黒川博行のレビュー一覧

  • 悪逆
    ★5 何を考えているか分からない犯人が怖い! 大捜査網で知的で巧妙な凶悪犯を追い込めるか? #悪逆

    ■あらすじ
    広告代理店の元経営者が自宅で殺害された。かつて悪行によって蓄えた資産も強奪されていた。大阪府警の刑事たちは調査を進めるも、遺留品や手がかりが少なく捜査は難航していた。さらにマルチ商法で財...続きを読む
  • 桃源
    大阪弁を操るオッサン二人組が飲んで食べてを繰り返して、いつの間にかめでたしめでたし、となる安定の黒川作品。

    本作の二人組は刑事の先輩と後輩。彼らに与えられたのは、小さな詐欺事件の解決。犯人追跡を名目に沖縄出張を楽しもうとする二人だが、沈没船引上詐欺に覚醒剤、ヤクザ、殺人が絡み、あれよあれよと事件は...続きを読む
  • 悪逆
    めっちゃ面白かった。

    完全犯罪やと思ったけど
    めっちゃ証拠残してるやん。
    なんでアウディなん?

    あったかい先輩刑事とよく人の話を聞く後輩刑事。
    このコンビは最強や。
    このコンビでまた違う話が読みたいな。
  • 連鎖
    やっぱり大阪の刑事さんが走り回って、麻雀も焼肉も行って、なんかクソやろうを追いかけて、標準語やったらこんなにほっこりせーへんわな。後妻業も登場するし、まだまだ大阪府警のデカさんたち、がんばってや。
  • 悪逆
    とても面白い!!
    今作の見所はズバリ舘野・玉川コンビ対箱崎との追いかけ合いでしょう!
    舘野と玉川のコンビは派手さはなく極めて真面目な刑事達だけど大阪人らしいナチュラルなユーモアさと回転の速さを伴っているので深みのある組み合わせになっている。
    刑事としても玉川は所轄のベテランならではの経験を踏まえたヨ...続きを読む
  • 破門
    男2人の会話がたのしい!

    ヤクザの桑原
    そんな桑原を恐れないカタギの二宮

    ストーリーよりも、この2人の会話がまるで漫才のように繰り広げられる楽しさがハンパじゃなかった!

    内容はヤクザものだし、ゴリゴリの大阪弁なので好き嫌いは分かれてしまうかもしれないけど自分はすごい好きです!

    他のシリーズが...続きを読む
  • 疫病神
    疫病神シリーズ第1作。ハードボイルドとミステリーが絶妙に融け合い、会話の掛合いで読む手を止めさせない鉄板シリーズ。

    建設コンサルタント・二宮啓之が、産業廃棄物処理場の造成をめぐるトラブルに巻き込まれた。依頼人の産廃事業者・小畠一三の失踪。度重なる妨害。事件を追う中で見えてきたのは、数十億もの利権に...続きを読む
  • 悪逆
    今回の作品は、詐欺師や悪質宗教の幹部たちを手際良く殺し大金を奪いスマートに逃げ切る犯人。
    そして犯人を追い詰める優秀な二人の刑事。
    いつもよりコテコテ度が薄かったが、これもまた良し。
    こんな終わり方もあるのか!というラストの締めくくりもヨカッタ。約580ページのブ厚い本でしたが最後までずっと楽しめま...続きを読む
  • 悪逆
    めちゃくちゃ面白かった。特に舘野と玉川の刑事コンビの大阪人らしい軽妙なやり取りが、凄惨な殺人事件を和らげてくれる。捜査もひとつひとつ丁寧に解かれていて、クチだけでなくしっかり仕事している感がした。
  • 悪逆
    悪徳な企業家や宗教家を次々と殺して行く犯人とそれを地道な調査で必死に追跡する警察。犯人と警察の行動を並行して描きながら、後半は手に汗握る展開で普段の黒川作品からは一味捻ったプロットを楽しめた。
  • 悪逆
    警察、悪党、裏社会…広範囲に精通している黒川先生。今回も大阪らしいユーモアとリアルさに没入した。現場の緊迫した空気を一掃する玉さんとたーやんの会話。箱崎の尋常でない周到さにゾッとした。
  • 後妻業
    ラストは唐突に訪れた感じだけど、面白かった。
    60代のとき、相談所で棺桶に肩まで浸かった爺さんを見つける。結婚する。おじじ死後、莫大な遺産相続。初めて読んだはずなのに、あれ?なんかすごい既視感…
    筧千◯子?木嶋◯苗??違う。……うちのばあちゃんや!!(※祖父は老衰です)
    この小説のおかげで、自分のば...続きを読む
  • 悪逆
    連続して発生した強盗殺人事件、これらの事件につながりはあるのか…事件を追いかける二人の刑事の大阪弁の掛け合いが今回も面白くページを捲る手がとまらなかった。
  • 悪逆
    相変わらずテンポよく、そこに軽妙な会話が加わって楽しめる作品になっている。さらに登場人物がなぜか昭和感満載なのはなぜだろう?
  • 悪逆
    すっかり引き込まれて夜中までがっつり読んでしまった。
    犯人と捜査側が交代に書かれていて、臨場感もあってハラハラした。
    玉さんとたーやんのコンビにほっこりしたのもなんだかよかった。
  • 悪逆
    いつも通りのクオリティの高さで、面白かった。舘野・玉川両刑事の会話の妙と、元デカ箱崎の犯罪の手口の鮮やかさと操作過程がよく描かれていて、どこで小休止するか悩むほど迷うほど物語に没入できる。
  • 悪逆
    最近10年に読んだ小説でベスト級。

    金をたんまり持ってる大物詐欺師や新興宗教関係者を襲う事件。完璧に準備する犯罪者。絶対に警察に捕まらないよう用意周到。警察は逮捕できるのか?

    大藪春彦の作品を思い出す。描写のディテールが素晴らしいのと、逮捕されて欲しいよりも逮捕されて欲しくない、この感じ。すげー
  • 悪逆
    手口の違う殺人事件がいくつも起こり、警察は糸口をつかめない。大阪府警捜査一課の舘野と所轄署のベテラン玉川がコンビで捜査にあたるのだけれど、このコンビの会話の面白さと、捜査に集中する時の切り替えとかそういうのがまず読み応えがある。犯人の動きも描かれていて、どう計画を立て犯行に及ぶのかは読者には明かされ...続きを読む
  • 連鎖
    面白い!大阪を舞台にある失踪事件から大きな犯罪が炙り出されていく。その模様を2人の刑事が追っていく。ただこれだなのに何でここまで面白いのだろうか。黒川さん得意の大阪弁によるユーモアたっぷりの掛け合いをとことんリアルを追求した捜査の描写がとにかく読ませるのだ。冗長的と捉える人も多いだろうが自分としては...続きを読む
  • 悪逆
    あくどくお金を稼ぐクソなヤツらを闇に紛れて抹殺するダークヒーローが活躍!かと思えば、そんな単純なストーリーではなく、ダークヒーローの過去はそういうことだったのか・・・という複雑な展開を見せる、黒川作品らしい読み応えのある作品でした。
    最近何かと社会問題になっている事件を起こすヤツらがターゲットになっ...続きを読む