一坂太郎のレビュー一覧

  • これだけは知っておきたい 幕末・維新
    少し前に読んだ長州(萩)の識者が綴る幕末本。
    長州側に偏ることもなく満遍なく述べられていて面白かった。

    教科書では数ページだったけど
    こうやって一冊になるほどエピソードあるのね幕末。。
  • わが夫 坂本龍馬
    本書は坂本龍馬の妻おりょうが回顧した龍馬の記録である反魂香、続反魂香、維新の残夢、千里駒後日譚、千里の駒後日譚拾遺などを再編集、解説したものである。
    不覚にもおりょうによる回顧談が残っている事を知らなかったのだが、等身大の龍馬像を知る事が出来て面白い。
  • 幕末時代劇、「主役」たちの真実 ヒーローはこうやって作られた!
    「人斬り」のリバイバル上映は確か観たはず?勝新や三島由紀夫が出演していたのは記憶にある。ストーリーや併映作品には覚えが無い。

    坂本龍馬=自由民権運動家が伝説化した。近藤長次郎を自決に追い込んだのは龍馬→下士身分による差別。

    ここ数年のNHK大河ドラマの幕末物を見るようになって、なんとなく尊皇攘夷...続きを読む
  • 長州奇兵隊 勝者のなかの敗者たち
    通り一遍な専門書ではなく。
    郷土に残る伝承や忘れられた墓碑などを集めた、郷土史のような本です。
    文章も平易で読みやすく、調査の過程なども細かく書かれているので参考になります。
    ただ「中央」の歴史や「本物の歴史」など、山口の歴史の立ち位置に思い入れが強いようで。
    気持ちはわからなくもないですが、歴史「...続きを読む
  • 高杉晋作の「革命日記」
    幕府使節団に加わり清朝中国へ渡航した際の旅日記の『5章 遊清五録』と野山獄へ投獄中の獄中日記『6章 投獄文記』は必読。

    アヘン戦争以降、欧米列強が進出した上海に渡航することで、日本が置かれた状況に強い危機感を確かなものとして確信していく過程が生々しく書かれている。

    また、現地の兵士と筆談を交わし...続きを読む
  • 幕末歴史散歩 東京篇
    主にガイドブックとして使用。これに簡易でいいので周辺地図が、それぞれ書いてあったらいいのに。さらに、時系列でなくて、地域別なら嬉しかった!
  • カラー版 東海道新幹線歴史散歩 車窓から愉しむ歴史の宝庫
    [ 内容 ]
    新幹線の窓からなにが見えるだろうか。
    縄文時代の貝塚から昭和の歴史遺産まで、見どころ満載なのが、東海道新幹線だ。
    田子ノ浦や老蘇の森に古代の貴族たちが詠んだ風景を想像し、清洲城や関ヶ原の古戦場に戦国大名の栄枯盛衰をたどる。
    明治の先取の気質を豊田佐吉の生家や井上勝の墓に感じ、熱海城や八...続きを読む
  • 高杉晋作の「革命日記」
    幕末の風雲児、高杉晋作の六冊の日記の平易な現代語訳で読みやすい。尊皇攘夷、倒幕のために闘った革命家の素顔を伝える好著である。藩に仕える平穏な日々、高杉晋作には好青年の趣があった。しかし、欧米列強に蹂躙される支那の実情に危機感を抱く上海渡航記「遊清五録」から、野山獄に投ぜられて記した「投獄文記」に至り...続きを読む
  • わが夫 坂本龍馬
    今年の大河ドラマの主人公である坂本龍馬。その龍馬の妻である、お龍が書き残した手記などを元に彼女の視点から龍馬及び彼の周囲の人の事を語った本である。その中で、お龍も巻き込まれた寺田屋襲撃事件や、龍馬との新婚旅行??についても記されている。

