美子
    出版 文藝春秋

    p21より引用
    “(とはいえ人間の女にも多少その名残があって、
    時に性交が引き金となって排卵が起きることがある。
    オギノ式がなかなか完璧な避妊法とならない
    理由の一つはここにある。)”

     動物行動学者である著者による、
    人間を含めた...続きを読む
  • 女は男の指を見る
    「スケベとは子孫を残すことに極めて熱心であるということ。動物としてなんら恥ずべきことではありません。」…笑

    「ハゲは病気につよい」…笑

    今後もシンメトリーな男めざして遺伝子コピー残すべく頑張るぞー…笑
  • 女は男の指を見る
    少々飛躍しすぎの感もあるけれど、概ね納得できる。
    これを読むとヒトに環境が与える大きさに驚かされる。本書の言に従えば日本人にロリコンが多いのにもれっきとした裏付けがあるのである。
    その他にも普段なんとなく感じていたことに対する裏付があり、日常に新鮮な視点を与えてくれる。
    なかなか興味深い内容だった。...続きを読む
  • 女は男の指を見る
    指比(薬指の長さに対する人差指の長さの比)の話も面白いのだが、第3章の「ハゲの発するメッセージ」も、全国のハゲまたは予備軍に希望を与える話になっている。

    以下、引用。
    ・「ハゲに胃ガンなし」→「胃ガンにハゲなし」
    ・フランスでは、「後退」はハゲとみなされていない
  • 女は男の指を見る
    遺伝子についての本。
    身近な題材について分かりやすく書かれているので、遺伝子学に苦手意識があっても興味を持つきっかけになるのでは。
  • 女は男の指を見る
    エロい下ネタではなくて、数と動物行動学で恋愛をマジメに解説。さらっと読めて「へえーっ」と思えた。「ホンマでっかTV」に出てきそうな話。
  • 女は男の指を見る
    なぜ女子は男子の指を見、男子は女子の胸や脚をみるのか、という人類の永遠のテーマに、遺伝学や動物行動学から迫ります。

    中指が他の指よりどれだけ長いかをきめるHox遺伝子は生殖能力やその他の生存競争能力全般を決める遺伝子で、女子は本能的に強い子孫を選ぶ選択行動であると説明しています。

    逆に女子におけ...続きを読む