加藤徹のレビュー一覧

  • 本当は危ない『論語』
    第一章は「論語」の成立事情(三種類の「原」論語から成ったということ)、第二章は孔子の生涯、第三章以降は古今の説を引きながら、著者の解釈が述べられていた。
    孔子が昼寝をする宰予に対し「腐った木に彫刻はできぬ!」と激怒したくだりについても記述があった。
    大学の漢文学の講義でも、この話題が出て、同衾説が紹...続きを読む
  • 西太后 大清帝国最後の光芒
    内容は
    西太后と西太后のダンナの咸豊帝の幼少から
    西太后が紫禁城内で、どのように自らと
    周囲の地位を上げ下げしてきたか。
    また、数ある西太后に関する俗説を訂正したりで
    西太后のヒールぶりを期待する人にはガッカリだろうが
    西太后の良くも悪くも女的性格に共感する人には安心な本。
    ……なのだけれど、
    今回...続きを読む
  • 東洋脳×西洋脳 多極化する世界で生きるヒント
    脳科学者と中国文学者の対談。
    欧米を追いかけてきた日本をあっさり抜き去った中国は、独自の進化を遂げた国だ。独特のバランス感覚で55の他民族をまとめ上げる中国のリーダーは尋常ではない力量と度量を持っている。
    いま世界が中国に注目するのは、欧米とは異なる普遍を持っているからだ。
    科学は一神教の宗教観が根...続きを読む
  • 漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~
    古代からの日本史の中で漢文が与えた影響を考察する。
    日本での漢字の初見から近代日本で漢文の素養がもたらした影響、大正昭和の漢字レベルの衰退を嘆き、かっての中流実務階級(江戸時代の武士と百姓町人の上層部)が持っていた「生産財としての教養」としての漢文を高めることで日本の国全体の活力を高めるとする。

    ...続きを読む
  • 貝と羊の中国人
    私の通っていた中学の社会の先生は、少しかわっており、
    成績はよろしくなかったが、結構好きな先生で、
    いまだに年賀状のやりとりをしている。
    なぜ変わっているかといえば、中2の世界史で半年以上中国史を扱っていたのだ。
    それも大学受験用の山川出版の各国別世界史ノートを使用していた。
    その頃から20年以上経...続きを読む
  • 西太后 大清帝国最後の光芒
    世間一般の人が持っている西太后のイメージと本当の西太后は違うんです。

    現代中国に実は多大な影響を及ぼしている清朝末期、現代中国を理解する上で読んでおきたい本。

    ただ繰り返し説明が多少あってげんなりしたとこがあったので★三つにしちゃいました・・。
  • 西太后 大清帝国最後の光芒
    「蒼穹の昴」を読んで、当時の清や西太后に興味を持って、この本を手に取った。
    難しすぎず面白い。写真もいっぱいあって、「これがブスの皇后ね」とか見て楽しんだ。