荒俣宏のレビュー一覧

  • ゑびす殺し(電子復刻版)
    荒俣氏の貴重な短編創作小説集。
    コンスタントに短編書けるのでしたら短編の方が向いておられるのでは荒俣氏。もっと読みたい。

    表題作ほか「長生譚」「迷龍洞」「蟹工船」「恋愛不能症」収録。
    「迷龍洞」は今は亡き九龍城砦を舞台とした幻想譚。小風鈴たん萌え。
  • 別世界通信
    荒俣さんが、楽しそうにファンタジーを語っています。こういうの書かすと、本当にうれしそうだな。
    今みたいに、ファンタジーが知られている時代ではなかったので、よけいに、力がはいっているのかもしれません。

    新井素子、江戸川乱歩、荒俣宏と、好きな物語のことを語らせたら、いつまでも、語っていそうな感じです。...続きを読む
  • 妖怪大戦争
    妖怪の好きな方に向いてる映画だと思います。私も妖怪が好きなので楽しめました。カッパのキャラが面白かった(^^)
  • 妖怪大戦争
    やっぱりアリャマタ先生のお話は面白かったです!(笑)映画のノベルズ版なんですが、映画結局見に行けなくて・・・。
    妖怪入門編の人向けですが、色々エッセンスのサワリだけを繋げてる感じで。「怪」なんかを良く読んでる人にしかわかんないネタも結構あるんですが(っていうかかなり?)。
    まぁ、アリャマタ先生が文章...続きを読む
  • 帝都物語 第壱番
    無条件で楽しめます。無粋な言い方やけど山田風太郎の豪放さと江戸川乱歩の大仰さを持つ設定が現代の作品らしい細やかさで描かれてるという感じかも/帝都改造(霊的改造含む)が計画される/計画にも関わっている軍人、加藤保憲がなんらかの目的のために辰宮由佳理を手中にしようとするのを土御門家の陰陽師らが阻止しよう...続きを読む
  • 別世界通信
    主に19世紀以降のヨーロッパにおける幻想小説を紹介するとともに、それらの作品を生んだ想像力についての著者自身の考察が展開されているエッセイがまとめられています。なお巻末には、幻想小説のブック・リストがあります。

    本書の「序」において著者は、「月が人びとの想像力を掻きたてなくなってから、もうどれほど...続きを読む
  • サイエンス異人伝 科学が残した「夢の痕跡」
    ぶっ厚い新書。主に「発明」についてたくさんの事例が書かれている本。夢と現実のジレンマが大きなテーマになっている中で、表紙にもあるリリエンタールの話が特に面白かった。飛行機を、乗り物ではなく人工の翼と捉えて、鳥になる夢を追求する人。印象深かった。
  • 小説 妖怪大戦争 ガーディアンズ
    映画・妖怪大戦争ガーディアンズの小説版。企画段階から携わる荒俣宏による。

    日本列島を東と西に分ける境界、フォッサ・マグナ。そこには多くの古代海洋生物の化石が眠る。太古の昔、そこは海だったのだ。
    化石となった生きものたちの怨念が募り、1つの巨大な「妖怪獣」となって「海へ帰らせろ」と進撃を始めた。人間...続きを読む
  • 妖怪大戦争
    2005年、公開当時に映画は観賞済みだが、小説版の存在を今更知ったので読むことに。
    荒俣先生の作品を読むのは初めてだったが、内容が子供向けなのに反して使用されてる語彙は難しいめの印象。
    映画で説明されなかった箇所が補完できたのは良かったが、映画と差異のある小説版のみでの要素は好きになれない部分も多か...続きを読む
  • 江戸川乱歩語辞典:乱歩にまつわる言葉をイラストと豆知識で妖しく読み解く
    作中の言葉だけでなく、明智を演じた役者さんや関連作品なども含まれるので、乱歩に詳しくなくてもはそれなりに楽しめる。『ドクターGの島』まであったのがツボ。
  • 帝都物語 第六番
    百歩譲って彼が生まれ変わり、くらいに思っていたのに、違ったー。
    ひどいや、もう。
    どうやら番外編などもあるようなので、ゆくゆくそちらに賭ける。
  • 読み忘れ三国志(小学館文庫)
    第1章 三国志の世界を覗く。
    第2章 義兄弟の契り。
    第3章 英雄たちの名前の秘密。
    第4章 官職名も面白い。
    第5章 母と子の絆。
    第6章 黄巾の賊と道教。
    第7章 逆臣董卓の光と影。
    第8章 中国最大の霊器の謎。
    第9章 進化した驚異の古代武器。
    第10章 三国志の中の女性たち。
    第11章 大宴...続きを読む
  • 歌舞伎キャラクター事典
    普通にわかりやすい。(^^;
    さすが荒俣先生だな。
    イラストも効果的で良かったですね。できれば、全項目にいらすとが欲しかったところではありますが。
    登場人物と歴史との関わりについての奇術があることで、よりわかりやすくなっていると思います。
    人名、演目、それぞれの索引がついているのも好印象。
  • 新帝都物語 維新国生み篇 下
    角川春樹さんとか妙に生臭い登場人物がいない分だけ、この「維新国生み篇」のほうが読みやすかったですが…。

