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家の声が聞こえるという力を持つ遠野守人は、月光荘二階をイベントスペースとしてオープンした後、管理人として慌ただしい日々を過ごしていた。そんな折、月光荘オーナーの島田から「社会人としての門出を祝おう」と狭山市の古民家を改修した蕎麦懐石店「とんからり」に誘われる。大学の恩師・木谷と三人で店を訪ねた守人を待っていたのは、自分が目指すべき道へとつながっていく、不思議な音との出会いだった。大切な過去、つながる縁、そして未来。感動のシリーズ完結!
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1~6件目 / 6件
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Posted by ブクログ
「菓子屋横丁月光荘」の6冊目。こちらもシリーズ完結のようね。 2つのお話の最初は、守人が木谷先生らとともに訪れた蕎麦懐石の店にまつわる、昔その地に栄えていた織物・広瀬斜子と、その店が改装して入る前の古民家が中心の話。 これまでもそういうところがあったシリーズだが、今回はとりわけ、そうしたかつてあっ...続きを読むたものがなくなっていくことに対する感傷と、たとえなくなっても引き継がれる思いがあることについて、強く描かれていたように思えた。 続く後ろの話では、田辺の祖父・敏治さんが衰えを見せる中、色々な思い出が詰まった家から離れざるを得なくなる敏治さん本人の葛藤と周囲の気持ちが中心に描かれる。 それは前の話を受けて、今まで生きていた人が亡くなっていくということにつながっていき、この話でもコロナ禍が陰を落とすが、それも相俟って、亡くなった人を想いながら今を生きるということや、あるいは自分がなくなった後に遺ることということについて考えさせられる。 敏治さんが持つ亡き妻への思い、田辺ら周囲が考える老いた身内をどうしてあげるのが良いかと悩む気持ち、それぞれの気持ちがよく分かる。 そして、しんみりするだけでなく、守人と豊島さんとの交情や、田辺と石野が古い家を改装してカフェにしようとする話を挿むことで、それでも生きていくことについて前向きな話になっていく。 この歳になると、ふとしたことで寿命が尽きる時に向かっていることを思わされ、怖くなったり切なくなったりすることがあるが、『だからこそ、いまじゅうぶん生きなければならない』という最後に書かれた言葉には、とても心に沁みるものがあった。 シリーズ初めの頃はモラトリアムで引き籠りの守人だったが、隠れた才能も開花しだし、好きな人もできたりで、よい終わり方でした。
「ジュウブン、イキロ」 ひとも、家も、いつの日にかその身体を失う日が来る。 「失う(喪う)」ことへの葛藤。 失うまでには嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、辛いことがいくつも起きる。 それは身体あってのこと。 だから、生きる。 体があるうちはじゅうぶんに生きる。 守人はこれから未来へと踏み出して...続きを読むいくのに、なぜかいつか迎える終わりのことも頭をよぎる。 最後のページをくった時、はあっとひとつ大きな息をついて、そぅっと、静かに、本をとじる。 そんな完結巻でした。
シリーズ完結編。 …と知らずに読んだ。 そうか、終わってしまったのか。淋しい。 それでも、彼らの未来は続いていく。 「ジュウブン、イキロ」 「ドコニイテモ、イツモイッショ」 いつかどこかの作品で、彼らとまた会えることを楽しみに。
生きること、働くこと、人と繋がること。そういったことを考えさせられる話って、顎を摑まれて「ほら、見ろ、目を背けるな。」と圧を掛けられるような痛みを感じるものが多いけれど、このシリーズは、隣を並んで歩きながら「こんなことあってさ。」「そういうこともあるよね。」なんて話しているような小さな旅路のようでし...続きを読むた。
完結したと思ってた月光荘に続きがあった! 大きな変化はなく流れるようにまとまっていく 落ち着いていって、またいつか旅立っていく 終わりのようにみえるけど、つながっていく かたちがなくなっても、きっと何処かにある 手放したりなくなってしまうものがあっても 何処かに白い世界があって楽しそうにしている ...続きを読む…今は生きていかなきゃね
大好きなシリーズでしたが、今回で完結編。 守人の今後も他のメンバーの今後ももっと読みたい。 ジュウブン、イキロ。 心に滲みます。
あー、私の大好きなシリーズがとうとう終わってしまったーという感じ。 肉親の縁薄く、内へ内へとこもりがちな守人が、川越の月光荘に住み始めたことをきっかけに、いろいろな人と親しくなり、自分の能力も認めることができ、自分の人生を生き始める様が読んでいて、胸に染み入るようであった。 家とは何か。入れ物として...続きを読むの家、一族、祖先という意味の家、あるいは家そのものの辿ってきた歴史。 その地域の、ひいては小さな取るに足りない人間一人一人の、たしかに生きた証。 そういうものの愛おしさ、美しさが確かに感じられた良作であった。
遂に月光荘シリーズ完結です。 なんとなくこの先どうなるのか気になる事柄が多いまま完結となりましたが、その先は読者が自由に夢想してかまわないということなのでしょう。
ほしおさなえさんをきっかけに去年の9月に川越を訪れた。菓子屋横丁や蔵の町並み、氷川神社、、川越城本丸御殿などを巡った。たくさんの観光客で、とにかく暑かった。 今回は月光荘より田辺家がメイン。とんとんからーの蕎麦会席の古民家が切なかった。守人と豊島さんの今後が気になる。
「カラダガアルウチシカ、デキナイコト、タクサンアル。ダカラ、イキロ」 わたしたちも蚕も、暗いところからやってきて、少しのあいだあかるい場所にとどまって、また暗いところに帰る。あかるいところにいるときだけ、身体という形を持つの。でも、ただそれだけなのよ。 ----------------- 代々...続きを読む繋いでいくこと、繋がっていくこと。 それは一方では、「しがらみ」のように感じて、しんどく感じるものだけれど、 この物語ではそれが「安心」や「根っこ」になっている。 ファンタジーのような世界で現実にはないかもしれないけれど、これが現実だったらいいな、と思った。
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菓子屋横丁月光荘
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