笹沢左保のレビュー一覧

  • 見られる女
    楽しかったです!本当に楽しかった!
    短編集が苦手な私でも、収録されている全ての作品を楽しむことが出来ました。
    特に『密会』『無理心中』『絶望の男』
    女性記者が主人公であるこの上記の三作が好きです。
  • 流れ舟は帰らず 木枯し紋次郎ミステリ傑作選
    けっこう前に読み終わってたけど
    登録忘れてた〜

    もんちゃんが人間不信に拍車がかかり
    何をやっても悲しい目にあい
    関わった人たちが死んでいく(殺しちゃう)のが
    もんちゃんがいいひとだから気の毒で、面白い(笑)

    時代考証せいかくなのかな
    関所とか任侠とか色々よくしらないけど面白かった!
    時代ものとし...続きを読む
  • 木枯し紋次郎(十)~虚空に賭けた賽一つ~
    本巻で注目すべき作品は「旅立ちは三日後に」。この作品が実に秀逸で研ぎ澄まされていて、それでいて切なくて、物悲しくて、胸に突き刺さった。いつも追われるように旅を続けていた紋次郎だが、この作品では珍しく(もはや事件的なレベルだが)特定の場所に留まり渡世人を辞めようかと考える。「え!」と思える事態だが、そ...続きを読む
  • 霧に溶ける
    バカミスと言ってしまえばそれまでだが、ハッキリ言って名作だ。風俗が古くてつらい部分があるが、三つ巴操り殺人は奇想の彼岸! 密室のトリックも秀逸な機械トリックだった。
  • 木枯し紋次郎(一)~赦免花は散った~
    旅烏、木枯らし紋次郎。
    なんて素敵。
    そりゃ真似して、長楊枝なんぞ口に銜えてみたくもなりますわな。
    世の無常さが身に沁みます。
  • 悪魔の部屋
    「やめて! 堪忍して!」
    ホテルの一室で、新婚早々の伏島世志子は必死に抵抗するが、中戸川不時は平然と彼女の下着をはぎ取った。
    誘拐監禁された世志子を襲う、荒々しい凌辱の日々……中戸川の常軌を逸した犯行の目的は、いったい何か!? 驚くべき事実が……。
    憎悪に満ちた愛欲と魔性を秘めた女心を描くサスペンス...続きを読む
  • 有栖川有栖選 必読! Selection2 空白の起点
    明らかに犯行不可な状況だけど絶対に怪しい容疑者の謎を解き明かす話かと思いきや、犯行の動機というか、そこに至ってしまうまでのあまりの無情さに、それはしょうがないよ…と同情せずにはいられなかった。ただ被害者の醜さがあるからこそ、トリックやアリバイの伏線回収を含めたストーリー展開がすっきりと美しいことが際...続きを読む
  • 地獄の辰 犯科帳
    2001/2/27
    時代小説と推理小説が合わさっ
    たような本だ。カコに恋人を殺して
    しまった岡っ引きの反造が同
    心にそのことを知られてしまい、い
    いように利用され、難解な事
    件を解決させられてゆく。
    全2巻のようである。
  • 有栖川有栖選 必読! Selection4真夜中の詩人
    中盤まで、誘拐ものって読むといったい何が起こってるのかと推理の行く先がふらふらしていてどうなってるの?どうなるのの不安があったけど、ある事実から全てとこの誘拐の意味と気持ち悪い動機が…
  • P+D BOOKS 人喰い
    見つからなかったら信頼している者を
    一度視野に入れて一から調べる必要がある。
    犯人が身近にいたことに驚いた。
    楽しめた。
  • 有栖川有栖選 必読! Selection5 他殺岬
    自分の書いた記事によりある父娘を自殺に追いやってしまった天知。彼の息子が自殺した娘の夫に誘拐された。ただ復讐のための誘拐であり、犯人との交渉の余地はないと思える中、天知はもし娘の死が自殺でなく他殺であったのなら復讐の意味がなくなると考え、事件の捜査に奔走する。迫るタイムリミットの中、彼は真相にたどり...続きを読む
  • 有栖川有栖選 必読! Selection5 他殺岬
     ルポライターの天知昌二郎の息子、春彦が誘拐される。誘拐したのは、天知の記事がきっかけで自殺をした環ユキヨの夫、環日出夫。ユキヨの自殺の原因が、天知の記事だとして、その復讐のために誘拐をしたという。そのため、通常の誘拐と異なり、身代金等要求しない。120時間=5日間、天知を苦しめ、その後に殺害するこ...続きを読む
  • 有栖川有栖選 必読! Selection4真夜中の詩人
    ● 感想
     誘拐がテーマの作品だが、2つの誘拐が描かれる。1つは老舗百貨店、江戸幸のオーナー三津田家の長男、和彦の誘拐事件。もう一つは、ごく一般的な家庭である浜尾家の長男、純一の誘拐事件。この作品の大きなプロットは、江戸幸デパートの和彦の誘拐事件が狂言というもの。和彦は、その父が酔った状態で抱き、取...続きを読む
  • 有栖川有栖選 必読! Selection1 招かれざる客
    笹沢佐保さんの長編

