本城雅人のレビュー一覧

  • ミッドナイト・ジャーナル
    かなり骨太な、社会派の一冊。
    ときどき行く本屋さんで、店員お勧めの
    気合いの入ったポップを見て購入。
    滅多に読まない系の内容で、新鮮でした(^ ^

    ストーリーは、新聞記者と警察・検察などとの、
    狢と狸と狐とアナグマの腹の探り合いがメインかな(^ ^;
    少女の誘拐事件とか殺人事件とかの話なのですが、...続きを読む
  • 嗤うエース
    野球ファンなので、裏のストーリーに惹かれて読みました。
    確か解説にあるように野球においてゲームを作るって何だ?っていうとこに行き着きますね。
    ミステリとして、何が行われ、そこから浮かぶ真実は何か?スポーツミステリと人間物語との融合が見事でした。
  • 誉れ高き勇敢なブルーよ
    「球界消滅」では球団が消滅する危機に立ち向かう球団フロントを、「嗤うエース」では野球賭博をめぐるエースピッチャーと刑事との人間ドラマを描いた本城氏がサッカーを題材に描くのは日本代表の監督選考をめぐるドラマです。
    他の本城氏の作品と同じく、プレーシーンの描写は少なく、選手自身はストーリーの中で存在感は...続きを読む
  • 誉れ高き勇敢なブルーよ
    サスペンスさながらのストーリー展開で、最後まで気が抜けない作品です。おまけに、サッカーフリークであれば、登場人物のモデルはだれかと推察する楽しみが加わります。一粒で二度おいしい、お得感満載です。
  • 嗤うエース
    プロ入り以来、常に勝ち数が負け数を上回り安定した成績を残してきたエース級ピッチャーの浪岡。しかし彼には八百長疑惑が付きまとう。和歌山の寒村から球界のスターにのし上がった浪岡の小学生の頃の姿を見かけた刑事の半沢は、小学生ながら地元の博打好きな大人と生々しいやり取りをする現場を目撃して以来、半沢の八百長...続きを読む
  • 球界消滅
    10数年前に国内を揺るがしたプロ野球再編問題。その衝撃再びの如く、日本のプロ野球チームが4球団に統合されMLBに加入したとしたら…。豊富なデータに裏打ちされた戦慄のシナリオ。
    今後のプロ野球の目指す道を考えさせられる。グローバル化を目標とするか、草の根的の『おらが町のチーム』を選ぶのか。近年の広島、...続きを読む
  • 球界消滅
    再読しました。
    ダークヒーローとも言える牛島の造形は見事だと思います。
    日本プロ野球のステークホルダー相関を考え直してしまう。良書だと思います。


    スポーツ小説でもあり、経済・企業小説でもあります。
    一昔前、実際にパ・リーグで球団が消失し、1リーグ制が提唱されました。その時、ファンと選手会が反発し...続きを読む
  • スカウト・バトル
    本城雅人によるプロ野球スカウトを舞台にしたコン・ゲーム小説。続編の今回は短編集。
    作品を通したピカレスク的な魅力は前作の方がよかったものの、ミステリ的な仕掛けはより鋭い。
    語り手をポンポンと変えていく形も楽しいし、「プロ野球スカウト」というステージは同じにしたままバラエティある人情話にまとまっている...続きを読む
  • ノーバディノウズ
    メジャーリーグを代表する東洋系本塁打王の正体を暴け! 調査を命じられた新聞記者が辿り着いた驚愕の真実とは? コリアンマフィア、辣腕エージェント、敏腕記者…。「キング」争奪戦の行方は? 迫真の野球ミステリー。

