馳星周のレビュー一覧

  • マンゴー・レイン
    不夜城シリーズも好きなのですが、コレも!登場人物の絡みが面白いんですよ…。次にどうなるか分からない感じとか。雰囲気とか。
  • 少年と犬
    東日本大震災で飼い主を亡くしてしまった犬「多聞」の長い旅を描いた連作短編集。

    愛犬家の馳星周さんらしい一冊。犬への愛情と尊敬があふれている気がします。
    賢くて従順で、凛とした佇まいの多聞が愛おしくてたまらなくなりました。
    そんな多聞が何度もボロボロになりながらも目指し続けたものとは…
    最終章では涙...続きを読む
  • 暗手
     馳氏2作目。『四神の旗』は歴史物だったからほぼ違う作者の作品のようなイメージで読んだ。(実際には本作の方が先に読み始めたのだが)
     初めて読んだノワール小説。どう読むべきか最後まで分からなかったが、現実には体験し得ない世界だからこそ、悪役目線で大森を痛めつけてほしいという気持ちで読んでいた。ただ、...続きを読む
  • 少年と犬
    2023年出版 馳星周 「少年と犬」

    第163回直木賞受賞

    5年かけて岩手から熊本に渡ってきた犬の話。
    また、7人の関わったきた人の苦悩。

    繰り返し「大丈夫大丈夫」「東から西へ」

    ○少女と犬※この話が好き
    事故で右足と両親を失った車椅子の少女の話。
    福井県の東尋坊。"目標があると、人間って意...続きを読む
  • 少年と犬
    めっちゃ感動してしまった!犬いい!!
    犬の素晴らしさを再認識してしまった。実家で飼っている犬を思い出してしまう。
    少年と犬の章は泣いてしまった。多聞賢い!
    個人的には少女と犬の章が好き。犬だけど、もう自分の心の一部の存在だよね。
    一気に読んで感情が高まりすぎてしまったが、後で冷静に思い返した時、多聞...続きを読む
  • 少年と犬
    人と犬の関わりを描く短編集。寿命が短いので、ペットを飼うのは気が進まなかったんですが、こんな犬なら一緒に暮らしてみたいと思いました。
  • 神奈備
    飲んだくれの母のもとに生まれ、自転車競技選手となる夢を諦めさせられ、工場で働く17歳の青年「潤」。「ぼくはどうして生まれてきたの?」。神様にその答えを問うために、二つ玉低気圧が近づく豪雪の中、御嶽山の山頂を目指す。一方、潤の母「恭子」に、潤が自分の息子であると聞かされた男「孝」は、御嶽山の山岳信者た...続きを読む
  • 少年と犬
    東日本大震災で飼い主と死別した犬、多聞。
    その後一匹で旅をし、さまざまな事情を抱えた人間に出会い、時をすごし、傷を癒していく。
    連作短編集。

    幼少期からずっと犬と共に暮らしてきた私は、感情移入しっぱなし。
    たとえ会話は出来なくても、心は通じ合う。
    何度助けられただろう。
    犬の持つ不思議な力は確か...続きを読む
  • 四神の旗
    藤原不比等の四人の息子たちの物語

    奈良時代の話

    物語は藤原不比等が死去し、聖武天皇が即位するかしないかのあたりから始まります。

    澤田瞳子さんの月人壮子を以前読んでいて(本書よりも少し後の話)少しだけ(ほんの少しだけ)予備知識がありましたが、現代の日本人達とは全く名前の音が異なり、中国の武将の方...続きを読む
  • 雪月夜
    相変わらずのノワール。530ページもの長編読んできて、最後がこれか…
    もちろん面白いのだけれど、そして考えてみれば、裕司も幸司もこういう結末にならないといけない。
    にしても、根室は、エライ書かれようだったな。
  • 黄金旅程
    相変わらず馳星周さんの作品はハードボイルドぽい所突っ込んでくるなぁ。競馬は良く分からないけど実在馬『ステイゴールド』をモデルに小説家されてるそうですけど波瀾万丈な馬だったんですねぇ!その歴史に残る話は競馬ファンの詳しい方に聞いてみたくなりました。
  • フェスタ
    競馬うまの話だ。競馬場を競走馬が疾る刻の表現力は思わず引き込まれ時間の経つのを忘れてしまった!流石馳氏だ。まるで競馬場で走る馬達を観戦している様だった。登場人物達にもドラマがあり最後の一文には夢を残して終わるとは!
  • 鎮魂歌 不夜城II
    エグい。
    新宿こえー(フィクションだけど)

    今回は、健一が中心じゃない。
    殺し屋と元警官の2人が主人公。
    それぞれの視点を行ったり、来たり。

    歌舞伎町 上海系のボスの情夫がキーなんだが、まあ彼女に振り回される。一作目と同じような展開。ただ、この2人、考えて動いてるつもりだけど…あれなんだよね、、...続きを読む
  • 北辰の門
    盛者必衰、驕れるもの久しからずや。
    そんな言葉が浮かぶ藤原仲麻呂の物語。
    内裏の権力闘争を仲麻呂、阿部内親王の視点で描くが、仲麻呂の跳梁と没落の対比がリアルに面白い。
    結局は身内同士の、血の争いでしかない貴族社会を辛辣に描いた歴史小説。
  • 少年と犬
    よかったし、感動した。
    私はひどい動物アレルギーで、犬と一緒に暮らすことは今までも、多分これからもないけれど、本当にこういうことがあるんだろうか。そうなんだとしたらすごいな。なんとも縋りたくなる生き物だな。
    光はずっと話さなかったのに多聞と暮らすようになってから話せるようになったことが、私にはすごく...続きを読む
  • フェスタ
    いゃ〜、凱旋門賞のまさかの大逃げ、興奮しました。

    「フェスタ」というタイトルで、ナカヤマフェスタ!凱旋門賞!と脊髄反応してしまう競馬好きならたのしめるでしょう。
  • 少年と犬
    文字が映像になって頭の中を流れ続けていた。
    動物って良いよねとよく言うけれど、犬の特性、はたまた犬種、それ以上に1匹の犬の個性について考えたくなった。
    うちは猫がいるのだけれど、その"うちの猫"の良さについて思いを巡らせた。

    現実逃避のために小説にのめり込みたくて、父におすすめを聞いたら貸してくれ...続きを読む
  • 雨降る森の犬
    2024.03.10〜03.14
    自然豊かな信州で、自分を見つけるお話。
    私も、犬を飼いたいと思った。1日1日を一生懸命に生きる。目の前のことをおいかける。そんな姿を見ながら、暮らす。大変なことも楽しいこともひっくるめて、人生の色が濃くなる気がする。

  • 神の涙
    自然を敬い厳寒のときも暖かなときも現実をそのまま受け入れて生きていくことの難しさと尊さ。物語としての面白さもテンポもよく読後感も暖かかった。
  • 少年と犬
    様々な人と犬との出会いの中で、人は犬から大切なものを得る。相手が純粋であるが故に話せないが故に人は自身のなすべき事や自身のしたい事を知るのかもしれない。