三木笙子のレビュー一覧

  • 帝都一の下宿屋
    下宿に住む小説家が謎解きをする。男性大家の料理が美味しすぎて、作家として成功しているのに出ていけず、大家の前ではお行儀よくなってしまうという設定。それほどはまらなかったが雰囲気は好き。
  • 帝都一の下宿屋
    「帝都探偵絵図」シリーズの番外編。とは気づかないまま読み進み、最終話でようやくわかった。
    探偵役は下宿屋「静修館」に住む小説家の仙道で、大家の桃介のために謎の解明に奔走する。
    桃介が探偵活動には何ら関与しないのが珍しいタイプかも。
    どの話も読後感がよい。
    最終話では他の下宿人たちも登場するが、ほかに...続きを読む
  • 帝都一の下宿屋
    時は明治、銀座は南紺屋町にある古いけれど居心地の良い下宿屋「静修館」。5人の若者が住むこの下宿屋を舞台にした4つの連作短編。

    家事万能の大家・梨木桃介の天真爛漫な人柄と美味い料理に心酔し、人気作家になった後も離れがたく下宿している仙道湧水が、何かと持ち込まれる日常の謎を明晰な推理とふとした会話の中...続きを読む
  • 帝都一の下宿屋
    家事万能、何よりが飯がうまいと評判の下宿屋の大家と、下宿人、小説家。

    日常の謎系ミステリー。雰囲気の良い連作でした。
    大家さんにもうちょっと出張って欲しかった。笑。
    シリーズになるのかしら?
  • 帝都一の下宿屋
    『帝都』というタイトルに反応して読んでみた。
    『帝都シリーズ』と同じ時期設定なのかな、と思いつつ読み進めていくと…正にその『帝都シリーズ』に登場するあの人が!こんなところに住んでいたのか。

    ただ内容的にはイマイチ。
    『帝都シリーズ』のようなテンポの良さと、一応人情的にケリをつける感じはあるものの、...続きを読む
  • 帝都一の下宿屋
    【収録作品】永遠の市/障子張り替えの名手/怪しの家/
    妖怪白湯気
    〈帝都探偵絵図〉と同じ世界。「怪しの家」には、下宿人として里見高広も登場。
  • 帝都一の下宿屋
    良かったけど、買うほどでもないかなぁ。
    謎自体はそそられるし、種明かしも良いのだけど湧水がどうにも微妙。桃介も湧水もいいのに、この二人が絡むとなんとなくちがうよなぁと感じてしまう
  • 帝都一の下宿屋
    明治時代の下宿屋「静修館」。世話好きの大家である梨木桃介(家事万能。料理が絶品)と、そこへ下宿する小説家の仙道湧水(普段はガラが悪いが大家の前では猫かぶり)が、静修館へと持ち込まれる謎を解決するために奔走する連作短編集。
    湧水が小説を連載している新聞社の担当、坂口もこれまた良い感じに一筋縄ではいかな...続きを読む
  • 月世界紳士録
    月にまつわる民話伝承、何でも取り扱う部署に
    配属されてしまった主人公。

    そこで起こった、月に関する謎4つ分、の話。
    元々配属されていた月狂いの人が探偵で
    新人たる主人公は情報収集?
    最初の話はこっているな、という反面
    そこまでするか?! の驚きが。
    これで大事にするならともかく、これでは
    譲ろうと...続きを読む
  • 月世界紳士録
    三木先生の今までのシリーズ(帝都探偵絵図やクラーク巴里)では、探偵役とその相棒との間には揺るがない信頼関係があり、その関係性の中で描かれる物語だったのですが、今回の待宵と桂との間にはそれがまだない。この本に収録されてる4つのお話を通してそれが徐々に構築されていっていく途上、みたいな感じですね。
    その...続きを読む
  • 月世界紳士録
    宇宙開発企業の部署で月に関係する民話や伝承を収集する竹取班。直接お月様に関係なくても何でもありのよろず月相談所みたいな話だった。レトロっぽく感じるけど現代の設定。
  • 露西亜の時間旅行者 クラーク巴里探偵録2
    発売日に買いに行ったら見つからなくって、
    店員さんが「さっきあたし販売したんです。だからもう一冊はあるはずなんですぅぅぅ」
    二人で必死で探したけどやっぱり見つからなくって、すぐに支店から取り寄せてもらうという、手に入れるのに一手間かかった人気本!(以降、予約することにしました)

    このシリーズは、他...続きを読む
  • クラーク巴里探偵録
    巴里,遠く離れた国で人の思いが重なり合う。

    日露戦争が終わったあたり,20世紀初頭の巴里。曲芸一座の敏腕番頭・片桐孝介と,料理上手の新入り・山中晴彦ことハル。顧客の依頼してきた事件を解決していくうちに,近づいてくる危険な計画。ハルの秘密とは。

    ホームズ役は孝介,ワトソン役はハル。ハルが孝介に近づ...続きを読む
  • 露西亜の時間旅行者 クラーク巴里探偵録2
    前作で一度帰国した晴彦が三年半ぶりに那須一座へ復帰。パリでの孝介との活躍再び。
    今回、晴彦がちょっと大人しいなぁ(影が薄いなぁ)と思いながら読んでました。(晴彦の世話を焼くのと、人に気に入られやすいキャラを生かしての必要な情報収集のためのツールみたいな使われ方……一方通行ぎみだしね)そこら辺をふまえ...続きを読む
  • 月世界紳士録
    月にまつわる謎に挑むミステリー。少しこじつけっぽい感じもあって、すごく面白いという感じでもなかった。
    作中にいちごミルクほうじ茶サイダーというのが登場しますが、七尾作品へのオマージュですかね。
  • 水の都 黄金の国
    ヴェネツィアを舞台に、日本語講師として滞在中の誠次郎を探偵役として、様々な事件の謎解きを描く。
    富豪の人探し、ヴェネツィア版ねずみ小僧の登場、カサノヴァの異名を持つ謎の人物と人間消失、ガリレオの望遠鏡に纏わる伝説と人間消失その2。
    ミステリーとしては軽い。
    帝都シリーズを思わせる、友情ともそれ以上と...続きを読む
  • 水の都 黄金の国
    作中でルカが指摘されているし本人も自覚している、分かったうえで書かれているんだけど、誠次郎と清人を比べるのはあまり良い気分ではないかな。最後まで読めばちゃんとルカの気持ちも分かるんだけど、若干のもやもやは否めない。
  • 水の都 黄金の国
    明治時代とか、軽い謎解きとか、好きだけど
    清人をリスペクトしまくるルカとか必要かな?

    物語に絡んで来るのかと思えばそうでもないし
    中途半端なBL要素っぽさが、却って邪魔
    物語としては、ない方がすっきりすると思う
  • 露西亜の時間旅行者 クラーク巴里探偵録2
    【収録作品】光と影/オスマンルビーの呪い/露西亜の時間旅行者/遙かなる姫君 
     ミステリ部分は弱いが、軽い読み物としてちょうどいい。
  • 水の都 黄金の国
    ヴェネツィアと日本。

    明治時代に日本から日本語講師としてヴェネツィアにやってきた誠次郎は、下宿先の料理人ルカと共に事件の謎を解いていく。

    三木さんの描く、このつかず離れずみたいな男子2人の関係と気持ちのいい読後感の話が大好きです。