    作者の本城雅人はサンケイスポーツの元記者。本作は第16回松本清張賞の最終候補作で、第1回サ...続きを読む
  • ビーンボール スポーツ代理人・善場圭一の事件簿
    消えた人気球団の元・四番打者と甲子園優勝投手の謎の自殺。真相を探る敏腕代理人を描く異色のスポーツビジネスミステリー。
    何気ないシーンの一瞬に恐るべき陰謀が隠されている。決定的瞬間を撮るカメラマンのエピソードも含め、深い知識と徹底した取材力がなければ創作できない。プロローグのビーンボールの場面が、たく...続きを読む
  • ノーバディノウズ
    とても面白かった!
    面白かったのだけど、どうしてもオチというか、話の結末がすっきりしない。
    途中が非常に面白く引き込まれるように読んでいただけに、何ともいえない後味でした。

    私は悪は滅びる話が好きなので、何となく納得できないだけなんだと思いますが、そこだけが少し残念でした。
  • ボールパークの神様
    フィクションということで読むと、メジャー好きにとっては素晴らしい作品。著者の取材力も光る。

    一方で、現実の世界ではこんなにトラブルは起きないし、大事な仕事を一番下っ端のクラビーに任せることはないし、そんなに気軽に選手と出かけることもない。関連した業務を囓ったことのある人間の感想。

    NYCでうだつ...続きを読む
  • 球界消滅
    プロ野球の球団合併を題材にしたフィクション。球団合併の一報がマスコミに報じられ、球界に激震が走ります。第2の球団合併の噂も流れ、12球団が10球団の1リーグ制への移行が予想されるなか、選手、ファン、球団フロント、審判などの様々な立場の登場人物が織り成す物語。ストーリーの進行に連れて、この合併が単なる...続きを読む
  • ノーバディノウズ
    野球が好き&ミステリーが好きな人は
    かなり読んでて楽しいミステリーだと思う。

    メジャーリーグで活躍する東洋人本塁打王の
    隠された秘密を追う人物ミステリーで
    光と影の2つの人物像の描き方は
    東野圭吾『白夜行』を彷彿とさせる。

    成功を収める人物の隠された過去を地道に追いかける
    というプロットは、松本...続きを読む
  • ノーバディノウズ
    メジャーを代表する東洋系スラッガーの「ジャスティン・キング」。彼の正体を探る人間が相次いで姿を消していく・・・。
    メジャーリーグを舞台にした野球小説かつミステリー。ミステリーの部分はツッコミどころが多いものの、メジャーリーグを扱った部分はよく取材されていることが伝わり、野球小説としては充分すぎるほど...続きを読む
  • ノーバディノウズ
    記念すべき「第一回サムライジャパン野球文学賞」受賞作。
    多少のツッコミどころも無いわけではないが、野球を舞台としたミステリーとして上手く纏めている。ところどころに散りばめられた驚くほどの野球知識などは、さすがMLB取材に長年携わった著者の賜物だろう。解説には生島淳氏という贅沢さ。しっかりと堪能出来ま...続きを読む
  • 二律背反
    舞台は架空のプロ球界。しかも優勝争いの真っ只中で事件が起こる。
    主人公の投手コーチは尊敬する元同僚の死に関係者として巻き込まれる。
    というのが前半までのあらすじ。
    後半は前半で起こった出来事の伏線の回収で話は進んでいくけど、まさかまさかの展開に、驚くというよりも、少ししらけてしまったかな。
  • キングメーカー
    政権成立の舞台裏を描く社会派小説。

    明らかにモデルがあるのに名前が似ていないのでややこしいのが残念でした。
    政治小説は実録風の方が面白いと再認識しました。
    で物語部分ですが、キングメーカーの暗躍はありえそうですが、ラストのキングメーカーを破滅させるネタが軽すぎるのが残念。
    総裁選の実際とは変えたと...続きを読む
  • 傍流の記者(新潮文庫)
    スクープを求める新聞記者たちのお話で、同期入社の6人の男たちそれぞれを主人公にした6話構成。最初は、ちょっとつまんないなと感じたが、主人公が変わると視点も変わり、比較的読ませてくれた感じ。
  • 四十過ぎたら出世が仕事
    お仕事物語
    読み終わって
    久しぶりに仕事にたいして、熱くなれそうな
    気がした
    仕事は誰と一緒にするのかで変わるって
    言うことがわかる内容でした