香納諒一のレビュー一覧
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刑事たちの捜査を描いた中編が3編、[砂時計][日和見係長の休日][夢去りし街角]全部好き。それぞれ別々の個性や捜査手法をもつ刑事達が地道にコツコツと捜査し真実に辿り着く。派手さはないが中身が濃い秀作揃い、読み応えあり!Posted by ブクログ
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ほとんど国内小説を読まなくなってしまったのは、今の国内ミステリの作家が知らない人ばかりになってしまったからである。読者とともに作家も歳を取り、ぼくという読者より大抵年上であった作家たちの新しい作品が製造中止のような状態になってしまったからである。基本的には新しい作家の新しい作品に関する情報を自分が...続きを読むPosted by ブクログ
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本作には二つの際立った特徴がある。『刑事コロンボ』を代表格とする、いわば犯罪者の側から語ってしまう倒叙ものであること。これは花房京子シリーズに課せられたシリーズとしての約束ごと。シリーズ読者であればそこにこそ期待するわくわく感が最初から期待させられる。
もう一つの特徴は、本作に限っては全編刑務...続きを読むPosted by ブクログ -
たまたま手に取った作品だった。
正直あっという間に読んでしまった。
疑問符をつけたがる向きはいるかもしれない。割り切れなさを嫌う人もいるかもしれない。
けれど、そのリアリティの乏しさにこそ、魅力がある。Posted by ブクログ -
『刑事コロンボ』ファン必読の花房京子シリーズ、2018年6月以来の第二作が登場。倒叙ミステリーの代表とも言われるコロンボですが、これを日本に置き換えての作風で綴るのが、まさかの香納諒一とは驚くけれど、かといってハードボイルドや警察小説の名手が、突然本格に目覚めたということでもなく、コロンボの風味に...続きを読むPosted by ブクログ
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知らなかった、こんな上手い書き手がいた。って当たり前だ、自分の乏しい読書生活じゃ出会ってない作家は山ほどいる。
しかしこの探偵さんは魅力的だ。Posted by ブクログ -
辰巳翔一のその後を描いた中編シリーズの開幕である。
この探偵には、既に三つの顔がある。写真週刊誌カメラマン。私立探偵。そして廃墟カメラマンだ。香納諒一が小説家として踏み出して間もない頃、この探偵は初めて生み出された。既に中年という領域に足を踏み入れていたぼくの眼には、若い作家の作品とは思えない...続きを読むPosted by ブクログ -
2007/11/4ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
2009/10/12~10/16
京都で下宿する師井厳のもとに、なぞの男風太が現れ、父親が不始末をしでかしたので、すぐに自分と一緒に東京へ来い、と言われる。とまどいながらも風太とともに東京へ向かった厳は新宿にある角筈ホテルに投宿することに。ホテル...続きを読むPosted by ブクログ