黒岩重吾のレビュー一覧

  • 闇の左大臣 石上朝臣麻呂
    7世紀中葉から8世紀前半まで生きた、石上朝臣麻呂の伝記小説です。

    爽やかな表現をすれば、一人の男のサクセスストーリーかな。
    でもタイトルにも闇とある通り、男にはいつも翳が付き纏う……それが物部連麻呂こと後の石上朝臣麻呂の血に染み付いた宿命だったのかも知れません。

    支族とは言え、当時「敗者」「負け...続きを読む
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 大和の巻
    ちょこちょこUPしてますが、やっと40冊!
    黒岩氏だけでもまだ10冊近くレビュー残ってるし…。
    歴史物だけの紹介で1年が過ぎていきそうな予感です。

    さて、今日の紹介は黒岩重吾氏の歴史小説の中でも最長の作品、ヤマトタケルの物語です。
    本書は「大和の巻」「西戦の巻・上下」「東征の巻・上下」「終焉の巻」...続きを読む
  • 天の川の太陽(上)
    黒岩重吾氏による古代小説。
    壬申の乱を軸に天武帝=大海人皇子の生涯を描いています。
    彼の統治以後、日本は「日本」になったと言われていますね。

    とにかく面白い。
    時代を辿るのはもちろん楽しいですが、登場人物が活きています。
    古代日本を舞台にした小説は、なんとなく人物描写が薄くて感情移入しにくいものが...続きを読む
  • 天の川の太陽(上)
    大化の改新のあと政権を保持する兄天智天皇の都で、次第に疎外される皇太弟大海人皇子。悲運のなかで大海人の胸にたぎる想いは何か。額田王との灼熱の恋、鬱勃たる野心。古代日本を震撼させた未曾有の大乱の全貌を雄渾な筆致で活写する小説壬申の乱。吉川英治文学賞受賞作。

     1997年7月27日購入
  • 天の川の太陽(下)
    鉄剣を磨き、馬を養って時に耐える大海人皇子はついに立った。東国から怒涛のような大軍が原野を埋めて近江の都に迫り、各地で朝廷軍との戦いがはじまる。激動の大乱のなかの息詰まる人間ドラマの数々。歴史学をふまえて錯綜する時代の動きをダイナミックにとらえた長篇。

     1997年7月27日購入
  • 天の川の太陽(下)
    この作品は黒岩重吾氏が初めて古代史に取り組んだ歴史長篇である。
    昭和51年(1976)より連載され、昭和54年(1979)に刊行された。
    作品が発表される数年前に奈良県の明日香村で高松塚から壁画が発見され
    タブー視され続けていた天皇家及び古代への感心が高まっていた時期であった。
    一部の人を除き古代へ...続きを読む
  • 天の川の太陽(上)
    この作品は黒岩重吾氏が初めて古代史に取り組んだ歴史長篇である。
    昭和51年(1976)より連載され、昭和54年(1979)に刊行された。
    作品が発表される数年前に奈良県の明日香村で高松塚から壁画が発見され
    タブー視され続けていた天皇家及び古代への感心が高まっていた時期であった。
    一部の人を除き古代へ...続きを読む
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 東征の巻(下)
    膨大な量ではあったが、
    黒岩ヤマトタケルに魅せられて
    時には寝る間も惜しんで一気に完読。

    ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。

    筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)

    筆者の解釈ではあるが
    これこそが事実だったように思えてならない。

    というか、こうであってほしい。
    そう...続きを読む
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 東征の巻(上)
    膨大な量ではあったが、
    黒岩ヤマトタケルに魅せられて
    時には寝る間も惜しんで一気に完読。

    ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。

    筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)

    筆者の解釈ではあるが
    これこそが事実だったように思えてならない。

    というか、こうであってほしい。
    そう...続きを読む
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 大和の巻
    膨大な量ではあったが、
    黒岩ヤマトタケルに魅せられて
    時には寝る間も惜しんで一気に完読。

    ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。

    筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)

    筆者の解釈ではあるが
    これこそが事実だったように思えてならない。

    というか、こうであってほしい。
    そう...続きを読む
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 西戦の巻(下)
    膨大な量ではあったが、
    黒岩ヤマトタケルに魅せられて
    時には寝る間も惜しんで一気に完読。

    ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。

    筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)

    筆者の解釈ではあるが
    これこそが事実だったように思えてならない。

    というか、こうであってほしい。
    そう...続きを読む
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 西戦の巻(上)
    膨大な量ではあったが、
    黒岩ヤマトタケルに魅せられて
    時には寝る間も惜しんで一気に完読。

    ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。

    筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)

    筆者の解釈ではあるが
    これこそが事実だったように思えてならない。

    というか、こうであってほしい。
    そう...続きを読む
  • 天風の彩王(上)藤原不比等
    大化の改新で蘇我入鹿を倒して一躍歴史上の舞台に踊り出た中臣(藤原)鎌足の子、不比等の話である。
    藤原不比等は、父・鎌足に比べると、以外と知ってる人が少ないかもしれない。
    大化の改新は645年の出来事だが、不比等が歴史の表舞台に登場するのは、700年前後であり、時代も、天智・天武朝を経て持統天皇の時代...続きを読む
  • 天の川の太陽(上)
    古代歴史小説の最高傑作のひとつ。小説してだけでなく、歴史を研究している作者ならではの考察も興味深い。
  • 飛田ホテル
    舞台となってる大阪市内南部エリア、私にとっては、毎日、電車に揺られて通り過ぎている、興味あるエリア。
    善と悪、陽と陰、光と影、色々ですが、大阪人がみんな、一生懸命に生きている姿、人間臭い姿、私は好きです。
    今風に言うと、エモい。昭和レトロ。
  • 中大兄皇子伝 下
    (上巻から続く)黒岩はその冒険に成功したといえるだろう。もちろん現代人の黒岩が中大兄皇子の思考や心情を完全に把握することなどできるわけがない。しかしこれは歴史を題材にとった小説なのだ。小説であると思えば、読者は黒岩の創出した新しい中大兄皇子像に共感にせよ反発にせよ、その傑出した生涯に何かを感じられる...続きを読む
  • 落日の王子 蘇我入鹿(下)
    「もっと直接会って話し合えば良いのに」という意見は無責任である。「会ったことによって事態は益々悪くなる」(黒岩重吾『落日の王子 蘇我入鹿 下』文春文庫、1985年、188頁)。昭和的な対面コミュニケーション至上主義を強要することはできない。
  • 天の川の太陽(上)
    信ぴょう性の高い資料がほとんどない古代史で、日本では空前絶後の天皇家の内戦、壬申の乱を想像で埋めてダイナミックにとりあげた作品。
     天智天皇は兄、天武天皇は大海人、弘文天皇は大友皇子、藤原鎌足は内臣、持統天皇は讚良(さらら)と表記されます。たくさんの登場人物が出てくるのですが、メインキャストはこの4...続きを読む
  • 新装版 古代史への旅
    黒岩氏による日本古代史の考察。
    大変面白かった。黒岩氏の古代史をテーマにした小説は
    だいぶ前に大体読んだが、その根拠になっていたのがこの本の考えだった。
    蘇我馬子の業績や聖徳太子の女好き、持統天皇の子への愛情や大津皇子の魅力などワクワクして読み進んだ。
    あくまで黒岩版古代史で真実かどうかはわからない...続きを読む
  • 飛田ホテル

    スルッと読めました。

    久しぶりに小説を読みました。
    大好きな西成の話。
    雑多な街ですが、それぞれの人生のドラマがある。
    かなり昔の物語ですが、スルッと読めて、読了後も不快じゃない一冊でした。