三木笙子のレビュー一覧

  • クラーク巴里探偵録
    三木さんお得意の時代背景での探偵小説です。

    舞台は巴里。まずバケットがおいしそうと思う私はやはり食いしん坊です。

    勿論、内容は正当な探偵小説です。
  • 人形遣いの影盗み
    割と短くてさっくり読める短篇が多め。
    でも少しあっさりしてるような気がして少し残念。
    とは言え、やはり高広と礼のコンビは読んでいて面白いです。
  • 人形遣いの影盗み
    好きな事、大切にしたい人のために、何ができるか、何をするか――何をしたいか、読みながら思いめぐらさせられました。好きなものと望むままに共に在れるということは、とても稀有な幸運なのですね。

    そして、相変わらず礼が大切すぎる高広さんと、高広が自慢過ぎる礼を、微笑ましく読みました。しかし、高広さんったら...続きを読む
  • 世界記憶コンクール
    高広と礼がメインの物語も面白かったけど、高広の義父の若かりし頃の――危機に陥り、さらにはその刃を突きつけてくる相手に指摘されるまで、よし乃への自分の気持ちに気付かない、生真面目ぶりというか鈍ちんぶりがとても愛しく感じました。初めて出会ったとき、陽の光が射して思えた…なんて、素敵な一目惚れですよね。恵...続きを読む
  • 人形遣いの影盗み
    帝都シリーズ第三弾。今回も、わくわくの短編集。面白かった!

    だんだん高弘くんの受難がツボにはいってきた。礼の傍若無人っぷりにも磨きがかかる。大臣夫妻もいいキャラだ。と、個性豊かなキャラクター小説みたいな設定なのに、なかなかミステリとしても優秀なのが、このシリーズのよいところ。

    やっぱり表題作、ロ...続きを読む
  • 人形遣いの影盗み
    シリーズ三作目。
    一番好きかな。
    前2作より、情を感じる作品ばかりだったような気がします。

    そして、高広と礼の友情は相変わらず、こっぱずかしいわ。
    相変わらずというかますますというか・・・

    高広も礼も可愛いこと(笑)
  • 人魚は空に還る
    不可思議な事件を不本意ながら解いていく記者のお話。
    短編集なので読みやすいですし、レトロな雰囲気も良いです。
    表題の「人魚は空に還る」が一番好きかな。見世物小屋で歌う人魚が本物か否か、探るお話です。
  • 人魚は空に還る
    坂木司さんの引き籠もり探偵が好きだったらこちらもお勧めかも。
    ホームズ役がちょっとお人好しで、ワトスン役がやたら不遜ですが。
    時代背景や小道具も好み。
    読む前は幻想小説系も入るかと思いきや、ワトスン氏の美貌以外はそんなこともなかったです。
    続きの「世界記憶コンクール」も読み出し中。
  • 世界記憶コンクール
    恵と、その友人幸生の物語が一番好きかな。
    全体的に、優しい風がふいているような物語群。


    でも、この人の文章・・・私、時々見失いそうになるんだけど、
    私の読解力が低すぎるのかな?
    よく、遡って読みかえしている^^;
  • 世界記憶コンクール
    話は相変わらず面白いし、雰囲気も好きなんですけどやっぱり文章がちょっと読みづらいなあというのが残念です。
    でも登場人物は皆魅力的で、好きです。
  • 人魚は空に還る
    ミステリーとして面白く読める。

    チョイスした時代がよい。

    難しい表現・熟語が端々に出てくるので日本語の勉強になる。
  • 世界記憶コンクール
    前作のぎこちない感じが抜けて、いろんな視点からの帝都ミステリー。
    あんまり深刻にならないのは良さかな。とっても人情的。
    前のを読んだときは現代ミステリ寄りだと思ったんだけど、古い用語を使い倒した回りくどさが時代小説っぽい。でもまだ次作も読みたい。
  • 世界記憶コンクール
    てっきり主人公固定と思いきや前作と違い主人公と時系列が1話毎に変わるので、また違った面白さがありました。巻末の解説にもありましたが、里見&有村シリーズではなく帝都探偵絵図だから帝都の人ならだれでも主人公になりうるって感じなんですかね
  • 世界記憶コンクール
    静謐で、それこそ竹のようにすっと背筋を伸ばして
    凛と冷えた空気が流れ

    小説って作者による音楽がずっと奏でられているものだけれど
    このシリーズでは音のない音楽があって
    登場人物の動作による音しかきこえない。

    あと風景の音と。

    風であったり舗装されていない土の上をゆく足音や
    大八車、紙に鉛筆を走ら...続きを読む
  • 世界記憶コンクール
    シリーズ2作目。
    今回のテーマは親子の恩讐という感じか。
    文庫化で追加された5話以外は親子関係が物語りに深く根ざしている。


    『世界記憶コンクール』
    一目見ただけで文章を覚えることが出来る質屋の息子。
    父に勧められ、新聞広告の求人に応募し記憶力を鍛える訓練を受けるが、その内容がいかにも怪...続きを読む
  • 人魚は空に還る
    雑誌記者の高広と、仕事相手で友人でもある美貌の天才絵師・礼のコンビがさまざまな事件を解決するミステリ。
    デビュー作の短編4作と、文庫化にあたり礼のキャラクタを深めるエピソードが追加されている。

    行方不明の兄を探す小学生の手伝いをする第一作『点灯人』で主要人物が出切って、伏線にしてもよかったと思...続きを読む
  • 人魚は空に還る
    表紙を見て今流行のBL風味なのかもしれないなあ、と恐れながら購入したがとんでもない。
    とても心地よい物語がつまっていた。

    気取るわけでもなく、しったかぶりの知識をひけらかすわけでもなく
    淡々と綴られる小さな物語たち。
    いろんなものが繋がって、「ああ、そういうことね」と
    作者の頭に蓄えられた様々な出...続きを読む
  • 人魚は空に還る
    ホームズ&ワトソンものは少なからず読んできたつもりですが、これは新しい!
    「思わせぶりイヤミホームズ」「読者以下の推理力しかない卑屈ワトソン」の定型を覆す、「腰の低いホームズ」と「上から目線な美男絵師ワトソン」です(笑)。
    いやー、ビックリしました( ^ ^ )この部分は、ミステリスキーなら楽しめる...続きを読む
  • 人魚は空に還る
    2、3巻を積読しているうちに1巻が文庫で出ちゃった。文庫で読み返したからこの流れで2、3巻も読もう。
  • 招かれざる客~黒の大正花暦~
    人に寄生する黒い花の植物の栄養は、人の悪意。

    庭に一輪あったら…な、恐ろしい花、ではありますが
    悪い事を考えていなければ、寄生されない??
    寄生された人が悪事を働くのか、働こうとするから
    黒くなって寄生されるのか。

    操られているわけでもないので、事件としては
    普通にまっとう(?)な内容でした。
    ...続きを読む