    龍馬の事は歴史に名を残した偉人として様々な所で語られてるのに...続きを読む
  • 時代を拓いた師弟:吉田松陰の志
    吉松陰自身が「弟子」であったとき、そして松陰が「師」となったとき。
    田松陰29年の生涯を、「師弟」という関係に注目して書いてる。
  • 幕末・英傑たちのヒーロー
    2008/3
    靖国神社の問題というとどうしてもA級戦犯の合祀の問題がほとんどとなっている。ただ、靖国神社というものがどのような過程から成立したのか、幕末の長州藩と楠木正成との関係から詳しく説明している。歴史の裏側を1つ知ることができた貴重な一冊。
  • 司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰・龍馬・晋作の実像
    松田松蔭にも、坂本龍馬にも、高杉晋作にも全く思い入れがないので、そっかー、そう言うもんだよなとしか感じなかったのは、そもそも司馬遼太郎を読んでないからかと逆説的に気がついた。

    司馬遼太郎って、燃えよ剣と、新撰組血風録しか読んだことがない。
    面白かったし好きなんだが、小説だよなと言う以上に、事実とし...続きを読む
  • 暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで
    日本は、暗殺の歴史でいっぱいである。特に幕末は、歴史そのものが暗殺、襲撃の歴史である。日頃から刀を差しているということは、武士は、軍人だから常に戦いの為に生きているということだけど、意見が違うと言うだけで、問答無用というのはどうか。その上に成り立った薩長政府ひいては、明治政府の成り立ちは、かなり無理...続きを読む
  • 坂本龍馬と高杉晋作 「幕末志士」の実像と虚像
    幕末の英雄である2人の足跡を探る本。数々の歴史小説やドラマなどの影響で彼らの人物像が作られているが、果たして実際はどうだったのかを各種資料や時代背景から追いかけている。

    本当のところはわからない、故に歴史物の面白さもあり、見る立場からの見方の違いもいろんな解釈を生む。本書では残された資料に対しても...続きを読む
  • 幕末維新の城 権威の象徴か、実戦の要塞か
     今まで理解できているとは言い難かった長州藩の動きがわかりやすく解説されており、極端な尊皇攘夷思想ゆえに幕府に嘘をついての築城、八月十八日の政変での遁走から挽回を目指した禁門の変での敗北、第一次長州征伐を経て藩内が倒幕の意思で一致団結し、それから第二次長州征伐があったという複雑な流れを理解することが...続きを読む
  • 暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで
    正義と不正義が、国の方針とか声の多さに寄る世の中を現していた。暗殺された人の中にも後に位を貰った人とか靖国に弔われた人とか、まさに時の権力が後ろにいた、底知れない怖さを感じた。
  • 暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで
    <目次>
    序章   繰り返されてきた暗殺
    第1章  「夷狄」を排除する
    第2章  「人斬り」往来
    第3章  「言路洞開」を求めて
    第4章  天皇権威の争奪戦
    第5章  維新に乗り遅れた者たち
    第6章  ”正しい”暗殺、”正しくない”暗殺
    終章   それでも続く暗殺

    <内容>
    幕末から明治初めにかけ...続きを読む
  • 司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰・龍馬・晋作の実像
    司馬遼太郎氏の小説(あくまでも小説)は好きで
    学生のころからよく読んできました。
    大体のものは読んだのではないかと思います。
    また今、街道をゆくを最初から読みはじめました。

    確かに、氏の小説は小説であることは重々理解している
    つもりですが、本書にもありますが、どこまでが史実で
    どこからが創作なのか...続きを読む
  • 吉田松陰とその家族 兄を信じた妹たち
    題名通り、吉田松陰を軸に生涯を綴りつつ、
    その家族の生涯についても触れる一冊。
    松陰の天皇感について触れた記載に興味を惹かれた。
    簡潔にまとめられているため読みやすい。
    家族の生涯についてはもう少し短くてもよかったか。
  • 高杉晋作の「革命日記」
    高杉晋作の日記六冊の現代語訳。年齢でいえば満22歳から26歳の時期。新社会人になった小姓として上役や先輩から指示を受けて働く様子や野山獄中で思い悩む様子は身近な存在として好感が持てる。幕末の「志士」は大なり小なり偶像化されてしまってるけど、そのイメージに縛られることなく、また貶めるでもなく、等身大で...続きを読む