香納諒一のレビュー一覧

  • 絵里奈の消滅
    ヤメ刑事探偵が過去に逮捕した犯人が殺害された事件を追っていくと娘を助けることになる。その母が男にだらなく、子どもを育てられない酷い母。すべてはそこに集結する。タイトルは二重人格が答え。
    よくできているが、少し期待外れ。
  • 絵里奈の消滅
    『熱愛』に続くシリーズ2作。刑事時代に逮捕した鬼ヤスが死体で発見。死の直前、彼からの着信があったことに気付いた私立探偵の鬼束は、依頼である娘絵里奈の行方を捜すべく動き始める。次第に明らかになる絵里奈の境遇と実母や兄弟の悪行…。「消滅」は衝撃的だが読み終わってみればそういうことかと納得。謎を解きほぐし...続きを読む
  • 刑事群像
    1月-6。3.0点。
    贄の夜会の大河内刑事シリーズ(シリーズだったのか)。
    経営コンサルタントの女性が殺害される。殺害後、全裸で放置と酷い姿。
    男女関係か、以前の詐欺事件の絡みなのか、捜査。
    渋い感じの警察もの。群像は元刑事のことかな。
    途中、中だるみ感があった。次作も期待。
  • 幻の女
    本屋のお薦めコメントに乗せられ衝動買い。いわゆるハードボイルド。最後まで飽きさせなかったけど、展開は結構ありがちかも。
  • あの夏、風の街に消えた
    1人の青年の成長を描いたひと夏の事件として読めばよい。
    振り返るには現在の自分が若過ぎる気もするけれど、
    几帳面な事件の背景の組み立ては作者の性格をよく現している、と思う。
  • 刑事群像
    二年前のプライベートバンカー殺人と、路上で発見された全裸女性遺体と、階段から突き落とされた元刑事の事件等を、
    捜査一課の二つの班が合同で追う。
    二重、三重にもつれた糸がみごとに解決していく。
    事件それぞれに、強い犯行動機があったようです。
    全裸女性が住んでいたマンションは、コンシェルジュが常駐してい...続きを読む
  • 蒼ざめた眠り
    あまり集中力がないときに読んだせいか、展開にスピード感がなく、ダラダラ長い印象を受けた。
    登場人物の相関も分かりにくく、チカラが入った作品の割に満足できませんでした。
  • 幻の女
    「心に雹の降りしきる」に続いて2本目の香納作品。

    色んな要素が複雑に根深く絡んでてて、
    本が厚いのもうなずけるのだが、この作家の文章は好きにしてもちょっと長過ぎかも。
    もう少し簡潔にすすめばもっと、手が進んだのではと思う。

    ともあれ、後に自覚する “ただ「愛していた」” 事だけが、主人公を突き動...続きを読む
  • 幻の女
    正統派のハードボイルドです。
    文章に癖があり、事象の説明が長く少々読み辛く感じました。もう少し簡略して欲しかったです。
    ストーリーはベタな展開でしたがうまくまとまっていると思います。
    最後の彼女からの手紙は辛いものでしたが、余韻の残る終わり方で良かったと思います。
  • 蒼ざめた眠り
    4月-1。3.5点。
    ハードボイルド。写真家辰巳シリーズ第二弾。
    田舎町で、空港建設賛成派・反対派が対立。ジャーナリストの元妻が殺害される。
    辰巳は、この町の廃墟を撮影しているときに死体を発見。
    調査開始。辰巳の恋人にも魔の手が。
    まあまあ。ラストは二重三重にもなっており、想像つかなかった。
  • 蒼ざめた眠り
    ※自分用メモ

    【出会い】
    出張先に専門・実用書しか持ってきておらず、小説を読みたくなって借りた。

    【概要】
    探偵もの。

    【感想】
    ハードボイルドということらしいけれど、つまりは我が身の幸せを顧ずということだろうか。
    物語の核心のところが5年間だけの記憶喪失というところが、なんとなく曖昧・現実離...続きを読む
  • 無限遠
    主人公が探偵で、忌まわしい過去を抱えていて、アル中に近い酒の飲み方をするといったハードボイルドのステレオタイプ的な設定ですが、最近はこのような硬派な作家が減ったので逆に新鮮さを感じてしまいました。
    作品中に登場する「自動車電話」という小道具に時代を感じますね。
  • 無限遠
    力作なのだろうけれど……
    どうにも探偵が飲酒して車を運転するのが引っかかってしまいました。
    タバコ、酒、車、失敗した仕事、家族、
    そんなあたりが、はーどぼいるど、なんでしょうけれど。
    あと、ストーリの絡みが、もう少し整理されていると
    もっと引き込まれた気がしました。
  • 無限遠
    4月-17。3.0点。
    元カメラマンの探偵。三年前のやらせ写真事件で、高校中退
    した青年の事件を、調査する。研究学園都市での表と裏。
    ハードボイルド。まあまあかな。飲酒運転の記述など、
    古さが目立った。
  • 幻の女
    5年前に突然姿を消した不倫相手・小林瞭子と偶然再会した弁護士・栖本。
    しかし瞭子はその夜、弁護士事務所の留守電に「相談したいことがある」とメッセージを残した数時間後に殺害された。
    手がかりを探るうちに浮上した新たな謎。「小林瞭子」とは誰なのか?
    そして事件は20年前の工場誘致に絡む陰謀へとつながって...続きを読む
  • 幻の女
    やっと読み終わった~という感じです。
    とても分厚かった&ちょっと刺激が足りなかった のが原因かな?
  • 夜の海に瞑れ
    二転三転しながら様々な傷を持った男達と
    闇社会に蠢く男達が交錯する、ストーリー…
    これぞ、ハードボイルドといったスリリングで
    醍醐味の詰まったデビュー作。
    20代で書いた内容とは全く思えないですね。

    過去のハードボイルドの枠を大きく逸脱した、
    新世代感覚というものでもなく、この時代に優れた
    内容、...続きを読む