ひろさちやのレビュー一覧

  • 「世逃げ」のすすめ
    世間の物差し(=商品価値での判断etc.)だけを使っていると、世間の奴隷になってしまう。でも、この世間に生きている以上、その物差しを捨てて仙人みたいに生きることは出来ない。だからって、この世のどこかにパラダイスがあるわけでもない。
    じゃあ、世逃げしちゃおうじゃないか!という、現代を“自分で”生きる...続きを読む
  • 仏教「死後の世界」入門 美しく生きて美しく死ぬ
    人間は皆、老いて死んでいく運命にあります。
    誰もこの運命からは逃れられません。

    「なのに『老い』も『死』も悪いことだと決めつけて、それらを
     考えることを忌避する傾向がある。もっと考えるべきではないか?」

    こう考えた著者による、仏教に於ける死後の世界 ー冥途、地獄、
    天界、極楽ー を紹介する本で...続きを読む
  • 「狂い」のすすめ
    過激なタイトルとは裏腹な、深い本です。さらさらと読めて、するすると頭に入ってきますが、深い。

    1章 「狂い」のすすめ
    2章 人生は無意味
    3章 人間は孤独
    4章 「遊び」のすすめ
    という4章からなるのですが、第1章が一番本質的に難しいことを書いてあるなぁとしみじみしてしまった。個人的には...続きを読む
  • 「狂い」のすすめ
    世間が狂っているのなら、その中で狂うことこそまともになる方法だと説く。世間に巻き込まれず、如何に自己を対象化することが出来るかが、宗教や哲学の本願でもあるのだ。一休宗純のように達観出来るか?
  • 仏教「死後の世界」入門 美しく生きて美しく死ぬ
    仏教関係の本を最初から最後まで読んだのは初めてでした。
    文体も読みやすくて、基本的なことや身近なことから書かれていてとても解りやすかったです。

    “美しく生きて美しく死ぬ”

    そのための道しるべとして仏教の教えがあるのだということを実感しました。
    この本を読んでから、己の心の中に極楽を築こうという意...続きを読む
  • 仏像のはなし : ほとけさまの大宇宙
    仏像が造られるようになって、たくさんの「仏」に階層ができる。如来・菩薩や明王などの種類と持ち物などの解説がある。入門書として活用できる。
  • 「狂い」のすすめ
    閑吟集のなかにある歌「何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ」を出発点に、生きにくさを感じる世間を自分らしく生きるための哲学を提供している一冊でした。
    キリスト教などさまざまな宗教で説かれているものを用いていたが内容としては禅的な要素が強い印象でした。とくに合一意識を持ちながら差別の多い現実を生き...続きを読む
  • 「狂い」のすすめ
         -2007.06.30記

    昨夜につづき、ひろさちや氏の近著についての追書きである。
    第1章の「狂いのすすめ」から、終りの4章は「遊びのすすめ」へと結ばれ、遊狂の精神こそ世間-縁のうちに生きる人間の最良の智恵と説かれるが、その世間-縁なるものを思量するに引かれる具体的事象がいくつか面白い。...続きを読む
  • お葬式をどうするか 日本人の宗教と習俗
    お正月には、このように神様が家に帰ってきて、家族が神様と一緒に集まって共同で食事をします
    たたりにしても霊魂にしても、わたしはないとは言いません。なぜなら、仏教の正しい考え方は空なんですから。すべては空です。空腹ということは、あると思う人にはあるし、ないと思う人にはないということです
    インド洋は、人...続きを読む
  • 「狂い」のすすめ
    少し前の本です。

    自由人になる為にはどうすればよいのかを
    あらゆる宗教の教えに例えています。

    すごく文章に嫌味が無くスッと入ってきます。
  • ひろさちやの「最澄」を読む
    この手の本は、普段耳慣れない言葉が多くて、なかなかハードルが高いモノが多い。
    けど、筆者の著書は他にいくつか読みましたが、どれも分かり易い。専門的な知識が無くても、内容がスラスラ入ってくる。
  • はじめての仏教 その成立と発展
    仏教の考え方から、自分の生き方のヒントを得るため、読みました。
    沢山メモを取りながら読んでいたのですが、
    特にどんどんと宗派や考え方が広まってきてからは、理解するのを諦め読み流しました。
    他にも色んな本を読んで、理解できるようになりたいな
  • 世界の宗教がわかる本 成り立ち、儀式からタブーまで
    宗教思想や宗教史の解説書。そもそもヒンドゥーの神が出てくる本やキリストのミステリーを読むなら宗教の背景を知らないと楽しめないと思って読んだ。これ一冊で解決するはずもないし読んでく端から忘れていくが、それでもミステリかホラーを読むつもりで!なんてこと言ったら怒られるか知らないが表面的でも複雑な宗教の世...続きを読む
  • 「狂い」のすすめ
    まとめ

    □弱者の自覚、狂者の自覚が必要
    □世の中は狂ってる、自覚すれば自分は正常になるかも
    □でも逆らう必要はない、少し嘲笑して蔑んでいれば良い
    □自由=自らに由る になれ
    □近藤誠と対談して共感している
    □生き甲斐を押し付けられ、世の中の奴隷となっている
    □隣の三尺 小さな親切大きなお世話
    □ご...続きを読む
  • 「狂い」のすすめ
    狂い、という語感が強すぎるだけで、決しておかしくなれというわけではない。

    すでに世の中狂ってるから、マトモに戻るには狂うしかない。
    仏教視点から物事を捉え直す。『狂う』ということはその言葉通り狂うわけではなく、世の中の当たり前とされていること(=世の中のゴムの物差し)に従うのではなく、自分の価値観...続きを読む
  • 人生はあきらめるとうまくいく
    がんばるかあきらめるか、はある問題に対する一つの行為ではなく、生き方の問題。
    欲の正体は、その問題を解決しようとすること。まず冷静になって、生き方を考える。まずは、物事をあきらかにする。

    がんばると一生幸せになれない。次の目標ができるから。不幸になるために頑張っている。

    小欲知足が幸せの公式。欲...続きを読む
  • 「狂い」のすすめ
    がんを含めてあらゆる病気に対して医学がやるべき事は、患者の日常生活が楽になるようにお手伝いすることです
    仏教の考え方は、老病・死を敵視しません
  • NHK「100分de名著」ブックス 道元 正法眼蔵 わからないことがわかるということが悟り
    20181125 悩んでいた時に、何か救われたくて手にした。ひろさちやさんの丁寧な解説で自分でもわかるのでは無いかと思い購入した。入門書、なのだが禅宗としてのではなく哲学としてのという内容。この本からどこに向かうか、いろいろな選択肢がある。
  • 「狂い」のすすめ
    タイトルの過激さに反して、極めてまっとうな説法本。

    P62 そして大部分の人間は、世間から押し付けられた「生き甲斐」を後生大事に守っています。その結果、会社人間になり、仕事人間になり、奴隷根性丸出しで生きています。やがて(中略)働けなくなり、それを「人生の危機」だと言っては騒いでいます。(中略)そ...続きを読む
  • 「世逃げ」のすすめ
    再読ですが、改めて感じるものが得られない読後感だったのが残念。この著者は仏教を語りながらも僧籍にはない方ですが、その浮遊感がよくない方向に出たのだと思います。