暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで

暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで

902円 (税込)

4pt

近代日本が生まれた幕末維新期。日本史上これほど暗殺が頻発した時期はない。尊皇攘夷論の洗礼を受けた者をはじめ、彼らはなぜ暗殺に走ったのか。本書は大老井伊直弼から内務卿大久保利通に至る国家の中枢、外国人、坂本龍馬らの“志士”、市井の人々までが次々に標的となった事件の凄惨な実相と世間の反応を描く。さらに後世、一方で暗殺者を顕彰し、他方で忌避した明治国家の対応も詳述する。闇から見つめる幕末維新史。

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暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年05月10日

    幕末から明治、暗殺という視点から見つめ直した日本史。

    幕末から昭和の戦前までの日本史は暗殺の歴史といえるだろう。本書は明治期までだが、実に多くの人材が暗殺で失われている。「言路洞開」、言論の道が開かれていない時代にはテロはやむを得ない手段だったのかもしれないが、どうも腑に落ちない。テロリストを礼賛...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月12日

    概ね20年間程度になるのだと思うが、幕末から明治維新の“暗殺”という事柄に関する事典のような様相も呈する一冊で、同時にそうした営為の社会での受け止められ方の変遷というようなことも論じられている。これまでに「無かったかもしれない?」という角度から、幕末や維新を論じるということになるのかもしれない一冊だ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月06日

    面白いし、大変勉強になったのでニ度三度読み返しそう。幕末の敵味方の思想の変遷は不勉強でまだまだ理解が難しいところがありますが、個人的には幕府側に同情的な見方になってしまいます。薩摩・長州はあまり好きになれないなぁ。

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    Posted by ブクログ 2021年10月26日

     戦争は暴力そのものなのだ。実は政府が入れ替わる明治維新期は、歴史的に最も暗殺が行われた時代であるそうだ。本書は、そうした暗殺事件を多数取り上げて、それぞれの暗殺の理由というところに特化して語る一冊である。

     ぼくには維新期の暗殺者ということで言えば、映画や大河ドラマで勝新太郎や萩原健一の演じた「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月13日

    暗殺を羅列では無くて時系列に並べてみせた面白い趣向の読み物。意外に面白かった。
    この方、文章が上手。
    別の時代の暗殺の歴史とか書いても面白いのでは?

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    Posted by ブクログ 2021年04月01日

    桜田門外の変から大久保利通暗殺まで、近代日本が生まれた幕末維新期。日本史上これほど暗殺が頻発した時期はない。この国の夜明けは・・・?血に塗られていたのか???

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    Posted by ブクログ 2021年03月07日

    思ってたより倍くらい面白かった。これぞ歴史とい感じがした。
    歴史は為政者によって都合よく語られるというのは良く言われることで、明治維新とはまさしくその側面があると改めて知ることができた。正しいことなど主義主張によって違うし、世の中歴史の理は決して単純ではない。
    あと、暗殺は肯定されることではないが、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月30日

    日本は、暗殺の歴史でいっぱいである。特に幕末は、歴史そのものが暗殺、襲撃の歴史である。日頃から刀を差しているということは、武士は、軍人だから常に戦いの為に生きているということだけど、意見が違うと言うだけで、問答無用というのはどうか。その上に成り立った薩長政府ひいては、明治政府の成り立ちは、かなり無理...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月29日

    正義と不正義が、国の方針とか声の多さに寄る世の中を現していた。暗殺された人の中にも後に位を貰った人とか靖国に弔われた人とか、まさに時の権力が後ろにいた、底知れない怖さを感じた。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年12月15日

    <目次>
    序章   繰り返されてきた暗殺
    第1章  「夷狄」を排除する
    第2章  「人斬り」往来
    第3章  「言路洞開」を求めて
    第4章  天皇権威の争奪戦
    第5章  維新に乗り遅れた者たち
    第6章  ”正しい”暗殺、”正しくない”暗殺
    終章   それでも続く暗殺

    <内容>
    幕末から明治初めにかけ...続きを読む

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