金子成人のレビュー一覧

  • 小梅のとっちめ灸 (四)傘ひとつ
    小梅ちゃんと一緒に事件の謎を解けただけじゃなく、江戸の人情を、物語を通して垣間見る事が出来ましたし、続きが気になります。
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 5 池畔の子
    内容(ブックデータベースより)

    お勝の息子の幸助が、顔に傷をこしらえて帰ってきた。
    なんでも、不忍池の畔に暮らす〈池の子〉と呼ばれる孤児たちと喧嘩になったのだという。
    青物売りのお六が川に捧げた胡瓜が喧嘩のもとだと知ったお勝は、お六とともに孤児たちのもとに向かう。
    これを機に、お勝とお六は〈池の子...続きを読む
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 3 望郷の譜
    内容(ブックデータベースより)

    お勝たちの隣の部屋に住まう、彦次郎とおよしの夫婦。
    古くから『ごんげん長屋』に暮らし、賑やかな住人たちを温かく見守る穏やかな二人の元へ、
    常陸国から一人の男が訪ねてきた。
    男を追い返すとともに、慌てて長屋を引き払おうとする彦次郎たちを引き留めたお勝は、
    老いた夫婦の...続きを読む
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 1 かみなりお勝
    内容(ブックデータベースより)

    岡場所で賑わう根津権現門前町の裏店、通称『ごんげん長屋』に住まうお勝は、女だてらに質屋の番頭を務め、女手ひとつで三人の子供を育てる大年増。
    情に厚くて世話焼きで曲がったことが大嫌いなお勝は『かみなりお勝』とあだ名され、周囲に一目置かれる存在だ。
    そんなお勝の周りでは...続きを読む
  • 若旦那道中双六 : 5 あばよっ!
     金子成人さんの若旦那道中双六シリーズ。てやんでぇ~すっとこどっこい~べらぼうめ~なんてこったい~あばよっ。「あばよっ(2019.8)で遂に完結。楽しませていただきました。百姓の親子3人を助ける話、盛り上がりました。京の結衣、伏見の美緒とのやりとりは笑えました。巳之吉の若旦那、江戸~京都の旅で大人に...続きを読む
  • 付添い屋・六平太 獏の巻 嘘つき女
     金子成人「嘘つき女」、付添い屋六平太シリーズ№9、2016.11発行。犬神、宿下がりの女、となりの神様、嘘つき女の4話。どれも味わい深く楽しめました。六平太が風邪を引いて二階で寝てる時、看病のため一晩一階で過ごした博江。孤児の女の子玉代を5両で水茶屋から引き取り世話をしたのも六平太と博江。この二人...続きを読む
  • 付添い屋・六平太 麒麟の巻 評判娘
     金子成人「評判娘」、付添い屋六平太シリーズ№8、2016.7発行。大根河岸、木戸送り、評判娘、二十六夜の4話。大根河岸、いい話でした。木戸送り、六平太の剣の強さに安心します。評判娘と二十六夜、六平太と博江の仲がいよいよ深まりそうな気がします。六平太の義妹、佐和は後押しするのかどうか! 突然姿を消し...続きを読む
  • 付添い屋・六平太 鳳凰の巻 強つく女
      金子成人「強(ごう)つく女」、付添い屋六平太シリーズ№7、2016.3発行。残り雁、毒空木、強つく女、長屋の怪 の4話。楽しめましたw。音羽のおりきが所在不明、その間に武士の妻の若後家博江との仲が進展しそうな気配が。強つく女と噂されるお寅、実はなかなかの人物でした!
  • 付添い屋・六平太 朱雀の巻 恋娘
     金子成人「恋娘」、付添い屋六平太シリーズ№6、第2部完結編、2015.11発行。福の紙、吾作提灯、恋娘、大つもごり の4話。読み応えがあり、じっくり味わい楽しみました。六平太の義妹佐和は音吉と。八重への思いをはっきり態度に表した菊次。そして、おりきは六平太に「このままがいい」と。六平太が父親と知っ...続きを読む
  • 付添い屋・六平太 鷺の巻 箱入り娘
     金子成人「箱入り娘」、付添い屋六平太シリーズ№4、2015.3発行。箱入り娘、島抜け、神隠し、藪入りの4話。どれも十分楽しめました。特に、箱入り娘と藪入りが秀逸でした。満足の読後感です! 六平太の義理の妹で出戻りの佐和が火消しの音吉との出会い。音吉には5歳の娘がいて、妻は病没。二人の仲が進展しそう...続きを読む
  • 付添い屋・六平太 鷹の巻 安囲いの女
     金子成人「鷹の巻 安囲いの女」、付添い屋六平太シリーズ№3、2014.11発行。敵討ち、用心箱、安囲いの女、縁切り榎の4話。国元の亀裂の話、武士の対面の話が時折流れますが、その辺は流し読みですw。第1巻では嫁いだ佐和が、第3巻では1年もしないうちにあれこれあって離縁され、ちょっと逞しくなって元鳥越...続きを読む
  • 追われもの 四 再会
     金子成人「再会」、追われものシリーズ№4、最終巻、2019.12発行。小春、鳴動、迷路、兄弟の4話。八丈島を島抜けして江戸にもどった丹次。兄佐市郎を騙した嫁のお滝とその愛人の最期を確認し、兄と岩槻で再会、兄と兄の世話を続けてきた小春の結婚を促す。江戸で世話になったみんなに挨拶をし、八丁堀の同心宅に...続きを読む
  • 追われもの 三 標的
     金子成人「標的」、追われものシリーズ№3、2019.6発行。嫁と情夫に「武蔵屋」を潰されて行方不明の目の悪い兄・佐市郎と殺したいほどの兄嫁・お滝と情夫・要三郎の居場所を必死で探す丹次になんとか光明が差し始める。次巻・最終巻が楽しみです!
  • 追われもの 一 破獄
     とにかくスピード感があり、テンポがいい。お気に入りのシリーズになりそうです。 金子成人「破獄」追われものシリーズ№1、2017.6発行。日本橋室町乾物問屋「武蔵屋」の次男坊、丹次は勘当され、博奕で八丈島送りに。島で「武蔵屋」の店が無くなり、父母は首つり自殺、兄の佐市郎は行き先不明の話を耳に。兄嫁の...続きを読む
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 1 かみなりお勝
     本所のおけら長屋も根津のごんげん長屋も、どちらも人情に溢れた素晴らしい長屋です。金子成人「ごんげん長屋つれづれ帖(一)」、かみなりお勝、2020.10発行。かみなりお勝、隠し金始末、むくどり、子は宝の4話。むくどりはちょっと辛い話でしたが、お琴12歳、幸助10歳、お妙7歳を育て、難題を次々に解決し...続きを読む
  • 付添い屋・六平太 妖狐の巻 願掛け女
    読む前から、楽しみが始まっていたが、想像以上にしてやられた。

