小林泰三のレビュー一覧

  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    綾辻先生以外のお話は読んだことがなかったので、どっぷりと楽しめました。今邑彩さんと小池真理子さんのお話はどっぷりホラー。福澤さんのはラストが不気味。何より初岩井志麻子さん。いや、こんな硬派で素敵な文章を書かれる方だと思わなかったのでわびっくり。他の本も読んでみたくなりました。こうした編者がテーマに沿...続きを読む
  • アリス殺し
    アリスが大好きなので世界観がもうほんとによかった。めちゃめちゃ面白い。引き込まれた。同じシリーズの他の本も読んでみたいな
  • クララ殺し
    『アリス殺し』より混み入った内容になっています。登場人物が人形だったりロボット記憶を改竄できる能力を持っていたりと現実ではあり得ない設定がてんこ盛りですが事件はしっかり論理的に解決されるという不思議な世界観にクラクラします。


    「クララ」からアルプスの少女ハイジを連想しましたがハイジとは全く関係な...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    依って件の如し、良かったなぁ。
    読んでいるだけで灰色の空とじっとりとした空気を感じられる作品でした。
  • 人外サーカス
    怖い・グロい・続きが気になるの最悪の組み合わせで夜にビクビクしながら読み進めて、夜怖くて寝れなかったし枕の皺が吸血鬼に見えた、、
    表紙の可愛い女の子がサーカス頑張るみたいな話だと思ってたのに...でも面白かった!
    最初から最後までグロいし、コンソーシアムの事もよく分からず読んで最後でちょっと安心。
    ...続きを読む
  • 完全・犯罪
    ブラックユーモアたっぷりの短編集。SFあり、正統派ミステリあり、ホラー味あり、グロはほぼ無しで著者の本を初めて読む人にオススメです。
  • 大きな森の小さな密室
    丹地陽子さんの表紙、久しぶり。「アリス殺し」が私的にはいまいちだったのであまり期待はしていなかった。 癖はあるものの、クスッと笑えるとこもあり、どれも面白かった。「正直者の逆説」(??ミステリ)が好き。あちこちに出てくる岡崎徳三郎、(通称徳さん).ときには鋭い探偵タイプなのに、どこかうすら惚けたとこ...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    澤村伊智、岩井志麻子、鈴木光司さんの作品は既読だったので、それ以外の作品を。こういう感じの怖さか、という作品が多かったけど、中では鳥の話が面白かったです。短編は手っ取り早く面白くていい。
  • クララ殺し
    元になる物語を知らないキャラがチラホラ出て
    きたので誰?と思いながら読みました。本編後の
    解説を読んでなるほどと思いました。
    面白かったです。
  • 天体の回転について
    表紙で敬遠してたのだけど、紙で買えなくなりそうだったので入手しました。
    「あの日」がユーモアたっぷりで面白かった。
    「盗まれた昨日」は例によって「失われた過去と未来の犯罪」の習作。短くまとまっていて、SFは哲学と紙一重なのを気づかせてくれる良作。
    ハードSFというほど敷居が高くはないので、ミステリ好...続きを読む
  • 殺人鬼にまつわる備忘録
    初読みの作家さん、書店のポップに惹かれ購入、読み応えのある佳作であった。


    特殊設定が前提にある、主人公は前向性健忘症なる精神疾患があり、記憶が数時間しか保持できない、ということ。つまりは夜眠って起きたら昨日の記憶は全くない!とのことである。そして悪役には超能力が備わっている、他人の記憶改竄が可能...続きを読む
  • ドロシイ殺し
    やっと文面に慣れてきましたが、慣れてきても私の頭では複雑さにはついていけないのが悔しいです。ビルの不毛な掛け合いが面白く、案山子やライオンの心無い残忍さにヒヤッとさせられるところも面白いです。

    ただ、世界と人をまたいだ推理に、全くついていけないんですよ。私が。それが、理解できれば、もっと楽しめると...続きを読む
  • クララ殺し
    ナンセンスな会話はアリス殺しから引き続き。
    グロは抑え目(というかほぼ無いに等しい)なので前作が苦手だった人も今作は読めるかもしれない。
    登場人物の名前を覚えるのが結構大変(カタカナ苦手……)。
    事件の真相は複雑極まりなかった。
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年
    2022年、1冊目は、小林泰三の短編集。

    今回は、一言コメントを添えて。

    玩具:タイトルからしてデビュー作を彷彿させる。そして、やはり。

    逡巡の二十秒と悔恨の二十年:自分とヤスミンとの出会いのきっかけになった一編。

    侵略の時:SF的一編。

    イチゴンさん:大人のダーク・ファンタジー。大好物で...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    表題「再生」は伊藤潤二の「富江」のような不気味さがあり、
    それを受け入れてしまう語り手もまた気持ち悪すぎる。

    「鳥の巣」の結末にもひんやりとさせられた。

    「依って件の如し」
    「ぼっけぇきょうてぇ」でも読んだけど
    今読み返しても岩井志麻子の作品はこの作品集のなかでも圧倒的だと思う。

    明治時代(?...続きを読む
  • 人外サーカス
    小林さんの特徴でもある、予想もしてなかった角度からのどんでん返しが満載。圧倒的な力の差からの絶望で、走り読みが止まりません。表現はグログロで想像もできない域だけど、夜読んだらさすがに怖い。登場人物の心理描写がいまいち冷静なのがシュールだけど、メインはグロ表現と伏線の少ないどんでん返し展開だから問題な...続きを読む
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年
    比較的最近の、ここ数年の単行本未収録作品を集めた短編集。

    表題作は素晴らしく、過去作と若干の繋がりを見せる作品も幾つかある。
    お気に入りは侵略の時、草食の楽園、食用人、サロゲートマザー

    価値観が違えば立場も変わるというのが少し変わった世界で上手く描かれているのは流石。
  • ドロシイ殺し
    アリス殺し、クララ殺しと続いてメルヘン殺しシリーズ第三弾!
    作中にも書いてありましたが、このドロシイ殺しの舞台となるオズの国は雰囲気がアリス殺しと似ています。相まってストーリー展開もアリス殺しに少し似ていたように思いました。クララ殺しでミステリーとしての難易度がおもいっきり上がって、正直置いていかれ...続きを読む
  • クララ殺し
    タイトルからアルプスの少女ハイジが題材かと思うと意外な展開。トカゲのビルの、惚けているけど禅問答のようになる会話が面白いです。
  • ドロシイ殺し
    アリス殺しからクララ殺し、ドロシイ殺しと進むにつれ難しくなっている。1番謎なのは、クララもドロシイも最後にアリス殺しの場面の一部が描写されていること。さらに続きのシリーズがでるにつれこの謎がどの様に解明されていくかが気になる。