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昭和二十年八月十五日。第二次世界大戦の敗北は人々に大きな衝撃をもたらした。帝都は瓦礫の都市と化し、復興は困難な状況に陥っていた。しかも帝都を守護していた英霊の銅像の封印が解け、地霊や怨霊が跳梁跋扈し始める。そのさなか、“屍解”という仙術を駆り、不老不死の肉体を得た魔人・加藤保憲が再び日本へと舞い戻ってきた。いまだ覚醒せぬ“将門”の霊を地上に招喚するために――。カタストロフィ・ノベル戦後篇、堂々の開幕。
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Posted by ブクログ
屍解というものがどんなものか読んでみて初めて知った。 そして加藤という人物の存在がなんとなく解明されたのではないだろうか。やっぱり加藤好きですねえ。
こんなに危険なダンスは、怪盗クイーンのピラミッド編しか知らなかったものですから、高まりました。 1巻以来、4巻末でやっと気に入った場面が出て来ました。 やはり執着して骨まで・・・と、誰がなんといおうと曲解と深読みでいきますが、ただ単に由佳里さんにいいことしてあげただけじゃん、ともいえなくもない加藤。...続きを読む 若返ってくれて嬉しい。
複数巻の長編を平行に読破しよう月間。たまには短編が読みたい。 終戦から戦後間もなくの動乱期。加藤は一度死に、若い体で復活を遂げ、主人公の座に返り咲く。 化物系ファンタジーの色がこれまで以上に濃くなり、満州国新京の地下に巣食う鬼、帝都東京を守る妖怪・物の怪が頻繁に出現する。それと並行して、特定の人...続きを読む物を描くような部分は減るため、筋を追うのは比較的容易であろう。 その中で、西洋東洋の魔術から科学から、様々な薀蓄を惜しみなく詰め込んでいるあたりは非常に好感を持てる。江戸川アパートメントや松沢病院など、今後何か起こるような予感しかしない、場所などの選び方も見事である。 ただ、辰宮家の描き方が、かさ増しに感じるような雑さであったり、物の怪の形状表現なども今ひとつだったりと、今後に期待の部分も有り。長いからしょうがないけど、辰宮家を捨てたら、どこに足場をおくのか。
(全巻合わせた感想) 難しかった。風水など占いだと思って、まったく興味がなかったが、地脈などの大地・経度緯度などの太陽、地球の関係などを基本とした学問であることが分かった。 ただ、怨霊などの非現実的な現象や不老不死、生き返りなど話についていけなかった。また、好感を持てる登場人物が居ないので感情を込...続きを読むめて読めなかった。寝る前に読むには良い本。
この巻は第二次世界大戦末期から戦後の帝都(東京)を描いた「大東亜篇」と「不死鳥篇」でした。 加藤さんがなんで帝都を滅ぼしたいかが、前巻あたりではやっていることのデカさの割には不明確だったんだけど、今回はそれなりに加藤さんご本人が語るシーンがありました。 単にそういう「血」だからみたい。 千年以上...続きを読む昔にヤマトに滅ぼされた葛城の「まつろわぬ民」の末裔だからってことみたい。 葛城でこれなら、出雲はどうなるんだ?! 出雲の神さまと葛城の神さまは鏡の表と裏ってことを当然の前提にしているのかな? 嫌いな系統の話じゃないんだけど、やっぱり登場人物の誰にも共感できないんだよね~。 だから、読んでいて感情がそれほど揺さぶられない。 あの話はどうなったの? ……って感じで、どんどん場面転換しちゃうから、まぁとりあえず先へ進もうって思います。 この巻で辰宮家の由佳理さんも亡くなって、実の兄と妹の恋愛は、地上ではNGだったけど天上でしっかり結ばれましたってことになっていました。 ふぅ~ん。 モテないお兄ちゃんに好かれちゃった依童要素の強い妹(自己の感情よりも他者の強い気に心が引きずられるタイプ)は、これで本当に幸せなのかねぇ…。
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