澤田ふじ子のレビュー一覧
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もう何回目でしょう
木枯らしの便りが届く頃になると
澤田ふじ子さんを
読みたくなります
何年か前に
読んだはずなのですが
ほとんど忘れてしまっているので
なぜか ものすごく新鮮に
感じてしまうのです
理不尽に虐げられた
市井の人が救われていく
その一つ一つの物語を読むたびに
気持ちの中に心地よ...続きを読むPosted by ブクログ -
公事宿事件書留帳シリーズ18巻。かたりの絵図・暗がりの糸・奇妙な賽銭・まんまんちゃんあん・虹の末期・転生の餅・6話。表題作『奇妙な賽銭』最近、夜毎どこかの貧乏長屋に銭が投げ込まれるという事件が京の町で起きていた。東町奉行所同心が夜見廻りをしていると、犬に吼えられている笠を被った小男を助けた。懐に大金...続きを読むPosted by ブクログ
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京都のお侍、というちょっと変わった設定のお話。
京都の町奉行同心の長男でありながら本妻の子である弟に気を使い、放蕩のふりをして家を飛び出した菊太郎は、公事宿(訴訟人専用旅篭)鯉屋に居候して、鯉屋に持ち込まれる事件を解決していく。
時に法を超えた手段も取る、なかなか決断力のある菊太郎だが、弱いもの...続きを読むPosted by ブクログ -
京都を舞台にした公事宿に持ち込まれる事件帖シリーズ。勧善懲悪というよりは、しみじみ、ほろ苦い後味が読んでいてクセになる。捕り物より人情を味わいたい方にお勧め。Posted by ブクログ
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11/6-11/10
絶品だ!
短編の集まりだけど、一つ一つが
読者の気持ちを揺り動かしてくれる。
号泣はしないけど、
涙がにじむ。
お喜びはしないけど、
「やった」と共感できる。Posted by ブクログ -
公事宿事件書留帳第七段。
笑う地蔵が歩いてどこかに行った。続けて地蔵の身代金要求がきた事件。面白い事件に、解決方法もまた味があるのが、この小説の良いところ
丁場にすわる下代の吉左衛門が手代見習いの佐之助に弘法大師の一説を説き聞かせる場面がある。当時は、こないにして、今よりも、いろいろな事を聞いて信心...続きを読むPosted by ブクログ -
公事宿事件書留帳第6段。
わしらなんで生きてるねんやろうなあ。自らのこれまでの生き様を思う老人。死ぬ度胸がないさかい、さほど悪いこともようせんかったけどなあ。
因果応報、もしかして前世でよほど善行をつんできたんだろう。
澤田さんの人情噺は非常に奥深く、味わい深い。Posted by ブクログ -
公事宿事件書留帳第5段。
京都の町の江戸時代の暮らしが垣間見えるのが、また魅力のひとつ。京都人の吝嗇を示す言葉で、茶漬けどすけど一杯食べていっとくれやすとすすめられる事があげられる。これは、この時代食べ物は貴重で、言葉だけでも厚意としていただき、辞去するのが礼だとされていたという。特に、京都の野菜は...続きを読むPosted by ブクログ -
公事宿事件書留帳シリーズ第三弾。
生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終りに冥し。
弘法大師の言葉が、作品のなかで、紹介されている。
人はどこから生まれ、どこへ死んでいくのか。人は何度も生まれ変わっても、人間についても、生や死についても何もわからない。
菊太郎は、人間は...続きを読むPosted by ブクログ -
高瀬川女船歌シリーズ第九弾。
標題の似非遍路、なさけの一振り、赤い手毬が良い。尾張屋の主人宗因や、角倉会所の頭取児玉吉右衛門が、勧善懲悪の八面六臂の活躍をする。
読んでいて、実に気持ち良く、まあ水戸黄門のテレビドラマのように安心して、読み進められるのが、いいね。Posted by ブクログ -
京都の風呂屋をメイン舞台に描かれた市井の人々の物語。男と女が生きてんだな、ということを感じるお話が詰まってた。彼らのトラブルに入り込んでいく二人の謎の男たちの姿もかっこいい。
人々の話と平行して、二人の男の謎、やり取りも同時に興味惹かれ。社会における力のありそうなあれこれとか、血生臭さもあったり…...続きを読むPosted by ブクログ -
公事宿事件書留帳1
時代小説で京都が舞台、全く馴染みが無いわけでないので面白いと思いました。梅雨の蛍は読み始めて、あれ!?この編、前に読んだ!
どこか雑誌の短編に出ていたのか?Posted by ブクログ -
1年半振りにこのシリーズを読んだけど、安定した出来です。このシリーズのいいところは最後あっさり解決に持っていくところ。
しかし、何年経っても菊太郎はんが内藤剛さんのイメージから抜けないわ・・・Posted by ブクログ