小野寺百合子のレビュー一覧

  • ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星
    用事があって飯能に行くことになったので、宮沢湖畔でゆっくり読むならやっぱりムーミンかなと本を探したところ、ちょうど新版のムーミン全集の発刊が3月に始まったばかりであった。ヤンソンの執筆順に刊行とのことで”彗星”が第1巻。下村隆一氏の名訳そのままである。
    年齢が行ってから改めて読むと、あれそうだったっ...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパの思い出
    とても深いムーミンパパの冒険記です。
    スナフキン、スニフのパパと大冒険のムーミンパパ。
    スナフキンのパパ、ヨクサルの言葉や生き方がスナフキンに箔を付けたように重みがあり、為になりました。
    第二次世界大戦中の避難民など、その時代を感じさせながらも夢のあるパパたちの冒険。
    ムーミンパパの生まれが、新聞紙...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパの思い出
    ムーミンパパが自身の若い時代の話を執筆しながら、子供たちに話して聞かせていくという回。
    冒険家として広大な世界に出て行くことと落ち着いた幸せな暮らしの間で揺れ動いている時の心情など、彼の気持ちがよくわかるようにかかれていて、共感できるところが多い。
  • 新装版 ムーミンパパの思い出
    これは読んだことなかったな~、と長距離移動時に読むために購入。ムーミンパパの出自やスニフ、スナフキンの両親の話など、知らなかったエピソードがあり、面白かった。
  • 新装版 ムーミンパパの思い出

    波乱万丈の半生

    ムーミンパパが自叙伝を子供たちに読み聞かせる形式で半生が語られます。なかなかヘビーな生い立ちにビックリしました。
    パパの過去は冒険の連続でワクワクしながら読み進めることができます。
    また、そうした日々のなかでパパの抱いた苦悩もとてもリアルに感じられ、ああ、そういう気持ちわかるなあ…としんみりしました...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパの思い出
    アニメ「楽しいムーミン一家」で三話に分けて明かされたムーミンパパの過去の話が、まるっと通して読むことができます。

    アニメにはなかったエピソードが多く、キャラもそれぞれ立っていて、まとめ方といいとても読んで満足できる内容でした。ミムラ夫人とヨクサルの接点とか、自分の親の話を聞きたがるスナフキンやスニ...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパの思い出
    ラストのエピローグで、まさかの親世代がムーミン屋敷に集合するというもので驚きと共に嬉しい。スナフキンとミイは異母姉弟であることは知っていたが、原作ではこうもはっきりとヨクサルはミムラに恋をしていたと書かれていたとは。
    編み物好きのお化けがちょこちょこ登場するのが可愛い。二ブリングは登場時の説明ではな...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパの思い出
    今作はムーミンパパの若かりし頃の冒険譚の深堀!
    パパもすっごくやんちゃだなーと感じる1冊
    嫌いな人から逃げ出して、ひとりぼっちから始まる冒険は少し心細く、そして楽しさの始まり
    沢山出てくる愉快な仲間たち
    仲間たちと共に船を作り船に乗船し、空飛ぶ船でに様変わり!
    恐ろしい者と出会ったり新たな島に上陸し...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパ海へいく
    自分というもの、家族というもの、関係、つながりが、まるきり解けたり壊れてしまったり、あるいはあるところで(偶然に)結び合わされるようなーー「いつもの」ではないけれど、素晴らしいお話。日にちをあけてまた読みたい。
  • ムーミン全集[新版]9 小さなトロールと大きな洪水
    ムーミンに最近はまって小説が読みたくなったので読んでみた。
    全集では9だけど1作目ということなのではじめにこの作品。
    ムーミン、ムーミンママ、スニフと小説版でもそのままの人(?)柄。大人になって読むとより好きになると思う。スナフキン、ミー、フローレンなんかは出てきてないのでシリーズ全部制覇したい!
  • ムーミン全集[新版]8 ムーミン谷の十一月
    トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の十一月』はムーミンシリーズの小説最終巻であるが、ムーミン一家が登場しない。前作『ムーミンパパ海へ行く』と同じ時期の小説である。ムーミン一家は島に移住している。ムーミン一家不在のムーミン谷にスナフキンら他のキャラクターが集まる。

    ヘムレンはムーミン一家の家に行き、「警察...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパ海へいく
    ムーミン一家が島の灯台に引っ越しする。この灯台はムーミンバレーパークにもある。ムーミンパパは家長として存在感を示そうとして空回りする。ここは古さを感じる。
  • ムーミン全集[新版]8 ムーミン谷の十一月
    ムーミンの本て、基本的に雨とか雷とか風とか薄暗い雰囲気で親近感湧きます。
    物語の中盤でスクルッタおじさんのためのパーティーをすることになって、フィリフヨンカさんが台所に立ち始めたあたりから、ちょっとずつ雰囲気が明るくなってきて、みんな少しずつ楽しくなってきて、最後はめいめい温かい気持ちで別れられたの...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパ海へいく
    タイトルに惹かれて、童心に帰ったつもりで読んでみようと思ったもの。
    だが予想以上に難しい本だった。

    タイトルからムーミンパパの孤独な旅路やひと夏の冒険のような物語を想像していたが、全く見当違いの想像で…パパだけでなく一家全員で安住の地であったムーミン谷から海を渡って新天地を探しに行く、という一家に...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパの思い出
    ムーミンパパの生い立ちとムーミンママに出会うまでをパパが自伝にして読み上げる話。
    途中、パパの話が遮られるのが面白かった。
    最後の再会はなんだか感動した。
    パパは生まれが恵まれたものではなかったけれど、自分を信じて自分の力で幸せになった生命力強いムーミンだった。
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬
    新年をすぎたばかりの春はまだまだ遠いある晩、雪にうずまったムーミン屋敷では
    月あかりにムーミントロールが目を覚ましてしまったのです。

    「ママ、起きてよ!
    世界中が、どこかへ行っちゃったよ」

    はじめてみる雪。冬の生き物たち。
    ひとりぼっちが寂しくて、スナフキンに会いに行くのだと外へ飛び出します。
    ...続きを読む
  • ムーミン全集[新版]9 小さなトロールと大きな洪水
    ムーミン物語の第1作とのこと。なんでも出てくるママのバッグ、心強いなあ。パパははじめから放浪癖があったんだな。そして巻末の解説。本作が書かれた時代背景を読むと、今とあまりにも通じるところが多くてびっくりする。と同時に、ムーミンシリーズにただよう、楽しいながらもどこかうっすらと影のある感じも納得がいく...続きを読む
  • ムーミン全集[新版]9 小さなトロールと大きな洪水
    ムーミンを一度も読んだことがなかったので、作品を書かれた順に読んでみようと思い立った。
    全体を通して不安・薄暗い感じのストーリーなのは、書かれた当時が第二次世界大戦の真っ只中であったということから納得できた。
    また、パパに放浪癖がある事を知らなかったし、ママも強気な所があるので、創造の生物でも意外と...続きを読む
  • ムーミン全集[新版]2 たのしいムーミン一家
    タイトル通りの本!
    読んでいても、とても楽しい!
    ミィ以外の主要メンバーが登場して、さくさくと読める。
  • ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく
    これは8月末から10月3日までのお話し。

    夏の終わりのある日、パパは、手もちぶさたに庭を歩いていた。しなけらばならないことは、すっかりやってしまったか、他の誰かがやってしまったように思い、悲しげに…。
    ってつまり、自分が家族から頼りにされないことが気に入らない男なんですよ、このパパは。(新版訳者の...続きを読む