小林泰三のレビュー一覧
-
丹地陽子さんの表紙、久しぶり。「アリス殺し」が私的にはいまいちだったのであまり期待はしていなかった。 癖はあるものの、クスッと笑えるとこもあり、どれも面白かった。「正直者の逆説」(??ミステリ)が好き。あちこちに出てくる岡崎徳三郎、(通称徳さん).ときには鋭い探偵タイプなのに、どこかうすら惚けたとこ...続きを読むPosted by ブクログ
-
初読みの作家さん、書店のポップに惹かれ購入、読み応えのある佳作であった。
特殊設定が前提にある、主人公は前向性健忘症なる精神疾患があり、記憶が数時間しか保持できない、ということ。つまりは夜眠って起きたら昨日の記憶は全くない!とのことである。そして悪役には超能力が備わっている、他人の記憶改竄が可能...続きを読むPosted by ブクログ -
2022年、1冊目は、小林泰三の短編集。
今回は、一言コメントを添えて。
玩具:タイトルからしてデビュー作を彷彿させる。そして、やはり。
逡巡の二十秒と悔恨の二十年:自分とヤスミンとの出会いのきっかけになった一編。
侵略の時:SF的一編。
イチゴンさん:大人のダーク・ファンタジー。大好物で...続きを読むPosted by ブクログ -
比較的最近の、ここ数年の単行本未収録作品を集めた短編集。
表題作は素晴らしく、過去作と若干の繋がりを見せる作品も幾つかある。
お気に入りは侵略の時、草食の楽園、食用人、サロゲートマザー
価値観が違えば立場も変わるというのが少し変わった世界で上手く描かれているのは流石。
Posted by ブクログ