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Posted by ブクログ 2020年10月17日
日本最初の大規模内戦、壬申の乱を描いた古代歴史小説。
主人公は勝者となった大海人皇子(天武天皇)。権力者としても武人としても策略家としても才能豊か。さらに部下にも女にも優しく、慕われている。歴史上の人物をここまで完璧にしてしまうのはやり過ぎな気がするが、そのおかげでストーリーは非常にわかりやすい。...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年12月20日
黒岩重吾氏による古代小説。
壬申の乱を軸に天武帝=大海人皇子の生涯を描いています。
彼の統治以後、日本は「日本」になったと言われていますね。
とにかく面白い。
時代を辿るのはもちろん楽しいですが、登場人物が活きています。
古代日本を舞台にした小説は、なんとなく人物描写が薄くて感情移入しにくいものが...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
この作品は黒岩重吾氏が初めて古代史に取り組んだ歴史長篇である。
昭和51年(1976)より連載され、昭和54年(1979)に刊行された。
作品が発表される数年前に奈良県の明日香村で高松塚から壁画が発見され
タブー視され続けていた天皇家及び古代への感心が高まっていた時期であった。
一部の人を除き古代へ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月26日
信ぴょう性の高い資料がほとんどない古代史で、日本では空前絶後の天皇家の内戦、壬申の乱を想像で埋めてダイナミックにとりあげた作品。
天智天皇は兄、天武天皇は大海人、弘文天皇は大友皇子、藤原鎌足は内臣、持統天皇は讚良(さらら)と表記されます。たくさんの登場人物が出てくるのですが、メインキャストはこの4...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月12日
中臣鎌足とともに大化の改新を実行した中大兄皇子(のちの天智天皇)とその弟の大海人皇子の確執を主題とする古代歴史小説。
兄弟と額田王や鵜野讃良などの女性たちとの奔放な愛の遍歴や大友皇子、大津皇子らをめぐる皇位継承に対する兄弟のやり取りなどを時間をかけて丁寧に描写。
上巻は自由奔放な中大兄皇子に対し忠...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
670年ごろ。大海人皇子(天武天皇)が中大兄皇子(天智天皇)の子供の大友皇子を倒し,天皇になるまでの物語。いわゆる壬申の乱の話。
戦自体の記述は少なく,主に,大海人皇子が天智やその取り巻きに疎外され吉野宮滝に仏門に入るまでのやりとりが物語の半分を占める。
このため,上巻は読んでいても少しだらける。下...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年06月01日
大海人皇子を主人公に壬申の乱を描く長編小説の前半です。
この巻では658年の有馬皇子処刑から、天智天皇が亡くなる672年までの物語が語られます。
記紀や万葉集、藤原家伝を相当に読み込み、なおかつ独自の見解も含め、話を大きく盛り上げていきます。
当初は皇太弟として次期天皇の有力候補とされ、兄の中大兄皇...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月01日
壬申の乱をテーマとした小説で、大海人皇子の視点で描かれる。
この上巻では、主人公・大海人皇子は、兄である中大兄皇子の政権下で、「武人肌で政治にはあまり興味のない皇太弟」として過ごす。
中大兄皇子は、ブレーンである鎌足から独立して「大王」ではなく「天皇」という新しい観念の独裁者になることを望み、着々...続きを読む
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