小野寺百合子のレビュー一覧

  • 新装版 ムーミンパパ海へいく
    ムーミンパパが、男とは、父親とは、に目覚めて
    意固地になったり、権力振りかざして
    無茶して、周りが見えなくて、自分に酔ったり、
    頼みのムーミンママも、最初はうまく
    パパの空回りを一歩引いて補佐したりしているものの、
    付き合いきれなくなったのか、
    望んでいる世界に逃げこんだりで、最終防衛線突破。
    大人...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパ海へいく
    表紙の灯台の絵に惹かれて購入。
    読んでみるとなかなかに重苦しい雰囲気。パパもママもムーミントロールも、住む場所が変わったことで変わっていく。変わらないのはミイだけ。
    パパに振り回されながら読み進んだ感じだけれど、最後のページを読んで「ここまで読んでよかった」と思えた。航路を見失わないよう進む先を照ら...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパ海へいく
    文庫版で再読。パパが一家(ムーミンとママと養女になったミイ)を引き連れて絶海の孤島に移住する。憧れの灯台を目指して。パパの気まぐれに付き合わされるママは楽しくなさそうだが、それを隠してのパパに対する気遣いが素敵。追って来たモランとさえも心を通わすムーミンはずいぶん良い子になったなと思うし、われ関せず...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパ海へいく
    「ムーミン谷の冬」のときも重たいトーンでしたが、あちらはまだウィンターキャンプにでも行ったような呑気さもあったが、本書は更に重たい。
    ムーミンはちょうど思春期を迎え両親とも距離を取りたくなってきている。子どもが思春期だと親の方も厄介な精神状態になる。パパは人間でいったら40代50代のオジサンなので自...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパの思い出
    若いころは自分が他人とは違うとうぬぼれたり
    他人を小ばかにしたり、冒険を夢見たり、
    先に落ち着いた(結婚、就職)友人たちとの関係を
    さびしく思ったり、なんて読み方は年取った証拠か?
    子供のころに観たムーミンでは、スナフキンは
    大人な感じだったが原作では、この作品では特に、
    子供らしく。
  • 新装版 ムーミンパパの思い出
    ムーミンパパのナルシストぶりには苦笑。自分をこの上ない存在だと思い込み、他者に対しては手厳しい。ま、若いってそういうことなのかな。

    モランに食べられそうなヘムレンおばさんを咄嗟に助けたまではいいが、船上で一緒に暮らす間に鬱陶しくなり、ニブリングにさらわれた時には無視していた。全編を通して後味の悪い...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパの思い出
    ムーミンシリーズ3作目。

    ムーミンパパの自伝。ムーミンパパの、自分は特別な星のもとに生まれた~という考え方や、困っている人を助ける正義感、フレドリクソンと離れたとたん気が沈むあたりは、若い頃なら誰もがもつ考えだなぁと共感し、ムーミンパパにもそんな時期があったのだなぁと微笑ましく思った。
    風邪をひい...続きを読む
  • 新装版 ムーミンパパ海へいく
    ムーミンの家族崩壊しそうなところが面白いです。いつもの穏やかさがある意味ないのも魅力的 ムーミンの違う面をみれる作品 ミイがとっても大人びてる
  • 新装版 ムーミンパパ海へいく
    家族にスポットを当てた作品。いつも以上に人間臭い、悪く言えば駄目さ加減が目出つキャラクター達。そのことが家族間のつながりに一層深みを持たせる。