黒川博行のレビュー一覧

  • 文福茶釜
    正直、美術品の良し悪しなんて全くわからないし、ましてや作家の名前もわからないけど、物語のテンポの良さはさすが黒川さんって感じですね。
    物語に描かれている人物はどいつもこいつも守銭奴ばっかりのクズばかりなのですが、すべてがうまくいかないように描かれているのが逆に楽しかったです。
  • 連鎖
    とある失踪人の捜索願を受理したことから、その調べの中で事故として処理された別案件が殺人事件だったという、思いもかけない展開へ…
    複雑な展開ながらも最後は一本の糸となって繋がる見事な展開でした。
    夜中に読んでると飯テロとしか思えない勤ちゃんのグルメマップ、素敵やわ〜!
    今回の作品も自分の地元の地名が出...続きを読む
  • 桃源
    かの黒川博行による、刑事コンビが活躍する物語の小説だ。書店で文庫本を視掛けて迷わず入手した。そして頁を繰る手が停まらなくなった。
    表紙イラストが沖縄の衣装の女性である。沖縄方面が作中の出来事の主要な舞台にもなっている。
    大阪市大正区の警察署で、新垣遼太郎刑事と上坂勤刑事が、告訴状が提出されている一件...続きを読む
  • 熔果
    87久々の辞め警コンビで疾走感とちょっと柄の悪い大阪弁が物語をユーモラスにしていて、自作をまた早く読みたくなる。堀ヤンの虚無感がこの先治まるのか、作風にも影響すると思うのですっごく興味深い。早く自作を!
  • 熔果

    ○暴

    一気に読んでしまう名作
  • 熔果
    4年以上ご無沙汰の堀やんと誠やんの元マル暴刑事のハチャメチャなストーリー。
    登場人物の多さに何度も主要登場人物のページに戻りつつも、
    相変わらず気持ちのいいくらいのバイオレンスな部分と二人の結束の固さに
    心惹かれて楽しく読めた作品でした。

    疫病神シリーズと堀やん誠やんのシリーズは何作目になっても楽...続きを読む
  • 熔果
    待望の堀内、伊達シリーズ。2人のトークと期待以上の暴れ振りに大満足。罠を仕掛け脅す、周到な取引、カチ込みと、緻密な計算と徹底したこだわりにグイグイ引き込まれる。大阪弁がリアル。
  • 螻蛄―シリーズ疫病神―
    イケイケ極道くーさんのシリーズ。相変わらずぶっ飛ばしてます。素敵です。二宮がくーさんを評して「喧嘩の星の王子様」って言ってるんですが、まさに。んで、今作は宗教絡みのゴタゴタ。もうね、これ読むと葬式したり、戒名もらったりするのがアホらしくなります。坊さん、カネまみれ。そこにつけ込んで、ちゃっかりシノギ...続きを読む
  • 熔果
    無敵の『堀内・伊達シリーズ』最新刊。
    警察手帳が無いことを忘れるくらいの暴れっぷり。
    今回もスカッとしました。
    できれば堀内の足が治った設定で続編を読みたいと思います。
  • 熔果
    元大阪府警マル暴の堀内と伊達。思わぬ所から金塊強奪事件の裏を推理し、その犯人を突き止め、金塊を奪い取ろうとする。その過程で半グレややくざをボコボコにしていく。痛快無比。相変わらずのクオリティ。スカッとした。
  • 後妻業
    後妻業 (文春文庫) 文庫 – 2016/6/10

    2019年5月31日記述

    黒川博行氏による著作。
    2016年6月10日第1刷発行。
    初出別冊文藝春秋2012年3月号~2013年11月号
    単行本2014年8月 文藝春秋刊

    参考文献
    黒い看護婦 福岡四人組保険金連続殺人 森功 新潮社
    木嶋佳苗...続きを読む
  • 破門
    なんでこの本読むことになったんかは、よう覚えとらん
    直木賞作品
    たぶんそれが理由や
    内容はやくざのはなしや
    飛田新地やら新世界やら釜ヶ崎やらジャンジャン横丁やら
    大阪のディープな場所がようさん出てくる
    アメ村、心斎橋、道頓堀、よ~お知っとる場所も
    尼の七松町や立花や、兵庫でもガラの悪い場所も
    そこら...続きを読む
  • 熔果
    元刑事の堀内と伊達のコンビのシリーズ。5億円の金塊強奪事件に目をつけた堀内と伊達。今回も暴れる暴れる。極道や半グレ相手に殴る蹴るの連続。お金はもちろんだけれどそれより2人がそれぞれといること、調べ物をすることに喜びを感じている。2人の会話のテンポ、くだらない内容の面白さがとてもいい。これは黒川さんし...続きを読む
  • 破門
    関西弁の会話がテンポ良く展開され、次第にストーリーに引き込まれて行きます。すごく面白いです。オススメ!
  • 後妻業
    悪い人たちがいっぱい集まりました!

    騙し騙され、外道が集まるとこうなってしまうのか…。どこにも救いがない気がした。
    寂しい老後を少しでも明るくなれば…結婚相談所に登録したご老人をターゲットにする後妻業が想像上の犯罪ではない所がまた怖いし気持ち悪い。

    被害者家族は悔しくても金輪際関わりたくない気持...続きを読む
  • 泥濘
    おもしろい!
    かけ合い漫才のよう。この作品、関西の微妙なノリがわからないと、面白さが減っちゃいますね。
  • 泥濘
    このシリーズは鉄板ですね!
    なんか最近は主人公二人がかなり体を張っている感じで、作者はぼちぼち主人公のどちらかを死なせて、このシリーズを終わらせたがっているのか?などとチラチラ考えてしまうような内容となっています。

    もう体ボロボロじゃないですか~
    やめたげてよ!

    相変わらず楽しいです。
    この腐れ...続きを読む
  • 左手首
    内容紹介文の段階でもう既に面白そうな上に「なにわ犯罪小説」という斬新な分類をされている短編集。

    とにもかくにも登場するのは半端な悪党ばかり。どの話も肩ががっくり落ちるような、何とも虚しく碌でもない結末を迎える。
    ところがこの悪党達が拙い計画や策を巡らせている描写が実に活き活きとエネルギッシュで、ま...続きを読む
  • 果鋭
    前作「繚乱」でヤクザに刺された堀内は運良く一命をとりとめた。が、片足に障害が残り、杖が欠かせなくなる。妻、自宅、職、愛人も失い障害者となった堀内だが、そんなことで落ち込む男じゃない。

    不動産屋で反社会勢力の窓口を担当する伊達と再びタッグを組み、突入するのはパチンコ業界。客へ還元される手玉の操作制御...続きを読む
  • 破門
    大阪を舞台にした作品らしく、「何を食べるか」とか「いくら儲かったか、あるいは損をしたか」ということについて描写を決しておろそかに
    していないのも、私が、黒川作品で好きだと思うところの一つだ。桑原や、二宮も結構金遣いが荒いところが、やはり一般人でないという