エラリイ・クイーンのレビュー一覧

  • ダブル・ダブル〔新訳版〕
    越前敏弥氏の新訳版ということで選書。

    エラリイ・クイーンは若い時に読んだはずだが、全く記憶にないところが悲しいかな。古典の楽しさを新鮮な気持ちで読む。

    連続殺人という王道、最後の最後に種明かし。
    王道のミステリー、解説には他作品との伏線もいろいろあるようで、また新訳版を紐解いてみよう。
  • 九尾の猫〔新訳版〕
    ニューヨークで次々に起こる連続殺人事件、すでに5件起きていて、手がかりも目撃者もいない。
    死体に巻き付くタッサーシルクの紐のみが共通していた。犯人は老いた精神科医とされたが、担当者は今一つ納得いかず、ついには妻が犯人と行き着く。
    後半は展開がまどろっこしい。読み進んでいくのにワクワク感がなかった。
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕
    ローマ帽子の秘密(角川)で知ってたエラリーと全然違う。出版社も訳者も違うし、書かれた時期も離れてるようだからそのせいかもしれないけども。
    どっちがいいとかじゃないけども、どういう人なのか人柄が分からない。
    もっと読んでみてお近づきにならないと。

    リーマ。緑の館。オードリーが舞台(だったか)で演じて...続きを読む
  • 九尾の猫
    登場人物の多さにつまずきかけたが、なんとか読破。
    エラリークィーンの国名シリーズやXYZとは離れて独立した作品のなかでは名作。
  • Xの悲劇
    探偵ものって、その探偵の個性や性格を愛せるかが肝になると思うのですが、あまりにも浮世離れの度が過ぎてるドルリーのことをあまり愛せないままでしたね。
  • 犯罪カレンダー(1月~6月)
    アメリカで放送された人気ラジオ番組≪エラリー・クイーンの冒険≫の脚本を「エラリイ・クイーン」自身が編集する月刊誌≪EQMM≫向けにカレンダー仕立てにして小説化した作品で、本巻には前半の六編が収録されています。
    ■1月 双面神クラブの秘密
    ■2月 大統領の5セント貨
    ■3月 マイケル・マグーンの凶月
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  • 九尾の猫

    面白かった!
    いままで読んだエラリー・クイーンの本の中で一番真実にびっくりしたし分かりやすかったし納得したような気がする。

    途中でカザリス博士犯人説が持ち上がった時は残りのページ数こんなにあるのにもう犯人分かるって…それほんまに犯人?何かこの後まだ展開ありそうやし真犯人は別にいるのでは?と思った...続きを読む
  • 十日間の不思議〔新訳版〕
    探偵が調査のつもりが巻き込まれて振り回されていく様子が面白い。事件が解決してからの展開にびっくりした。
  • 九尾の猫〔新訳版〕
    『十日間の不思議』で辛い挫折を味わったエラリイが、NYに帰ってきて、父クイーン警視や市長たちに請われて連続絞殺魔と戦う。
    ライツヴィルという田舎でのじっとりした人間関係の中の殺人と、ニューヨークという世界屈指の大都会で、被害者同士の繋がりさえ見えてこない連続殺人。
    一人で推理し戦ったライツヴィルと、...続きを読む
  • 災厄の街〔新訳版〕
    クィンの長編で新訳版。読み易く古さを感じさせ無いストーリー。映画化もされており犯人の目星がつきやすい。
  • 災厄の街〔新訳版〕

    ・厄災の家がライツヴィルという田舎町に広がるミステリー。

    ・女性記者ロバータが隠しているものは何?
    ローラが隠しているものは何?って思いながら読んだ。
    ・ジムの証拠が揃いすぎてる気がしたが。それは。

    ・498pあるけど400pすぎてもいったいだれが犯人なのか不明だった。
    ・時々参加している朝カ...続きを読む
  • 災厄の街〔新訳版〕
    bookmarkの書評で新訳がおすすめとあったので購入。
    名作の新訳ということで期待して読んだけれど…
    これは2度目の方が楽しめるかもしれない。一度目はは物語がどの方向に向いているのか最後までわからないので退屈に感じる部分もある。
  • 災厄の街〔新訳版〕
    ライツヴィルの民衆の怒りが中盤恐ろしい敵としてヘイト家へ襲いかかってくる。真相で明らかにされた、この町の住人から侮辱を受けることを心底恐れ重婚の事実を妻ノーラに告げたら自殺しかねないと考え、そのことを告げられない夫ジムから伺い知れるように、ライツヴィルという田舎の町が第2の主役になっている。
    ただ、...続きを読む
  • 九尾の猫
    前半は眠い。何度寝落ちしたことか。
    中盤から、容疑者が浮上して、結構楽しめたな。
    ただ、フーダニットの話なので、再読はないだろう。
  • ドルリイ・レーン最後の事件
     X・Y・Zの悲劇に続く最後の悲劇はドルリー・レーンの死で終わる。名探偵役ドルリー・レーンが最後の真犯人だった。
     全てはラストページ、ベンチに座り首をもたげ冷たくなっているドルリー・レーンのワンシーンのためにあった――と解説にあるが、これは納得だ。確かにそのシーンはきれいである。でもあまりにそのシ...続きを読む
  • 九尾の猫〔新訳版〕
    エラリーこんなにうじうじしてたか?!って思いつつ。
    最後の結論を出すところが少しモタモタして感じられたけど、気になって一気に読んでしまった。
    エラリーが自身を失った事件を読んでいないので、読みたくなった。
  • Yの悲劇
    Xの悲劇の次に読んだ。Xの悲劇はとても面白い作品だったがYの悲劇は事前評価の圧倒的な高さのわりに、読み終わると不満点が多々あった。
    最も大きい不満点は犯人である13歳の少年が小説の筋書き通りに犯行をすすめるため、ヴァニラの匂いのする軟膏を自分の手首に塗る、という場面。13歳の知能ならこれがヨーク・ハ...続きを読む
  • Xの悲劇
    ミステリ。ドルリイ・レーン。
    非常に濃密な本格ミステリ。
    探偵が犯人を知っても言わないのは、少しイライラ。しっかりとした理由があるのは凄いのですが。
    第二幕最後の法廷と、最後の謎解きはやはり圧巻。
    やはりインパクトは『Yの悲劇』のほうが大きいな。
    森博嗣『χの悲劇』他、多くの作家に影響を与えたのは納...続きを読む
  • フォックス家の殺人
    「僕は満足していません」。
    12年以上前に妻殺しの罪で終身刑となった男。その無罪立証のために再調査の依頼を受けたエラリイ・クイーンが、事件当日の状況を再現した後に吐く台詞だ。あらゆる事実が状況証拠の裏付けをし、男の犯行であることを、あらためて示していた。だが、論理的な疑いがひとつでも残る以上、納得す...続きを読む
  • Yの悲劇
    Xの悲劇に続いての再読。
    こちらも内容を完全に忘れていた。
    Xに続いて読んだこともあり、Xとの比較してしまうが、自分としてはXの方が面白く読めた。