エラリイ・クイーンのレビュー一覧

  • 災厄の街〔新訳版〕
    地元の名士の娘と婿のために建てられたものの、婿が結婚式直前に失踪したという曰くつきの家を借りることとなったエラリイ。そんな中、数年間音信不通だった婿が突然戻り、よりを戻す。ところが彼は妻の殺害を企てているらしい。そこでどういうわけか彼の姉が殺害されてしまう…。結末の意外性ではそこまでなのですが、なん...続きを読む
  • 災厄の街〔新訳版〕
    全体的に作品の雰囲気が大好き。裁判のシーンはすごく興奮する。個人的にはだいぶ長編だったけど最後まで楽しんで読めた。
  • 災厄の街〔新訳版〕
    人間関係を巡る本格ミステリーで、前期の作品とはかなり趣きが異なります。
    事件の構図は単純なので比較的容易に推測出来てしまいます。被害者に渡るまで毒入りカクテルを残す手段は高リスクでそう都合良くいくものなのか疑問に思いますし、クイーンが最後に披露する推理も物的証拠がないので推測の域を出ず、正直ミステリ...続きを読む
  • 十日間の不思議
    探偵探偵探偵探偵探偵探偵(ry。地味ながらも9日目の推理のぶっとび具合とラストの趣向が今のミステリへもかなり影響しているのを感じる作品だった。あと鮎川哲也先生のネタバレ解説で笑った
  • 九尾の猫〔新訳版〕
    久しぶりのクイーン。ちょっと違う感じがするのは彼のせいか、私が歳をとったせいか…
    彼女にそれだけの事が本当に出来たのかという疑問が私には残っている。
  • 九尾の猫〔新訳版〕
    これも驚きのエラリークイーン。
    シリアルキラーの先駆けらしい。
    クイーンを順番に読んでみたくなった。
    2人の作家って、やっぱり特殊だな。
  • 日本庭園の秘密
    国名シリーズ最終作。
    ここまで対立しているクイーン父子を見るのは初めてな気がする。
    解決はあっさりだが、ラストの数十ページには
    中期クイーンの片鱗が垣間見える。
  • 帝王死す
    アートというものが投機の対象でしかないならば
    戦争もやはりハプニング・アートの一例にほかならない
    くだらないことである
    表現の自由は存在せず、ただ暴力を煽り正当化するなにか
    …たとえば、ありきたりな「物語」
    そんなものがでっち上げられているばかりなのだから
    クイーン親子は、20世紀最大の武器商人「ボ...続きを読む
  • 九尾の猫〔新訳版〕
    「猫」と呼ばれる絞殺魔が出現し次々に絹紐で殺人を犯す、という物語の骨組みや、犯人の動機を精神分析からアプローチしていくところはサイコ・スリラーの先駆と言えますし、「なぜ被害者の年齢が若くなっていくのか?」、「なぜ既婚女性は狙われないのか?」、「なぜ電話帳に記載されている人ばかり狙うのか?」という謎が...続きを読む
  • 災厄の街〔新訳版〕
    クイーン×地域社会×毒殺。
    構図で魅せるミステリ。全体としての構成がとてもうまく、結論自体はわかりやすいものの最期の解決が上手にはまっている。
    新訳での改定については旧訳を読んでないため、素直には言いがたいが、解説を読むとこちらの方がしっくりくるのではないかと思う。
    ただ久しぶりに読んだ海外ミステリ...続きを読む
  • 九尾の猫
    【あらすじ】
    ニューヨークで組紐による無差別連続絞殺事件が発生。警察やエラリーの必死の捜査にも関わらず止まらない殺人に、メディアはネコを模した犯人像を書きたて、市民は恐怖を募らせる。やがてエラリーは、被害者の出生にある共通点を見つけ出す。

    【感想】
    既に何名か殺人が起こった状態で始まり、そこにエラ...続きを読む
  • Xの悲劇
    エラリー・クイーン初読!
    どうやら『Yの悲劇』の方が有名らしいですね。何も知らずに『Xの悲劇』を手に取りました……
    面白いッ!
    すごい描写が細かい。
    本当にあった話じゃないかと疑うほど。土地勘もないし、分かりにくい所もあるけれど、それに勝るレーン氏の推理、観察力‼︎
    ちょうど並行して、SHARLOC...続きを読む
  • 九尾の猫
    クイーンファンを自認しながら、本書はその梗概すらすっかり忘れていた・・・・・・。もうほとんど初読のような感じで読んだのだが・・・。

    いやもう、完成度高い。
    パズラーとしてはちょっと薄いけれど、サスペンスとしては超一級。ぐいぐい読ませる。
    もちろん、中盤で「なぜこの順番で殺されていたか」を説明するシ...続きを読む
  • 九尾の猫
    本格というよりは警察小説の色合いが濃い作品。ミッシング・リンクものなのだが、同時に社会的テーマも扱っていて、既読のクイーン作品とはまるで雰囲気が違う。

    チームで捜査したり、また気の遠くなるような広範囲から犯人を絞り込んでいく様は正に警察小説の展開。でも推理のプロセスはばりばりの本格。エラリイが見つ...続きを読む
  • 十日間の不思議
    ライツヴィルという架空の街を舞台にしたシリーズ第三作。
    エラリー作品では異色の登場人物の少なさ。
    その分、人物たちの内面や行動が細やかに描かれてる。
    派手さはないが、心理的な描写でハラハラしながらドラマは結末へ。
    そして意外な幕引き。印象深い作品でした。
  • シャム双生児の秘密
    あらすじ:
    クイーン父子は、旅の途中に唐突に山火事に追われ、山頂に逃げる。
    山頂にはザヴィヤー外科医の邸があり、そこでひとまず難を逃れ、一夜を過ごす。
    しかし、翌日にザヴィヤー外科医が銃で殺害されていた。
    死体の手には破れたトランプカードが握られていて。。。

    ダイイングメッセージの謎を解いて行く内...続きを読む
  • 十日間の不思議
     お人よしのエラリィが、どうしたものか、面倒事に巻き込まれる話。まあ、「面倒事」で済ませられれば良かったのであろうが、ことはそんなにやさしいものではなかった。エラリィが最後に行う、犯人に対するアクションが意外だった。しかし、読む順番を間違えたなぁ。

    ‐2012/10/29‐蕗屋は生きております
  • 犯罪カレンダー(7月~12月)
    短編集☆ミステリー歳時記(´¬`)エラリー・クイーンとニッキィ・ポーター名コンビだょね。お父さんもいいキャラしてるし(笑)
  • ギリシャ棺の秘密
    かなり凝った設定で、読み応えがあった。
    犯人は、やっぱりかーという感じだったが、そこに至るまでの二転三転が面白かった。エラリーが悩み、読者も同じ泥沼に嵌まるという。裏を掻いて裏を掻いて元に戻れなくなる、という。。。

    エラリー最初の事件、というのが一番の味噌かもしれない。エピソード1、というか、レジ...続きを読む
  • 犯罪カレンダー(1月~6月)
    短編もの☆1月から6月まで月ごとのイベントに合わせて事件を解決していく作り(^O^)/
    短編だからさくさく読めて持ち歩くのにちょうどいいかな。
    ニッキィって赤毛なんだねぇ。