    若い頃は、我が身を嘆いて、放蕩していた六平太だが、歳を重ねて、世間の情を知る様になると、なかなかいい男に成長。

    今回の4話は、皆殺しも糸話ない押し込み強盗団が、江戸に帰ってきたところから始まる。

    六平太の仲間ともいえる近所の連中は、...続きを読む
  • 脱藩さむらい 切り花
    いやぁ〜良かった!
    4巻で物語は終わったのだが、実に良かった。
    時代小説に佐伯泰英を読んでからハマりにハマり、
    数え切れないほどの時代小説を読んだのだが。
    この物語は第1巻から、途方に暮れるようなシチュエーション。

    どうみても主人公で、いい奴が、最初っから悪役の手の中に。身動きできない立場に追い込...続きを読む
  • 付添い屋・六平太 鷺の巻 箱入り娘
    金子成人さん「付添い屋六平太」新刊、第二話に火盗改めも出てきた。闇に絡め取られた男たちの描写は鬼平の「浅草・御厩河岸」を思い出させる。このシリーズ、池波作品読めなくて悶えてる人はホント全員読むべき。ドラマ化して欲しい。
  • 付添い屋・六平太 虎の巻 あやかし娘
     2巻目。

     『あやかし娘』『武家勤め』『むかしの音』『雪の朝』の4編。


    1巻目より、さらに面白くなった。登場人物に慣れてきたからかな。


     最初の短編『あやかし娘』は大して面白くなかったけど、その他の3編は秀逸。


     『武家勤め』は六平太がある小藩の世継ぎの少年(でも妾の子)を助けたこと...続きを読む
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 1 かみなりお勝
    江戸時代の長屋の話と言えば、人情に厚く、良くも悪くもおせっかい。貧しい暮らしの中で助け合いながら生きているって感じ。

    質屋で番頭を務めるお勝も例に洩れず曲がった事が大嫌いなひと呼んで「かみなりお勝」と言われている。
    小説の出だしはとっつきにくいが、お勝の素性が分かってくるとグッと話に引き込まれてい...続きを読む