三木笙子のレビュー一覧
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守れない約束に後悔し続けた良治。
約束を信じて待ち続けた伝。
立場が違えば見えるものも違う。憎しみが生まれるはずがないことは分かっているけど、二人の記憶を受け継いだ者達が苦しんでいるのは辛かった。
世代を越えて遠い日の約束を果たした徹と大地の絆は揺らぐことがなく強い。
良治と伝は思いを石に託して再会...続きを読むPosted by ブクログ -
この物語は、三世代に渡る少年同士の友情の物語です。(そしてその三世代、三組の少年同士がそれぞれ血縁関係でないのに、結果的に巡り会うという因業めいた展開がニクい)
お互いがお互いを思う故、あのような結果に終わってしまった「伝」の世代、「航」の世代、そしてその連鎖を断ち切ろうとする徹と大地の葛藤。
ラス...続きを読むPosted by ブクログ -
わああ、そこで終わるか!っていう…。
こいう後引く終わり方はズルイ!(笑。
鉱物好きなので、石の描写も楽しめました。
昔の記憶もよかったなぁ。
あぁぁ、でもその後が気になりすぎます。もう!
先輩のおばあさまももうちょい活躍すると思ったのになぁ…。
紳士な松崎先生も好きです。Posted by ブクログ -
文庫化してただけだったうっかりしてた。とうに読んでた。
いつもの作品よりも静謐さがなく、中高生にとっつきやすい作品になっているような気がする。
あの静かで冷たい風の音のする作品が好きなものには多少の場違いさを感じてしまうことだろう。
ただ、ラスト。
ここで切るのが三木笙子作品の醍醐味なのだ、彼...続きを読むPosted by ブクログ -
読み始めた時は、心が躍るのをとめられなかった。
石に宿る 遠い過去を生きた人の記憶。
このモチーフだけでも展開に強く思いを馳せてしまう。
さらに冒頭の地学部の部室がある旧校舎の描写や
登場人物がとても魅力的で 期待が高まった。
しかし後半は急ぎすぎたのだろうか。
しっくりこないままで終わってし...続きを読むPosted by ブクログ -
お、ロータス出てきた!
個人的にはホームズよりルパン派なので、地味に嬉しい。
礼さんに怒られそうだけど。
びいどろの幻影的な空気も好きだけど、下宿のほんわかムードも良かったです。Posted by ブクログ -
日露戦争直後のパリ、日本の曲芸一座の二人が贔屓客から頼まれた厄介事の始末に奔走するという連作短編集。
ミステリとしては薄味だが当時の巴里の雰囲気を楽しめる感じ。特に第3話の騙し絵の家は見てみたいと思った。Posted by ブクログ -
なんとなく衝動買い。全体読みやすく面白いと思います
。
このシリーズは初めてだったので油断していましたが、少しキャラクターが綺麗すぎると申しますか漫画的な空気感なのが個人的には少し苦手でした。Posted by ブクログ -
面白かったですが、状況描写というか、説明が不足気味で突然な事が多くて、??ってなりながら読んだ部分が多かったような感じです。
話は面白かったので少し残念。
でも最後はほっこりして、清々しい気持ちになりました。Posted by ブクログ -
誰かが誰かを大切に思っていて。
そのために自分を投げ打って。
三木さんのお話は、読み終わったときには、やっぱり悪人がいないんですよね。ほぉ…って、静かなため息で余韻を味わう感じ。Posted by ブクログ -
明治、帝都と時代背景的にはすごく好きな雰囲気。
起こる事件もそれほど生臭くはなく、ゆったり楽しめる人には面白いかも。
個人的にはもうちょっとひねりが欲しかったかなーという印象です。
あと毎回出てくる有村先生の美貌褒め称えが、どうにも気になって気になって。
そんな小さなとこ気にして、すみません…。Posted by ブクログ