荒俣宏のレビュー一覧

  • 帝都物語 第弐番
    序盤は読む手が重かったが中盤からは加速。
    二匹の龍を押さえ込む作戦が練り上がっていくところが見所だった。
    恵子さんはデキる女すぎたのだろうか…
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    中学高校と、勉強は主に受験勉強が中心でした。とにかく、合格するためには暗記一本。先生も、テストの成績の優秀の子がエリートと決めつけていた。思考力や発想力又洞察力も見につくはずがない。0点主義の考え方は、ストライクゾーンから外れたその場所に興味深いものが隠されていることを指摘している。勉強が出来なくと...続きを読む
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    荒俣さんの人生の根本となっているのであろう、「0点主義」という方法論についての本。
    主に勉強法について書かれていました。
    「0点主義」とは、何事においても、遊びを含めた、無駄だと思えるような分野を楽しむ、というようなものだという。
    ただ、これはほとんど感性の問題だと思ったので、いくら著者がこの生き方...続きを読む
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    0点主義とは、人から見れば無意味なことを追いかけて
    勉強することである。
    競争のための勉強ではなく、自分が興味のあることのみを勉強する。
    それが、どこかで何かになる可能性がある。しかしその可能性のために
    勉強するのではない。
    無駄、とは、未知なる可能性がある、ということであり
    無駄なことが集まって何...続きを読む
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    読んでいて、なかなか筆者のようにはいかないよなあって思いながらも「学ぶ」と言う事に対するこちら側の姿勢と言うか心構えと言うか、そんなものを意識できる点でなかなか面白い本でした。あまりに「学び」が方法論や手法と言った道具になりつつあることに対して、本来、学びとは成功したりするためと言うよりは自らの興味...続きを読む
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    簡単に言えば、ニッチでも好きな事をやっていれば、いずれ
    その知識が自分を助けてくれるということを主張している。

    答えのある問題を、マニュアルどおりに解くことに長けている
    高学歴と言われる人間が高く評価されることに疑問を持って
    いたので、著者の主張はよくわかる。

    ただ、57の技術のなかで、同じ主張...続きを読む
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    「0点としか評価のしようがなかった「異質な力」は、あなたの人生のクライマックスにおいてかならずその力を発揮するチャンスがめぐってくる」荒俣さんによる、ひとりロングテールのススメです。
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    0点主義とは、点数という束縛から離れて、さまざまな知的関心を楽しく広げていくことだといえる。そのような「幸福色」をした知識や体験は、かならずいつか、他人をも幸福にするだろう。なぜなら、本人がそれによって幸せに生きてこられたからだ。
  • 帝都物語 第壱番
    強烈なアンチヒーローを中心に展開する、帝都を巡る壮大なスケールの陰謀物語。善のヒーローが明確に設定されていないので感情移入がしにくい面はありますが、これを読むだけで東洋魔術方面の知識を相当仕入れられます。興味深いトピックが次から次へと登場するので、探求心をビリビリくすぐられて、気がつけば次々とGoo...続きを読む
  • 妖怪大戦争
    妖怪が楽しい。荒俣宏が水木しげるのファンだというのが分かる。

    様々な妖怪が出てくる。妖怪は怖いものではなく、何も危害を加えない、争い事ができないお祭り好きらしい。オカシイ妖怪が沢山でてきて今更ながら映画を見たくなった。
  • 新帝都物語 維新国生み篇 下
    記紀の国生み神話と、五稜郭で新たな国づくりを目論む幕府軍の残党を重ね合わせるとは、見事な手腕でした。
    これこそ、荒俣氏が描きたかった帝都物語の世界観だった気がします。
    久しぶりに、魔人加藤の魅力を堪能できました。
  • 新帝都物語 維新国生み篇 下
    なんか、荒俣 宏の小説も、どんどん派手になっていて好きです。

    相変わらず歴史上の有名人から総袋だたきにあう加藤。実は、かわいそうな人なのではないかと思ったりもします。そして、明治になってすぐに復活。いそがしすぎる人だ。そこが、なんとも滑稽でおもしろかっりする。

    加藤という存在そのものは、たがみ ...続きを読む
  • 帝都物語 第参番
    シリーズ第三巻。

    舞台は到頭一次大戦から二次大戦の東京へ。
    当時の過酷な状況にも触れ、憤りを改めて感じる。

    二巻の最後にも「ええーー?!」となったけど、この巻のドンデン返しにも度肝を抜かれた。
    歴史的事実をどのように描くのか、かなり興味津々だったので。
    こういうのが物語としての存在意義というか、...続きを読む
  • 新帝都物語 維新国生み篇 上
    「新」とかついていますが、舞台は過去です。

    明治維新の時代の魔人加藤。えっ、そんなんあり~。でも、ありですよ。

    メインのストーリー自体は、帝都物語の焼き直しっぽいところも多いのです。加藤、あいかわらず女に弱いです。
    が、この小説は、ストーリーだけが読みどころではないのです。ウンチクがメインなので...続きを読む
  • 帝都物語 第壱番
    リアルな作品
    ・歴史的な情報、科学的な情報、奇術の情報。これら全てを
    適時に的確に盛り込むことによって、物語が非常にリアルな
    ものになっています。
    ・中でも歴史上の実在の人物による都市計画の遂行などは
    それ自体、興味深いものです。

    物語の展開の仕方もスムーズで、読み進むうちに、怪しい世界に
    吸い込...続きを読む
  • 地球暗黒記 I ナナ・ヌウ
    グローバルな感じのタイトル。しかも暗黒!でも舞台はハワイ。このミスマッチな組み合わせでどんな話になるのか・・・明るい南の楽園のイメージがあるハワイの暗い歴史と神話をベースに虚実織り交ぜての不思議な事件が起こります。この辺は「帝都物語」という傑作を作り上げた著者ならでのものではないでしょうか。今回の主...続きを読む
  • ヨーロッパ ホラー&ファンタジー・ガイド 魔女と妖精の旅
    ゴシック好きな人におすすめです
    ちなみに表紙は「世界で一番美しいミイラ」のロゼリア・ロンバルドです
  • 帝都物語 第壱番
    明治の帝都を舞台に、陰陽道を操り帝都崩壊を
    目論む加藤の姿を追う伝奇シリーズ。

    想像していたよりずっとスペクタル。
    おまけに完全な非現実味溢れる伝奇と思いきや
    史実・政変もしっかり絡める上、陰陽道はじめとした
    民俗学・歴史的知識もスゴイ。
    綿密な調査と練りに練って書かれた熱を感じます。

    この一冊...続きを読む
  • ダンジョンズ&ドラゴンズ スーパーファンタジーシリーズ ホワイトプルームマウンテン
    D&Dの小説です。

    どんな小説かというと、悪い魔法使いが、街の魔法のアーティファクトを盗んでダンジョンの奥に潜ったから、それを取り返すために、主人公がダンジョンを制覇していくお話です。

    その世界の名前がグレイホーク。ダンジョンの名前がホワイトプルームマウンテン。
    主人公の名前は、ジャスティカー。...続きを読む
  • 帝都物語 第壱番
    いろんな分野で名高い荒俣さんの小説デビュー。登場人物が多いので、人物紹介ページがあるのは嬉しい! ……だけどそこに「凶刃に倒れる」とかいうネタバレはやめてええ。