さいとう・たかをのレビュー一覧
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ゴルゴを読んでたら「きじこれも読んでみたら?好きだと思う」と渡された1冊。確かによくわかってらっしゃる、とても面白く読めた1冊でした。洞察力をどう養うか、人と同じ場面を見て、そこからその出来事の意味をどう読み取るかというところはとても必要な能力だと思っていて、そういう視点でゴルゴを語っている著者の佐...続きを読むPosted by ブクログ
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本編は大地震で救助がない環境を生き延びていく話だったが、この作品は文明がまだ残ってる場所へたどり着いたというお話。
電気があるその場所も大地震の爪痕が残り、いびつな社会であった。
人間関係に翻弄される少年。サバイバルという作品は 初期こそサバイバルだったが、
いつからか人間ドラマがメインになってきた...続きを読む -
シャーロキアンの集いで起きた愛憎渦巻く三角関係の精算や、偽物のボルドーを終わらせるミッション、そしてパナマと台湾の外交を搦めた狙撃など、色々と寒暖差の激しい巻。
そこそこ久々に誰も死なないエピソードがあるから要チェック! -
インターネット普及により7千万人が利用する程度には広まってきた98年を舞台に、情報網に悪魔の耳を持つNSAと、その盗聴を無に帰する暗号を作成する日本人を巡る争いが描かれた「最終暗号」は必見。暗号化、復号化、そしてコンピュータによる解読など、今でも行われている情報戦争の初期を垣間見ることが出来るだろう...続きを読む
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ゼロ・エミッションという排ガスを減らす法律から発生した、自動車の動力として水素や電気を用いる自動車の開発競争が、90年代から描かれていることに先見の明を感じる。
その他、イスラムによる遺跡の盗掘や、永久に終わらせられないアメコミの終わらせ方など、何となく今の時代でもあるあるなエピソードも必見。 -
東ティモールはインドネシアから2002年に独立したが、その4年前の1998年に執筆された弾圧時代を描いている。
タイの経済の余波を受けて大分荒れていた時代であり、読了後にこの時代のインドネシアの歴史を調べると非常に興味深くなれる。 -
今まで様々な方法でデューク東郷への依頼が行われていたが、今回はその中でも一風変わった方法とコンゴ動乱の繋がりを描いている。90年代のアフリカ史が必要になるかもしれないほど政治的なのですこし難しめ。
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インターネットがいよいよ普及し始めた時代に描かれた、デューク東郷へのコンタクトへの徹底的な妨害などのエピソードが含まれる。
今後の戦争は国ではなく、民族や宗教から起こると普通に予言しているあたり、描くに当たっての情報収集が徹底されていたのだと感じる。
また、産業廃棄物の処理など、未だに抱えられ続ける...続きを読む