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Posted by ブクログ 2021年03月14日
古美術品に絡めて、ひと儲けを企む海千山千の山師達が繰り広げる古美術ミステリの連作短編集。
舞台は関西。美術系出版社社員、古道具屋、表具屋、ブローカーと言った金の匂いに敏感な登場人物たちは悪徳業者ばっかりかといえばそうでもなく、読んでるうちに読者は彼らに味方してしまうのが不思議。活き活きとした関西弁の...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月13日
美術や骨董の贋作を中心とした悪巧みの顛末を書いた短編集。
人物や会話が独特で飽きがなく、懲悪をベースとした展開も、意外性がないのにとにかく面白い。
毎回テーマとなる品が変わっていき、それぞれの「偽物造り」や「詐欺手口」はバラエティに富み、いづれも唸るような奥深いものばかり。品のいい舞台に、品のない人...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
さらに引續いて黒川博行。
この作品は、古美術に關はる連作短篇集。
「なんでも鑑定團」のお蔭で、書畫骨董に興味を持つ人が増えたといふが、この本を讀めば恐ろしくなること請合ひである。
贋作の世界の、なんと奧の深いこと!
京都市立藝大で彫刻を學び、高校の美術教師をしてゐた作者の面目躍如といつたところか...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月11日
黒川博行の珍しい短編集。ほとんど詐欺のような美術雑誌の副編集長佐保を中心に、その周辺でのホンモノ・ニセモノの騙し騙されあい。
敦賀市に残る蔵に眠る芦屋の茶釜。そこに「初だし屋」と呼ばれるハイエナがごとき2人組が現れ、不用品の回収と称して、時価500万円とも言われる茶釜をだまし取っていく。その家族か...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月22日
内容(「BOOK」データベースより)
古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいに容赦はない。入札目録の図版さしかえ、水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本、ブロンズ彫像の分割線のチェック、あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む男たちの姿は、ある種感動的ともいえる。はたして「茶釜」に狸の足は生えるのか?...続きを読む
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