落日の王子 蘇我入鹿(上)

落日の王子 蘇我入鹿(上)

509円 (税込)

2pt

4.0

皇帝になって政治を支配したい。さらに大王となって祭祀も支配したい。その両方の権威を併せ持つ座に上ろうと、蘇我入鹿は野望を燃やし、夫を亡くして間もない、年上の皇極女帝に迫る。三十歳を過ぎたばかりで、肌は茶褐色に近く、目が異様に大きいこの男は、骨太の体躯に加え、黒く太く吊り上った眉を生やし、張った顎には強い意志と生命力がみなぎり、蘇我本宗家・蘇我蝦夷の長子としての存在感を強く主張している。歴史ロマンの第一人者・黒岩重吾の傑作歴史小説が遂に登場!

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落日の王子 蘇我入鹿 のシリーズ作品

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  • 落日の王子 蘇我入鹿(上)
    509円 (税込)
    皇帝になって政治を支配したい。さらに大王となって祭祀も支配したい。その両方の権威を併せ持つ座に上ろうと、蘇我入鹿は野望を燃やし、夫を亡くして間もない、年上の皇極女帝に迫る。三十歳を過ぎたばかりで、肌は茶褐色に近く、目が異様に大きいこの男は、骨太の体躯に加え、黒く太く吊り上った眉を生やし、張った顎には強い意志と生命力がみなぎり、蘇我本宗家・蘇我蝦夷の長子としての存在感を強く主張している。歴史ロマンの第一人者・黒岩重吾の傑作歴史小説が遂に登場!
  • 落日の王子 蘇我入鹿(下)
    540円 (税込)
    権勢をほしいままにする蘇我入鹿をじっと窺っていたのが、中大兄皇子と中臣鎌足らの連合勢力だった。彼らは蘇我氏の専横を憎み、唐にならった中央集権国家を樹立しようと謀っていた。ついに皇位までも手に入れようとする入鹿の野望を挫くため、新羅使から皇極女帝への厳かな朝貢儀式の最中、暗殺の刀は振り上げられた。血塗られた宮に、若き入鹿の野望は脆くも潰え去った。乙巳のクーデター=大化の改新の起こるまでを、色鮮やかに描き出す、古代史傑作小説。

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落日の王子 蘇我入鹿(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年01月18日

    歴史の教科書だと1行で終わってしまう「大化の改新」。
    この話で、悪者のようになっている蘇我入鹿の方が、実は高貴だったと知り、飛鳥時代に興味を持ち今では歴史の中でも大好きな時代になりました。蘇我入鹿がとてもカッコイイです。知識もあり真っ直ぐな人だったのかもしれません・・。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    これまでの蘇我入鹿の人物像は、自分の野望の為に権力を専横し、
    鎌足と中大兄に滅ぼされたという印象しかなかったが、
    どうしてそうなってしまったかが納得できるような国際状況、
    生い立ち、人間関係などが語られていてとても楽しめた。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    日本の古代史を題材にした小説を初めて読んだ。学校で習った知識と言えば,蘇我虫殺す大化の改新ぐらいしか覚えておらず,中大兄皇子と中臣鎌足が入鹿を殺したとしか覚えていない。
    そこでこの小説を読んで見た。入鹿は独裁者的では在るが,行動力もあり,読んでいて人を惹きつける魅力があった。たしかに横暴なところがあ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年03月22日

    政治的支配者たる大王と祭祀の支配者たる皇帝の権威を併せもつ座に登ろうとする蘇我入鹿。その野望が中大兄息子=藤原鎌足による大化の改新に脆くも潰え去るまで

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年02月21日

    蘇我入鹿を主役として、きのとみのクーデターで暗殺されるまでを描いた作品。

    私の中で、蘇我氏のイメージって、まんが日本の歴史で、蝦夷と入鹿が「天皇なんてお飾りさ」ってがははと笑ってる絵が、30年近くたった今でも鮮明に覚えてて。あとは、山岸さんのまんが、日いづる処の天子の、聖徳太子に翻弄される蝦夷像。...続きを読む

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