佐原ミズのレビュー一覧

  • ほしのこえ
    「ほしのこえ」。映画が好きでした。

    互いに恋心をいだく2人の中学生。1人は宇宙へ。1人は地上で。少しずつ距離が遠のき、少しずつメールの届く時間が長くなり、16歳の少女が送ったメールを受け取るのは、10年も先の時間を生きる青年。

    身近にはないけれど、身近に同じような切ない気持ちは転がっていそうで…...続きを読む
  • 鉄楽レトラ 1
    主人公が核となるスペイン舞踊を始めるまでがかなり長い。
    が、それがいい!
    ありがちなスポ根ものにあるような急激な展開ではなく、友情と家族、そして苦悩をじっくりとゆっくりと沁み込ませるように丁寧に描いています。
    主人公や友人が特殊な人間ではなく、凡人ということを認めたうえで自分と向き合うという物語に自...続きを読む
  • 夜さん 1巻
    「喰う寝るふたり 住むふたり」に挟まれてた広告?でこのマンガの存在を、ひいてはこの作家さんのことを知ったのだけど、これは当たりだった。この作家さん、今後チェックしていきたいな。

    高校の非常勤臨時講師として赴任してきた美術の先生。名前は夜(いつや)さん。描く絵はなんだかヘタ?でちょっとおとぼけさん。...続きを読む
  • 鉄楽レトラ 3
    フラメンコってどうやら日本のフォークソングみたいなものらしいんですよね。この本しか見てないのでまだなんとも言えないんですが、女房に逃げられた。とか、脂肪と食欲の話だとか巻末の鉄宇の歌詞だとかね。隣のニワトリが卵を産んだ!!って全力で歌うシーンもあります。
    誰かの役に立ってるなら、明日もまた布団から出...続きを読む
  • 鉄楽レトラ 1
    死んでくれと頼まれた僕でも素敵な人ですか?
    自分の価値を捨てようとした少年、少女。新たな方向性を見つけた2人の物語。
    なりたい者に成れる人を羨ましがる2人がその日、お互いの人生を変えてしまう程の人となる。
    一人の少女は覚悟を決め経験もした事も無い事を始める。
    一人の少年もまた覚悟を決め、その一歩を踏...続きを読む
  • 鉄楽レトラ 2
    結果は後からついて来る。なんてのは綺麗事だってわかってはいるんですよね。でも結果を恐れて努力もしないのは悲しいことだと気付かせてくれます。
    あんな笑顔で苦労話をする人がいる。落ち込んでる表情でも前を向いてる人がいる。
    今のままじゃ迂回路をいくつ探しても君の所まで辿り着けない、いつか君に辿り着くその時...続きを読む
  • 鉄楽レトラ 3
    泣きました。佐原先生の作品はBLも含め一通り泣くんですが、殊、この作品は本当に泣かされます。
    こんなに泣くけど「お涙ちょうだい」感がないんですよね。イラスト、扱う題材、主題、どれも今では珍しい作風だと思います。
    挫折しそうな時や、つらくて涙が止まらないような時、ぜひ読んで欲しい作品です。
  • 私たちの幸せな時間
    何度読み返しても、何でもっと早く二人が出会うことが出来なかったのだろうと思う。二人の不器用な人間が少しずつ前を向こうとする姿がいじらしい。読み終わった後には何か叫びたくなるような、泣きたくなるような作品。
  • ほしのこえ
    自分の漫画読み人生の中で、一番ぐっときた、ここ1年のヒット作。SFの設定とか、世界観とかどストライク。こういうのが読みたかったんだよ!
  • 鉄楽レトラ 3
    やはり心にずしんと来る、そんなお話でした。
    辛いとき、鉄楽レトラを読むと励まされます。
    おじいちゃん、可愛い。
  • 夜さん 1巻
    この先生の作品はこれが初買いなのですが、惚れてしまいました
    何と言うのか、ほっこりと温まる軟らかな絵と、鼻の奥がツンと来る切なくも優しい内容が、実に魅力的なんですね。特に、カバーの色遣い? そこも好きになった理由です
    絵が実体化する、それ自体は他の作品にも見られる能力だけど、夜さんの独特な感性と画力...続きを読む
  • 鉄楽レトラ 3
    今回は菊池君が乗り越える巻だった。
    彼が市川君にごめん、ありがとって言うシーンは凄く良かった。
    市川君の行動について、気持ちはよくわかる。でも、殴られるとわかっていても立ち向かうなんてことは私にはできん。君は充分格好いいよ。
    鉄宇君も頑張ってる。3人で頑張れ。


    余談だけど、市川君用のレトラが可愛...続きを読む
  • 鉄楽レトラ 3
    今回も涙しつつ読み終えました。
    頑張るのはやめたという共通点があった、きみたかと菊地くん。
    今回は主にそんな菊地くんにスポットライトを当てた話でした。
    「適当に生きてる俺の、邪魔しないでくれる?」
    この台詞あたりには、もう、どうしたらいいものか。
    適当に生きるって間違ってないとは思う。
    けども、せっ...続きを読む
  • 鉄楽レトラ 3
    佐原さんの物語には芯があって
    ちゃんとメッセージが伝わってくるから好きです。
    自分よりも弱い(と決めつけてるだけだとしても)存在のおかげで
    生かされている自分、というような存在価値の見出し方。
    それはたとえ自己満足と言われようが関係ないんだよね。
    自分が生きるための定義を誰かによって曲げられることな...続きを読む
  • 鉄楽レトラ 3
    何気ないひと言に傷ついたり救われたり、やっぱり、言葉は大事だな。と思いました!3人が素直で好きだ-。
  • 鉄楽レトラ 3
    佐原ミズさんの作品を読むと本当に優しい気持ちになる。

    鉄宇のクラスメート、菊池くん。
    彼もまた抱えているものがあった。
    周りの人の何気ない一言を支えにしていることは、誰にでもある。
    そのことを掬い取って、物語にしているのがすごく良かった。

    赤い靴の持ち主だった少女との話はいったんお休み。
    でも今...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    泣きすぎてやばい。
    次また読むのが怖い。でも、きっと開くと思う。

    井上さんが、本当に良い人。


    あとは、彼は長髪の方が好きだった。いや、短髪もいいけど。
    空気読めない発言ですみません。


    男は、過去に三人の命を無差別に奪ってしまった死刑囚。
    女は、過去に三度もの自殺未遂を経験した元ピアニスト。...続きを読む
  • ほしのこえ
    かんどう。宇宙に行ってしまった中学の同級生からのメールは、距離が離れるにつれ届くのに時間がかかる。膨大な星間距離を越えて届くほしのこえ。
    素敵なラスト。絵もとても合っている。佐原さんの絵はノスタルジアを感じる。
    その後も見たい。
  • ほしのこえ
    原作よりも絵柄が好み。恋人みたいに将来を約束したわけでもなく、いつ帰ってくるかわからない人からの時間差のあるメールを待つのは、とても辛いと思う。若菜との雨の日の事は、台詞も想いも、なんか悔しくなる。直後の帰りたい会いたいと願うメールを見て思い直してくれて良かったけど。切ない。泣く。
  • 私たちの幸せな時間
    死刑について、
    いろいろ考えさせられます。

    美しくて儚い恋のお話。

    しあわせを感じるのって難しい。