田丸雅智のレビュー一覧

  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇
    初出 2016〜18年「オール讀物」

    二人の作家が、10枚の絵についてそれぞれ掌編を競作したショートショート集で、おもしろい試み。

    ゴッホの「夜のカフェテラス」の太田氏の「語らい」がいい。死者との会話が楽しめるカフェの席があったらいいな。
    モネの「雪の中の蒸気機関車」は太田氏の「目撃者の証言」の...続きを読む
  • 主役コンプレックス
    悪役、脇役に続き主役がテーマ。お伽噺・昔話のリメイクって楽しい。白雪姫だって嫉妬するし、浦島太郎は竜宮城に戻りたいだろう。金の斧銀の斧は余計なサービスしすぎ。
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇
    【収録作品】ゴッホ「夜のカフェテラス」 「語らい」太田忠司 「灯りのカフェ」田丸雅智/フランティシェク・クプカ「静寂の道」 「収穫される者」太田忠司 「スフィ女」田丸雅智/ムンク「吸血鬼」 「緋色の髪のマダム」太田忠司 「吸わせ屋」田丸雅智/俵屋宗達「風神雷神図屛風」 「世紀の一戦」太田忠司 「風神...続きを読む
  • 脇役ロマンス
    どの物語も趣向が凝らしてあり面白かったです。
    竹取ではおじいちゃーん!と心の中で叫び通し。
    ロミジュリでは、ロザラインって何処にいたっけ?と原作捲ってベンヴォーリオとの会話シーンに会話の中にのみ出てくる令嬢と確認。青年が誰を待っているのかはすぐにピンときてしまったけど、良い締めでした。
    羅生門。羅生...続きを読む
  • 未来製作所
    5人のショートショート作家たちが想像する未来についてのショートショート集。

    ショートショートは、星新一ぐらいしか読んだことがなかったのですが(星新一の本は、100冊以上読みましたが)、いろいろな形がありますね。
    そのことを知ることができただけでも、この本を読んだ意味がありました。

    多くの作...続きを読む
  • 未来製作所
    タイトルに惹かれて読んだ本。
    物づくりと移動がテーマのショートショート。
    ブラックユーモアはあまりないですが、未来はどうなるかなぁと思って読むとピッタリだと思います。
    未来の方向性が感じられる本です。
  • 海色の壜
    三省堂に行った際、三省堂限定配布のショートショート小冊子がもらえるとあったので購入。
    これが面白い!ショートショートだけど、ハズレがない!
    私は特に「蜜」と「砂童子」が好き。
    「蜜」は人の不幸に集まって蜜を作り出すミツバチの話。不幸であればあるほど、美味しい蜜になる…。「人の不幸は蜜の味」って言うが...続きを読む
  • 主役コンプレックス
    名作を作者なりに書き直す。どの作品も工夫があっていい。題名から何が元かわかると良い。眠り姫の話が好き。
  • 脇役ロマンス
    パロディかと思って読んだら、違いました
    まさに「転生」がぴったり
    話も短いので朝読にも最適!
    ただ、これって、元ネタをしらないでもわかるのかな…?
  • 夢巻
    試練はハハって笑える、綿雲堂はいいなぁ〜ってうっとりする、かぐや姫はクスって笑える

    そんな感じで、不思議だなぁとか、情景にうっとりしたりとか、笑ったりできる本。
  • ショートショート・マルシェ
    久しぶりのショートショート、読んでみてなかなかのものだと思っています。
    星新一さんの孫弟子…そういうくくりなのかなぁ??とも思いますが星さんを思い起こさせてくれます(と思って調べてみたら星新一さん唯一のお弟子さんの弟子さんなのだそう)。
    読んでいくにつれてちょっとぞくっとしたのですが、読後は
    本当に...続きを読む
  • ショートショート・マルシェ
    食にまつわる18編の短編集。
    くすっと笑えたり、ほんわかしたり、ゾクッとしたり、バラエティーに富んだ短編集でした。どれも発想が面白かった。
    お気に入りは「カフェの素」「捜索料理」「差し歯」。差し歯、自分なら普通のものでお願いしたい。。
  • 白線以外、踏んだらアウト
    おとぎカンパニーシリーズの最新作
    SF要素が強めになっている気がする。
    個人的には「牛さん」がほんわかしていて好きな話だった。
  • ショートショート とってもふしぎな創作ドリル
    小学校4〜6年生向けの読解問題集に
    自由記述の欄が増えた感じ。

    教科書や問題集とはまた違った雰囲気があるので、
    楽しむ
    自由度
    という意味ではいいが、
    掲載されている15の作品は個人的にはどれも微妙なため
    評価は高くない。

    採用するかと言われれば、そのままは使えないかな。

    作者の田丸雅智さんの...続きを読む
  • 白線以外、踏んだらアウト
    久々の著者作品。久しぶりの書店散歩で出会う。
    おとぎカンパニーというシリーズで、既に数冊刊行されているとは知らなかった。

    ことわざ、あるある(都市伝説とは言わないのなんだかうれしい)に因む10編。

    「食べてすぐ横になると牛になる」がお気に入り。
    懐かしい教訓?と、それに纏わる不思議な世界とほんの...続きを読む
  • 白線以外、踏んだらアウト
    「緊張の“人”」「白線の民」
    「机の工房」「三秒以内に」
    「牛さん」「イタミの蝶」
    「原稿中」「てるてるの仕事」
    「鳩の通信」「ソウルスペース」
    10話収録の短編集。

    おとぎカンパニーシリーズだが単体で読んでも問題はない。

    今回は誰もが一度は経験した事がある行動がテーマ。

    私は3秒ルールはやら...続きを読む
  • 白線以外、踏んだらアウト
    ショートストーリーで、10話入ってます。
    サクッと読めますし、きっと読み手の気にいる作品が1個はあるはずです。
    私は、牛さん、イタミの蝶、ソウルスペースが気に入りました。
    youtubeとかでショートアニメでやったらバズりそう。
    小学生とか中学生とか読書の入り口としても良さそうですし、久しぶりに本を...続きを読む
  • 憂鬱探偵
    シュールなイラストに惹かれて、読みました。
    日常にある、靴下が片方失なる、頼んだ食事が提供されるのが遅い、ジャンケンで負け続ける、、、等々のちょっとした憂鬱の謎を解き明かします。
    この憂鬱の原因が実際にこうだったら、ちょっとは気持ちも晴れるかな!
  • ショートショートBAR
    BARには当分行ってないな……。

    ってな事で、田丸雅智の『ショート ショート・BAR』

    BARにもお酒にもそれ程拘ってない約20編からなる短編小説集。

    一軒のBARでの特殊なお酒の話、作者さんがオーストラリアが好きなのか、若いカップル、中年夫婦、ゲイカップルがオーストラリアの各地での旅行記的な...続きを読む
  • 未来製作所
    移動とものづくりというコンセプトの未来と言われて読むと、特に目新しさも感じずに読んでしまうけど、ショートショートとしてはおもしろく読める。