新潮社のレビュー一覧
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ものを考えるということ、ほんとうに知を愛し、表現する存在を愛しているのだと思わずにはいられない。
驚き、考え、疑い、そして信じるということに出会う。そしてまた疑う。上手に質問するということは、答えを出すことではなく、その問い自体を問い続けること。生きること死ぬこと、そこから出発しなくて何を問うという...続きを読むPosted by ブクログ -
読切『2フレで泣いてる神田さん』が面白かったです。
主人公の八乙女くんと神田さんのやりとりがかわいくて、格ゲーはよくわからないですがそれでも楽しめました。 -
小林秀雄の講義および学生との質疑応答を記録した本。学生として、是非聴いてみたかったと思える内容。以下、印象に残った箇所(要点)。
・科学の進歩は著しい。しかし、科学は人間が思いついたひとつの能力に過ぎない。僕らが生きていくための知恵は、昔からさほど進歩していない。例えば、『論語』以上の知恵が現代の我...続きを読むPosted by ブクログ -
文筆家としての自覚と矜持を貫いた小林秀雄は、講演や対談の場での自らの話し言葉を文字にするときは、必ず速記原稿に目を通し、書き言葉に調えることを必須としていたとのこと。
今回のこの本は、小林氏の著作権継承者である白洲明子氏の検分と容認を得てようやく刊行されたものなのです。
そのような経緯があるのですが...続きを読むPosted by ブクログ -
熱量がある。
以下引用
諸君の現在の心の中に生きなければ歴史ではない
現代のインテリは不思議を不思議とする素直な心を失っています
信じるというのは、責任をとること
物知り人を嫌うPosted by ブクログ -
2009年3冊目。
去年買ったが、序盤で挫折していた本。
改めて読むと非常に面白い。
自分自身の経験と照らし合わせることでより深い考察の出来る言葉、思考の入り口のようなものが多くある。
また、人生の経験を増やした後、もしくは違った心情の時に読むことで、一読目ではわからなかった部分が判明したり、一読...続きを読むPosted by ブクログ -
印象に残ったこと
・歴史について
現在の学校教育では、何年に何が起きたかを暗記することで点数が得られる形式をとっていると思う。
私自身も歴史は暗記するものであるという認識があったが、小林秀雄が述べた「歴史とは上手に思い出すこと」という言葉に感銘を受けた。出来事を客観的に追っていくだけでなく、当事者...続きを読むPosted by ブクログ -
知の使い手としての手練れ、おふたりによる対談が収録されている。知とは過去の蓄積に他ならないことに気づかせてくれる。
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小林秀雄という名前は聞いたことがあったが、初めて読んでみた。
生の経験や対話を重視する言葉がいくつも出てくる。
科学を否定するように聞こえる言葉もあるが、科学という一つの物差しで測れない人とのつながりや生きる意味など、そういうものにまで科学を取り入れようとする(また測れないから無用だとする)風潮を否...続きを読むPosted by ブクログ -
科学は切り刻む。分析的。しかし,統合できない。細かいことが分かってくる。それで,どうなんだ?心を分析した。分析した結果,心が分かったのか。そもそもそんな問いすら忘れてしまっていないか。
歴史書は鏡という字が使われている。歴史は自分自身の中にある。⇒「自分自身を見る鏡」「自分自身を見るということは過...続きを読むPosted by ブクログ -
「パパと親父のウチご飯」が読みたくて購入しました。哲さんに愛梨ちゃん、そしてマキさんの3人がお互いにお互いを思いやっているからこそ、素直に甘えられなかったりする。そんな3人の心情が言動に表れていて泣きました。ラストの展開が意外すぎて一番泣きました。
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小林秀雄は、エラそうではあるが、快刀乱麻、切れ味のあるボキャブラリーとエクスプレッション、さらにパッション。若い人に熱烈な信者が出るのもうなずける。ほぼ肉声なので、その背筋の伸びた佇まいが行間から立ち昇るようでもある。Posted by ブクログ
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と思っていたので、対談が興味深く面白かったです。
「女子高生に殺されたい」という作品そのものは、女子高生とセックスしたいという意味にしか感じられませんでした。