黒岩重吾のレビュー一覧
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論説というよりエッセイという感じで、古代史の年表や天皇家の系統図のようなものを見ながら読まないと少しわかり辛いかもしれない。ある程度の知識を前提として書かれている気がした。
でも他の古代史に関する謎解き本に比べると、冷静というか客観的というか、思い込みが強くてこじつけっぽいところがなく、納得しやすか...続きを読むPosted by ブクログ -
蘇我入鹿を主役として、きのとみのクーデターで暗殺されるまでを描いた作品。
私の中で、蘇我氏のイメージって、まんが日本の歴史で、蝦夷と入鹿が「天皇なんてお飾りさ」ってがははと笑ってる絵が、30年近くたった今でも鮮明に覚えてて。あとは、山岸さんのまんが、日いづる処の天子の、聖徳太子に翻弄される蝦夷像。...続きを読むPosted by ブクログ -
『大和の巻』、『西戦の巻・上下』、『東征の巻・上下』、『終焉の巻』のシリーズ全六巻。
景行天皇の皇子、ヤマトタケルの生涯を描く。Posted by ブクログ -
縄文・弥生時代,古墳時代を経て,古代統一国家が出来るまでの道のりを,考古学的観点から検証してゆく。
主に,発掘された古墳をもとに,魏志倭人伝と記紀の情報とを比較して,古代の情景を思い浮かべる。Posted by ブクログ -
700年ごろ。藤原鎌足の次男である不比等の物語。不比等は天武朝と戦った大友皇子の父天智天皇の側近鎌足の子として生まれ,天武朝ではその才を認められつつも不遇の日を送っていた。陰では天智の子供ではともささやかれていたという。
しかし,鎌足譲りの策謀で次々と持統皇后,その子供の文武天皇に近づき,類まれな才...続きを読むPosted by ブクログ -
大和の巻,西征の巻に続き,倭建が駿河を勢力下に置く廬原王(イオハラオウ)が居る倭の国の東方の平定に行く話。
九州の熊襲征伐では武勇一辺倒だった倭建だが,東征へは始めは乗り気でなく,戦を行うことに嫌気を持っていた。
しかしながら,倭建の父であるオシロワケ王は建を嫌い,東征に向かわせ,出来ることなら殺さ...続きを読むPosted by ブクログ -
白鳥の王子(大和の巻)の続編。
倭男具那が父のオシロワケ王(景行天皇)に九州の熊襲討伐を命じられ,熊襲の首長である川上建(カワカミノタケル)を討つまでのストーリー。
九州は卑弥呼が支配していた頃は邪馬台国が熊襲(九州南部の国)の北上を抑えていたが,邪馬台国が大和に移って以来,熊襲は九州北部に勢力を伸...続きを読むPosted by ブクログ -
全2巻。
大昔。
ほぼ藤原氏の祖の人。
地味だけど。
こっから平安時代の藤原氏になってくのね。
でもあんまダメ貴族じゃない。
最初は。
やっぱり。
何かこの人のはいっつも変な感じ。
小説として文章はあんまりなんだけど、
なんか読んでしまう。
不思議。
主人公がモテモテだからか。
いつも。Posted by ブクログ -
日本の古代史を題材にした小説を初めて読んだ。学校で習った知識と言えば,蘇我虫殺す大化の改新ぐらいしか覚えておらず,中大兄皇子と中臣鎌足が入鹿を殺したとしか覚えていない。
そこでこの小説を読んで見た。入鹿は独裁者的では在るが,行動力もあり,読んでいて人を惹きつける魅力があった。たしかに横暴なところがあ...続きを読むPosted by ブクログ