笹沢左保のレビュー一覧
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真田十勇士
第1話 佐助翔ぶ
月刊小説 1979年7月、8月
第二話 雲か霞か霧隠
月刊小説 1979年9月~11月
第三話 生きていた光秀
月刊小説 1979年12月、80年1月
解説 山前譲Posted by ブクログ -
話の展開が予想がつかず、二転三転していきラストはある意味で衝撃的でした。
主人公が1人で調査・推理していく姿、そして次々と明かされる真実など今読んでも古さを感じることはありませんでした。Posted by ブクログ -
叙述トリック、暗号、安楽椅子などさまざまなパターンがあり、驚き。木枯らし紋次郎かタクシードライバーのイメージしかなかったが、まるで連城さん。こうやって埋もれていた作品を掘り起こすこのシリーズは、貴重。最後の、緑の池のほとりは、怖さ漂う。Posted by ブクログ
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〈トクマの特選!〉の笹沢佐保シリーズで初の短編集とか。悪くはないんですが、笹沢氏の短編ならもっといいものが幾らでも埋もれてる気がするので、少し食い足りないですかね。そんな中で怪奇短編の「緑色の池のほとり」が含まれていたのが、個人的にはハイライトでした。そう言えば、「異形の白昼」の編集後記で筒井康隆氏...続きを読むPosted by ブクログ
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笹沢さんの長編作品を読むのは二作目
主人公のニヒルな感じも、女性への主観など
時代を感じる。
あえて今読めない部分ではあるためよさもあるのだけど、結構偏見が強めで少々引いた。
事件には鉄壁のアリバイがあり、動機と犯行方法を解いていくテーマと犯行方法に繋がりがあり
そこは良いが、こちらの方が古いのだ...続きを読むPosted by ブクログ -
完璧なアリバイを隠して、犯人扱いされながら自死を選んだ男。アリバイ崩しから、彼の不可解な行動の理由を探るホワイダニットに物語のベクトルが途中で大きく変わるのがミソか。事の真相はドラマ的にこういうことしかなさそうで、ミステリ的なロジックとは無関係に見当が付いてしまうのだが、それが疵というわけでもないだ...続きを読むPosted by ブクログ
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戦後の高度成長期、国内屈指の百貨店社長の孫とある一般家庭の乳児が誘拐されるが、どちらも身代金要求は無いという。
誘拐ものなのに、身代金の話や警察の出番がほぼなく、母親である主人公が独自調査で真相に辿り着くという異色作。
淡白な文章で語られ全体的に緊張感は緩いものの、最後はスルッと収まりました。
発表...続きを読むPosted by ブクログ -
物語の幕が上がるなり、製パン工場の駐車場で他殺死体が発見される。被害者はバーを経営する女性、十津川英子
荒巻という部長刑事が、自分より若いが階級が上の御影警部補とコンビを組み、容疑者が主張するアリバイの打破に挑むのが前章。荒巻は、8年前に有名な作曲家、船田元を殺しで服役していた、沖圭一郎が出所し...続きを読むPosted by ブクログ -
笹沢左保氏の初期短編の傑作集。古い話なので風俗が違いすぎ、若い世代の読者などほとんど時代劇やファンタジーの世界かも知れない。プロットやオチの付け方などに既視感を感じることが多いが、いやそれは違う。こっちがオリジナルなのだ。Posted by ブクログ
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あの2時間サスペンス「タクシードライバーの推理日誌」に原作があったとは!というかこれが原作だったとは!ということも知らず購入。
有栖川先生が解説で書いている通り「こんな理由で殺人を?」とは思ったけれど、それも時代(90年代)だからなんだろうな。
同じく気になったのは、千紗が殺人犯かもしれないというこ...続きを読むPosted by ブクログ -
● 感想
テレビドラマ「タクシードライバーの推理日記」の原作であり、シリーズ探偵である夜明日出夫が登場した作品
夜明の幼馴染である令嬢、大町千紗が、高月静香という女性の殺人の容疑者として疑われる。夜明は、元刑事として、現役の刑事で古くからの友人である丸目平八郎と協力して捜査を行う。
ポイントは...続きを読むPosted by ブクログ -
最初に『結婚って何さ』を読んだのですが、面白かったのでSelection1から順に読んでいこう
と思い購入しました。
前半で事件の概要などを列挙した後に、後半でその謎に迫っていくという構成は面白かったです。Posted by ブクログ -
どこか懐かしい感じがする物語に一気読みでした。
アリバイ崩しがメインかと思いきや、全く違う展開で、最後に明かされた過去には驚きました。Posted by ブクログ -
全編2人の会話だけで構成された短編集。
・影の訪問者
・酒乱
・霧
・父子の対話
・演技者
・皮肉紳士
の6篇。
2人の会話の行く末は?
どの作品も、意外な展開にあっと驚きます。
タイトルとカバーデザインは、要検討でしょうか?Posted by ブクログ -
たしかにタイトルからは予想もできないミステリでした。逃走サスペンスとしても面白かったです。
時代を感じさせる部分はたしかにありましたが、わたしはそれを古さというよりはTVドラマを観ているような懐かしさを感じました。
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ちょっとしたきっかけで会社を辞め、やけ酒を飲んでいた遠井真弓と疋田三枝子という二人のOLが事件に巻き込まれる。
バーで出会った男と一緒に高級ホテルに泊まるが、朝になると男が死んでいる。二人の女性は逃走。この殺人は、密室トリック。二人が犯人でないのであれば、どうやって密室内で殺人が起こったのか。
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● メモ
白昼の銀座の交差点で女性が消失するというトリックで有名なミステリ。食品衛生監視員がマンションの屋上から転落死するが、同じ建物で調査中の人物が毒殺。転落死をした人物が殺害容疑を受ける。
家族から殺人犯が出るということから、家族が不幸に襲われる。その中で父と娘が捜査をするというあらすじ。
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● 感想
有栖川有栖は、本作のアリバイトリックを絶賛しているが、そこまで見事なトリックとは思わなかった。心中と見せかけて、室戸岬にいたと見せかけるトリックは、斬新といえば斬新なのだが、それだけ。このトリックに信憑性を持たせるために、長々と物語が語られるが、やや冗長に感じる。
「作中で描かれるアリ...続きを読むPosted by ブクログ -
女子二人が酔っ払って男性と知り合って三人でホテルというか旅館というかに泊まって泥酔しつつ寝て起きたら男性が殺されていた、と。現場はあからさまな密室。このままでは犯人にされてしまうので逃走。
オーソドックスな感じではありますが、1960年の作品なんですね。文体がいかにもそれっぽい感じ。これまでに何度も...続きを読むPosted by ブクログ -
有栖川有栖さんが推薦しているという理由のみで4冊ほどまとめ買いをしてしまったが、続けて読むのはつらかった。主観が過ぎる女性描写にこんなに困惑した作品はないというくらい、もうとにかくしんどかった。しかし有栖川さんがお勧めするということは、ミステリのトリックや真相には取り替えられないものがあるのだろうと...続きを読むPosted by ブクログ