漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~

漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~

704円 (税込)

3pt

かつて漢文は政治・外交にも利用された日本人の教養の大動脈だった。古代からの日本をその「漢文」からひもとき、この国のかたちがどのように築かれてきたのかを明らかにする。

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漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~ のユーザーレビュー

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    購入済み

    2024年04月19日

    漢文の教養を持つ人々が日本という国家の転換期にどのような影響を与えてきたのか。特に明治期以降の漢文の素養を持ちつつ西洋語にも親しんだ日本知識人が近代以降の日本を成り立たせてる西洋由来の諸概念を適切に漢語に訳していった歴史は面白く読めました。

    #カッコいい #タメになる

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    Posted by ブクログ 2021年03月07日

    漢文を解説した非常に面白い本です。
    漢文に興味がある方には非常にお勧めです。
    本書を読み、日本語の文章は漢文を基本として成立したことがよくわかりました。

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    Posted by ブクログ 2020年05月08日

    日本人が漢字とどう向き合って来たかという切り口から日本の歴史の流れを古代から現代までを分析さたもの。先人が中国との距離を確保しながら漢字を自らの血肉に変えて行った過程が良く理解できる。

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    Posted by ブクログ 2020年04月29日

    言語とはその民族の文化そのものだと改めて認識した。日本人がどのように文字を獲得し、古代中国の深淵な哲学を自分たちの血肉にしていったのかが、丁寧に解説されている。古の日本人が中国と微妙な距離を取りながら、幸運にも恵まれて中国の属国化を免れた事情もよく理解できた。呉音と漢音は日本に入ってきた時代の差と勘...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年10月01日

    著者は、
    (以下引用)
    十九世紀までの漢字文化圏で、強力な中流実務階級が育っていたのは、日本だけだった。
    武士道的な行動倫理と、漢文的教養、そして「やまとだましい」という三点セットが、近代国家におしあげた。

    と言います。
    今の日本人には、行動倫理(行動規範と呼べるもの)も、漢文的教養も、ほぼありま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月11日

    日本人が中国から漢字を輸入し、それを自国の文化に昇華するまでの歴史を紐解いた一冊。
    漢字・漢文を通して日本がいかに中国という大国と向き合ってきたか、漢字・漢文が日本の発展にいかに貢献してきたか、その経過が分かりやすくる解説されている。同じ日本の歴史でも、「漢字や漢文」という普段とは別の視点から切り取...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月09日

    日本人はいつから漢字を使うようになったのか?卑弥呼は漢字を書けたのか?などから始まって、近代にいたるまでの、日本やその周辺国の人が書いた漢文を興味深く紹介。日本の国と漢字って、やっぱり切っても切り離せない仲らしい。カタカナ語が氾濫する今、「日本語の品格」っていう本を加藤先生に書いて欲しいな〜。

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    Posted by ブクログ 2014年03月30日

    『貝と羊の中国人』(新潮新書)がよかったので続けて読んだが、これが全編あますところなくおもしろかった。「日本」とか「日本文化」が成立するうえでの「漢文」の役割を、漢字伝承の昔からさかのぼって検証していくというスタイルだが、トリビアのカタマリとも読める。

     そもそもヤマト民族は、漢字文化を吸収するで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月05日

    「この停滞感に満ちた日本の現状を打破するには、強力なリーダーが必要だ」

    最近では、上のような物言いは、もはや誰が首相になっても耳にするようになった。

    私などは、首相に選ばれるたびにいちいち西郷隆盛とか、高杉晋作とかの明治の英傑と比較されてむしろ可哀想だ、と感じる。

    だって皆薄々感づいているので...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年08月02日

    地元の本屋に置いてあったのををたまたま見かけて即購入。

    「漢文」という枠組みから捉えて日本の歴史を記した本だけど、考えていた以上に面白かった。漢文が「威信材としての教養」から「生産財としての教養」へ、20世紀になってから「消費財」としてのそれへと変貌していくという説明は非常に納得のいくものだ。

    ...続きを読む

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