    容疑者の事故死で完結している事件に、納得のいかない倉田警部補が事件を追う(休暇中)
    前半は事件に関する報告記録、後半は警部補の報告録形式
    「男女の感覚」に時代を感じるものの、トリック、アリバイ、動機など複数の難題に向かっていく面白さがあり、題名の意味に震えた…タイトルがずしんと...続きを読む
  • アリバイ奪取 笹沢左保ミステリ短篇選
    時効を扱った「15年は長すぎる」
    誰からも憎まれようのない平凡な男が殺された謎「第三の被害者」
    途中まで話の方向が見えなかった「お嫁にゆけない」「不安な証言」

    どれも一捻りあり話の展開の違いに飽きず、読むほど先読みしづらくなり、それがまた良い。

    中でも「殺してやりたい」が良い。
    もう少し詳しく書...続きを読む
  • 有栖川有栖選 必読! Selection1 招かれざる客
    1960年代のミステリー。有栖川有栖の帯文の通り、アリバイ有り、暗号有り、密室有りでてんこ盛り。探偵役の刑事の地道な捜査で一つ一つ、事件の紐を掴んで行く感じが良い。刑事の奥さんからしたら溜まったもんではないのだけども…。

    そしてタイトルの回収が切ない。犯人の動機というか、生きる目的というか…。刑事...続きを読む
  • 有栖川有栖選 必読! Selection3突然の明日
    人間消失から始まり、探索していく先に見えるグロテスクな光景。なかなか面白かったし、ロマンを感じました。笹沢佐保という作家の真骨頂ですね。
  • 有栖川有栖選 必読! Selection2 空白の起点
    走行中の電車から、崖から落ちる人物を目撃。
    探偵役の新田が言うところの、四つの条件が交錯した、まさしく〈世にも奇なる犯罪の風景〉。

    ほぼ倒叙と言っても良い作品だが、とにかくトリックが大胆。いわゆるプロバビリティの犯罪ということになるが、柵がどれほど脆いのかによっては不可能ではないだろう。
    序盤で明...続きを読む
  • 沈黙の追跡者〈新装版〉
    面白かったです。
    笹沢佐保さんのエロティックさがクセになるので
    他の作品も幾つか読ませていただきました。
    ハズレがなく、安定の面白さ。
    展開が気になり最後までサクッと読めてしまいます。
  • その朝お前は何を見たか<新装版>
    初めての笹沢作品。

    なんとなく途中で展開が読めてしまったけど‥
    ラストが清々しくて良かったかな

    あの後、三井田さん親子がどうなるのか
    淳子さんとの関係も気になる◡̈