逡巡の二十秒と悔恨の二十年

逡巡の二十秒と悔恨の二十年

748円 (税込)

3pt

わたしは20年前の記憶に苛まれ続けていた。
子供の頃のたった20秒の迷いが、川で一緒に遊んでいた幼馴染を見殺しにしたのだ。
当時の「記憶」は次第に「現在」を崩壊させ始め……?(「逡巡の二十秒と悔恨の二十年」)

表題作ほか、食用の人間がいる世界を描く問題作や、落語と都市伝説の有名人たちを掛け合わせたユーモア作、代理出産をめぐる壮大な物語まで――。
ホラー、ミステリ、SFのジャンルを超えて読者を驚愕させてきた著者の、単著未収録作品集!

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逡巡の二十秒と悔恨の二十年 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年04月29日

    「玩具修理人」や「人獣細工」を思い起こさせる話や善悪の区別とは考えさせられる「草食の楽園」、関西弁と怪談がミックスすると落語になるのか「メリイさん」など泰三の魅力がこんなにまで…自己と他者の区別やそもそも自分の意識とは?いとう会話、グロテスクな描写なのに淡々としているからそこまで忌避感の無い文章など...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月10日

    久し振りに小林泰三の作品を手に取る。やはり面白い。
    読んでいても、飽きが来ない。読むのが楽しい。
    ストレスが無い。これだけ素晴らしい作家は本当に稀有な
    存在だ。亡くなったのが本当に惜しい。
    文庫化されている作品は順次読ませて貰っている。
    まだ、文庫化されていない作品も有る。
    早く全ての作品が文庫化さ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月13日

    未収録作品集。どれもこれもがシュールだったりユーモラスだったりグロテスクだったり、インパクトのある作品ばかりです。
    お気に入りは「メリイさん」。これ、「怨霊」の別バージョンですよね。やっぱり抱腹絶倒。怖いはずなのに大笑い。
    「逡巡の二十秒と悔恨の二十年」、これは恐ろしいような、優しいような。どう考え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月30日

     ホラー、ミステリー、SF、落語などバラエティーに富んだ短編集。どの作品もクオリティが高かったが、特に「侵略の時」「メリイさん」「食用人」「サロゲート・マザー」が面白かった。

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    Posted by ブクログ 2022年10月04日

    軽い語り口の妖怪もの(関西弁はホラーに合わないね)から、やや皮肉交じりなスプラッターな人食いものまで。人肉の話は人によっては受け付けないかも。なんか本能的な嫌悪感がありますね。

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    Posted by ブクログ 2022年02月06日

    2022年、1冊目は、小林泰三の短編集。

    今回は、一言コメントを添えて。

    玩具:タイトルからしてデビュー作を彷彿させる。そして、やはり。

    逡巡の二十秒と悔恨の二十年:自分とヤスミンとの出会いのきっかけになった一編。

    侵略の時:SF的一編。

    イチゴンさん:大人のダーク・ファンタジー。大好物で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月03日

    比較的最近の、ここ数年の単行本未収録作品を集めた短編集。

    表題作は素晴らしく、過去作と若干の繋がりを見せる作品も幾つかある。
    お気に入りは侵略の時、草食の楽園、食用人、サロゲートマザー

    価値観が違えば立場も変わるというのが少し変わった世界で上手く描かれているのは流石。

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    Posted by ブクログ 2023年06月27日

    ぞわりとする短編がいくつか。
    人間って、相手の思考を完全に分からないからこわい。
    信用しきれないな…と、改めて思った。

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    Posted by ブクログ 2023年01月04日

    故・小林泰三氏の未収録短編集。短編としてはベリーショートで330頁で10個も収められている。SF、ホラーに収まりきらない作者の魅力がつまっている。

    「玩具」
    えらいことになった。目の前に瀕死の友人がいる。望みを叶えるあの存在、てぃーきーらいらい。

    「侵略の時」
    朝何気なく始まった日常の崩壊、妻が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月29日

    単行本未収録かと思ったら、単著未収録だったなんて…
    初読もいくつか入っていたのでまあよいのですが。
    「吹雪の朝」は再読だけど、何回読んでも犯人がアホすぎて切ない。

    0

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