    加藤さんが本当に単なるヤバイやつになっていました。
    これじゃバイオレンスな熱狂的平将門マニアじゃん!

    読み終わると、結局は土方歳三さんとか会津戦争とか箱館戦争といった歴史が、加藤さんのための舞...続きを読む
  • 帝都物語 第六番
    桜に抱かれて帝都の地下で眠っていた平将門さんの霊は、魔人加藤という血肉を持った人間としてその怨念を現実のものにしていたようですが…。

    第二の大地震で崩壊していく東京のようすとか、水虎や式神との戦闘シーンとか、かなり良かったのに…。

    なんで、作者のお友達である角川春樹さんにあんな大役を与えて、やた...続きを読む
  • サイエンス異人伝 科学が残した「夢の痕跡」
    ドイツ博物館をめぐりながら、目やカメラ・ジオラマ、版画や薬、機械の馬から飛行機、潜水艦や通信革命を語る。アメリカのスミソニアン博物館、伝統がないゆえの新技術、発明家と製品の企業化、そしてロケット、コンピュータへ。

    科学界だけでなく、産業界、世の人々にどう受け止められ迎えられたかも描かれているのがす...続きを読む
  • 帝都物語 第四番
    この巻は第二次世界大戦末期から戦後の帝都(東京)を描いた「大東亜篇」と「不死鳥篇」でした。

    加藤さんがなんで帝都を滅ぼしたいかが、前巻あたりではやっていることのデカさの割には不明確だったんだけど、今回はそれなりに加藤さんご本人が語るシーンがありました。

    単にそういう「血」だからみたい。
    千年以上...続きを読む
  • 帝都物語 第参番
    この巻は軍国時代を描いた「魔王篇」と「戦争(ウオーズ)篇」でした。

    なんだか話が時代の概要とともにどんどん進んで行くから、登場人物の誰にも共感できないです。

    府中の大國魂神社の近くに日本を霊的に保護するための鉄塔が作られて、霊能力者たちが全国一斉に加持祈祷を行ったことから戦時中にアメリカ大統領が...続きを読む
  • 帝都物語 第弐番
    このシリーズはけっこう早く時間が進んで行くね。
    この巻は魔人加藤さんによって関東大震災が起こる「大震災篇」とその後に平将門さんの流れを汲む巫女さんが辰宮家に嫁いで魔人加藤さんのもくろみを阻止しようとするんだけど結局失敗して加藤さんの女になってしまう「龍動篇」が収録されていました。

    いずれにしても、...続きを読む
  • 帝都物語 第壱番
    大正時代に起こった関東大震災は、加藤保憲という元陸軍中尉が日本を破滅させるために術を用いて起こした人災だった。

    ……というお話。

    風水とか陰陽五行とか、オカルティックなネタがてんこ盛りでした。
    これは好きな人には好きかもねぇ。

    江戸(本来は「水戸」)に長年残されていた平将門の怨念だとか、葛城の...続きを読む