道満晴明のレビュー一覧

  • ニッケルオデオン 緑
    短編漫画集でありながら
    その完成度の高さから
    サブカル好きの間で密かに話題となった(赤)版に続く第2弾。

    いやぁ~、これ大好きなのですよ(笑)

    ニッケルオデオン(昔アメリカで流行った庶民的な小さな映画館)のタイトルどおり、
    SF、ホラー、恋愛、ナンセンス、寓話、ファンタジーものなど、
    キレ味鋭い...続きを読む
  • ユリトラジャンプ~ウルトラジャンプ百合アンソロジー~

    期待以上のアンソロジーでした

    最近は色んな名前の百合アンソロ系雑誌が出たり消えたりしてるなという印象を持っています
    この百合アンソロもそんなうちの一つかな、価格帯も安めだし、正直あんまり知ってる作家さんいないし、すぐ消えちゃうんだろうなと思っていましたが…
    中身はとても良かったです。それぞれの作品が、それなりに凝った設定で、...続きを読む
  • オッドマン11
    奇妙な人々――被虐、加虐、露出狂といった性癖持ちであったり、クトゥルフ神話と『イカ娘』の漫画を混ぜたようなイカ人間だったり、果ては“地球上の全ての生物から嫌われる”という特性持ちだったり…いわばひとつずつ何かしらの業を背負った11人の少年少女、通称「オッドマン」たちと、彼らの中のひとりへ恋したゆえに...続きを読む
  • メランコリア 上
    ひねくれ者で、ナンセンスで、ロマンチストないつもの道満晴明。ハマる人は本当にハマるタイプ。ハンドスピナーの話は普通じゃ描けないわ
  • メランコリア 上
    やっぱり道満晴明さんは短編が天才的。

    以下ネタバレ。

    独立した短編と思いきや少しずつ設定がつながっていて、同じ一つの世界の物語だと分かっていくのが楽しい。
    上巻とあるってことは次が下巻で終わる予定なんだろうか?
    最初の一話が最後のオチに使われるところまで予想した。

    ヴォイニッチホテルからの設定...続きを読む
  • ぱら★いぞ(1)
    不条理と言うよりも、登場人物ほぼ全員の頭のねじが吹っ飛んでおり
    ついでに下ネタ回路が熱暴走を起こしているので、描かれているのは
    さながらピンク色のゴッサムシティで繰り広げられる笑いの攻防。

    1巻は割と多様なキャラが出てきて、全話ピンク色ながら多様性があり
    2巻は、1巻のキャラが卒業してほぼ不在。と...続きを読む
  • ヴォイニッチホテル(3)
    1,2巻は先に読んでいましたが、3巻もようやく読み終わりました。そのあと再度1巻から読み直し。なんか不思議な作風です。スプラッタなのに淡々としているし、時間が止まっているように感じるけどそれでも少しずつ変化はあるし、ちょっと暗くなりそうなストーリーなのに妙に明るいし。とにかく何が凄いという感じではな...続きを読む
  • ぱら★いぞ(1)
    「『下ネタ』虎の巻」

    「下ネタ」の応用力の高さに、笑いを通り越して感心してしまう作品。きっと作者の目には、政治も経済も宗教も、世の中のあらゆる事象が「下ネタ」として映っているのでしょう。「女子高生の日常」を世界観に繰り出される4コマギャグ(全て「下ネタ」)は単行本1冊につき、怒涛の約300題。2巻...続きを読む
  • 花とアリス殺人事件
    叙情をもって力ずくでぶっとばしながら全て収まるところに収める道満マンガ。ラストの爽やかさ、エピローグの疾走感。原作未見で申し訳ないんだけどこのマンガの記憶を残しときたくて観ないで終わってしまいそう。
  • ヴォイニッチホテル(3)
    ぐっとくる関係の人たちが何人もいて…ハカセとテネブラルブのふたりとか。スナークさんの話とか。ツボでした。
  • ニッケルオデオン 青
    綺麗で汚い、大好きなシリーズ。
    シンプルな画面構成と多くはないセリフから、とんでもない密度の物語を叩き出す手腕は本当に秀逸。

    「食餌の衝動」「魅惑のヴンダーカンマー」「積めない方程式」あたりが特にお気に入り。
    本当に綺麗で汚い、大好きなシリーズ。
  • ヴォイニッチホテル(3)
    ゆったりまったり不穏だった物語が、ついに終幕。間をあけての刊行だったからか、何世紀も生きる悪魔や女神が出てくるからか、長い話だった気がするけど、たった3巻だったんですね。
  • ヴォイニッチホテル(3)
    これぞ漫画!という漫画だと私は思いました。
    ポップでかわいい絵柄なのに最高に面白くてエグい。
    テンポもよく、伏線もほどよく貼られていて、エンターテイメント性がとても高い。かなり楽しめた。
    とくに最後、の、あのシーン萌え萌え。萌え萌えです。
  • ヴォイニッチホテル(3)
    淡々と飄々と抉ってくる、超好きなシリーズ最終巻。
    塵は塵に、灰は灰に。
    納まるところに納まった良い最終巻でした。
    全三巻のコンパクトさで、変に引き伸ばさなかったのも良かったと思う。
    最終話のカエルのシーンがとても秀逸で、思い出すとじんわり温かくて泣けます。

    名作です。
  • ヴォイニッチホテル(3)
    寂しい。
    ついに終わってしまった。

    ついにタイゾウさんの居場所が見つかってしまったり、スナークの正体がゆっくりとバレ始めて。

    帯にある「白昼夢のような」という表現がぴったりの、居心地の良い夢の様な不思議な世界。
    もう読めないのが寂しくなる最終巻だった。
  • ヴォイニッチホテル(3)
    完結。
    ブラックで、エロくて、ピュアで、ハートフル。
    道満晴明さんの楽しみな作品がまた終わりました。

    同じ作品を長く描かない、ショートストーリーの積み重ねは、きっと時間が経ったときにとても懐かしく愛おしいものになっている気がする。
  • ニッケルオデオン 青
    九井諒子さんと道満晴明さんのショートショートは本当に心が潤いというか幸せになるというか、たった8pそこらの漫画なのに喜びと発見が詰まっている。厚い本ではないけれど、満足感が高い一冊。

    Scene 1 「Grimm DEAD」 おとぎの国の空腹
    Scene 2 「迷子のチーコ」 すぐに迷子になる彼女...続きを読む
  • ニッケルオデオン 緑
    ブラックだったり悲しかったり美しかったり、人に薦めるとき困るバラバラさなんだけど、全編ショートショートのツイストの魅力が詰まってる。短編サスペンスでもある「契約」が特に好き。
  • ニッケルオデオン 青
    すばらしく変ですばらしく可笑しくすばらしい短編集もこれで完結で、もっと長く読んでいたかった。間に入る1コマがまた愉快でたいてい身も蓋もなくてすばらしい。
  • ニッケルオデオン 青
    『ニッケルオデオン三部作完結』

    あれ?薄い?ああIKKI休刊だからか。
    と、手に取った時に思ったのですが確認すると前二作(赤・緑)とほぼ同じ頁数。
    むしろ一番ページ数が多かったです。

    内容は赤・緑と同じ空気の短編漫画が13編収められています。
    短編漫画のページ数としては1話あたり約8ページ(8ペ...続きを読む