本城雅人のレビュー一覧

  • 黙約のメス
    脳死とは、なんだろう。
    それぞれが持つ倫理観。
    本人が臓器提供を意思表示しても、心臓が止まるまで家族が延命治療を望むケースの多い日本。
    治る可能性があるかもしれない。その考えが捨てきれず、臓器移植に踏み切れない。
    脳死は死であるという考え方。
    それぞれが持つ死生観。
  • 紙の城
    「情報とは何か」をキーに新聞は生き残れるかまでテーマを拡大したドラマになっている。ここで描かれる新聞の生き残り策が的を射ているとは思えない。けど、一次情報を収集するのには手間と時間が必要だよなぁ。これからの社会でそれを担うのはどこになるのだろう。
  • 四十過ぎたら出世が仕事
    「仲間を守るためにも責任ある役職に就く事が大事」と言われるが、大抵はその途中で、変節してしまう…人は弱いから…。新政NO6、懐かしい。コロナ前は渋谷の居酒屋でよく飲んだのに。「笑顔は勇気を育てる」
  • 四十過ぎたら出世が仕事
    面白かったけどタイトルが気になる。
    出世しない人間は駄目なのかなと思う。
    メインの登場人物はみんなカッコ良いよね。
    小説だからだよね。

  • あかり野牧場
    すこし前に読んだ馳星周の『黄金旅程』に似た読後感だった。競馬馬の育成牧場を舞台にするとみんな同じようなテイストになるのかもしれない。
    結末はやはり重賞レースの勝利場面を期待するけれど、そんなに甘くないとも思えてしまいどうしても嘘くさく感じてしまう。悪くはないけど感動するまではいかない原因だろう。
  • 四十過ぎたら出世が仕事
    普通に面白いがそれだけ。内容に深みは全くなくヒネリもなく、それなりに人生を生きていれば当たり前のことしか書いてない。40過ぎた人は読まなくてもいい本かもしれない。
  • 四十過ぎたら出世が仕事
    ついつい自分に置き換えて省みてしまうような話が多くなんとなく他人事の感じがしない、『サラリーマン向け』とはまさにこういう作品だなと思う。
  • 黙約のメス
    臓器移植を進める病院を舞台に描かれる医師、看護師、移植コーディネーター、厚労省医系技官、病院経営者目線の物語は、内容が散漫になってとっ散らかった印象。
    ただ一人、鬼塚医師だけがブレずに信念を貫いている姿が救い。厚労省技官の女性も、ジャーナリストも私怨に囚われすぎてなんだかな〜という印象。
    結局何が書...続きを読む
  • 時代
    元新聞記者の方だけあって、新聞社の各業務の内容に精通した内容。それぞれの仕事にプライドが合って、そこに親と子の関係性が相まって話が展開する。
    え?主人公が?っていう展開にびっくりしてしばらく事態をのみ込めず暫く読み進めることとなる。
    家族が、そして会社関係者が一人の男の生きざまに影響を受けていくとこ...続きを読む
  • 贅沢のススメ
    買収屋っていうからわるい奴等かと思ったらさにあらず。
    「買う理由が値段ならやめておけ、だけども買わない理由が値段だけなら買え。」けだし名言。
  • 監督の問題
    厳しい監督?情けない監督?人って結構こうだよね。
    ベテラン監督だって新人監督の時がある!長い目でみようw
  • 代理人 善場圭一の事件簿
    面白かったけど軸になるような話が無かった気がします。
    自分は大きいメインの話があっての話だったならいいのにと思いました。
  • 監督の問題
    続編を望みたいです。

    監督(主人公)の成長とともに、チーム(組織)も成長していくようすが小気味良くて、面白かったです。

    野球素人の奥さんの助言・アドバイスは、野球以外でも適用される普遍的なテーマが隠されているようで、物語にコクを加えています。

    広報の片想いのくだりは必要だったのかな?
    続編があ...続きを読む
  • あかり野牧場
    設備や人が揃っている大牧場と比較して、零細牧場の過酷な環境から強い馬を世に出すことは難しいことなのかなと思わされた。零細牧場の経営者、なかなか強い馬に巡り会えない調教師、リーディングジョッキーとは程遠い中堅ジョッキー。彼らの豊かな人間性をキタノアカリという馬を通して伝わってきたので、読み応えはあった...続きを読む
  • あかり野牧場
    可もなく不可もないといった感じですね。
    好きな作家だから期待が大き過ぎたかな。
    ラストは映画の天外者みたいでしたね。
  • 代理人 善場圭一の事件簿
    球界のトラブルシューター"ゼニバ"こと代理人・善場圭一が窮地に陥ったクライアントを救う。野球界の裏情報も楽しめる異色のスポーツミステリー。
    プロ野球選手の旬は短い。だからこそ活躍に見合った報酬は得るべきだが、日本人はやっぱり謙虚さが美徳とされる。善場の凄いところは、金銭絡みの悪いイメージは自らが背負...続きを読む
  • あかり野牧場
    馬産地で有名な北海道・日高市の家族経営の零細牧場「あかり野牧場」。無名の牧場で生まれた一頭の競走馬・キタノアカリはデビュー戦から負け知らず、ぶっちぎりの圧勝でいよいよG Ⅰに挑む。
    馬への思いと経営の板挟みに苦しみながら牧場を営む牧場主とその家族、落馬の恐怖から抜けきれない崖っぷちの騎手、ダービー出...続きを読む
  • 球界消滅
    自分が野球を見始めたのは、2003年の阪神が18年ぶりにセリーグを制覇したときでした。その後パワプロで阪神と、関西人なので近鉄でそれぞれのペナントレースをプレイし、ローズ・中村紀洋コンビでひたすらホームランを狙っていた記憶があります。この二人、ヒットの時と、ホームランの時とでバットの振り切り方が変わ...続きを読む
  • 紙の城
    買収劇の決着までの話。これをきっかけに何かが変わっていくのかと思いきや、あんまり変わってないような。ニュースメディアと思わせてただのキュレーションメディアばっかりの昨今、ちゃんと自ら取材する記者をかかえているってのは重要だなぁと。
  • 贅沢のススメ
    ファンドによる買収話6話。

    藤浪亮介率いるラグジュアリーファンドは、高級で売る業種をターゲットにしたファンド。債権を手に入れた先に挨拶に行き、買収の提案と同時に、古武士という社員をそこで働かせる事で、回収の見込みがあるか、そこで提供している物が贅沢かどうか、古武士に判断させる。
    古武士は、働く先々...続きを読む