空き家課まぼろし譚

空き家課まぼろし譚

770円 (税込)

3pt

3.6

空き家に残された写真と少女の不思議な能力が消えかけている時間と幸せな記憶を呼び覚ます! 古い写真に秘められた記憶をめぐる物語――かつて貿易港として栄えた水上都市「海市(かいし)」。街の景観を守るために作られた海市協会には、古い空き家を保存・管理し新しい住人を探し出す「空き家課」という部署があった。ここで働く間宮明(まみや・あきら)はある日、上司の娘・5年生の三上汀(みかみ・みぎわ)とともに、空き家を訪れる。その汀は、場所に刻まれた思い出を蘇らせる、不思議な力を持っていた。そのころ、薔薇屋敷の調査へ、湾岸地区再開発を狙う大企業の妨害が。汀は明を強引に説得し、その理由を探ろうとするのだが……。切ないノスタルジック・ファンタジー。建物に残された<写真>が呼び起こすのは、忘れてはならない大切なもの……。

...続きを読む

空き家課まぼろし譚 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    購入済み

    不思議な能力をいつ使うだろうか

    2021年05月15日

    汀さんに備わっている不思議な能力をもし自分が持っていたら、
    どの写真に対していつ使うのだろうか?

    汀さんは物語りの最後に出てきたあの写真にいつ不思議な能力を使うのだろうか?

    どちらとも幸せな景色が見える!

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月10日

    日本のベニスと呼ばれる水上都市で、課の最年少職員で勤めて二年の明が上司の娘で五年生の汀に引き回されながら空き家を回る。バラ屋敷に宝探し、ミッション系女子校の転落事故、汀の亡き母の秘密と祖母との交流。同じ場所で写真に触れるとその時の様子が現れる汀の超能力が、浸透してからは程好いスパイスとして楽しめた。

    0

    Posted by ブクログ 2016年10月06日

    写真を撮った場所で、写真に触れると、撮る少し前の情景が蘇る。そんな力を持った小学生が、不思議とともに疑問を解決する糸口を見つける話。主人公はそんな小学生汀ちゃんに振り回されながら一緒に走っていくので、当人は大変でしょうが、終始微笑ましかったです。

    0

    Posted by ブクログ 2016年06月11日

    はじめちょっと取っつきにくかった。個人的に子供が振り回す話が苦手なのかもしれない。
    写真というものについて考えさせられる作品だと思う。写真は残るのに、そこに写る時間も場所もモノも今はない。死んだ猫の写真みて思う。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年08月05日

    【あらすじ】
    ベニスのように美しい水上都市、海市。その一角にある風変わりな組織“海市協会空き家課”。だれも住まなくなった建物に再び命を吹き込むのがこの部署の仕事だ。そこに勤務する間宮明はちょっと気弱な25歳。仕事で扱う古い建物から古いアルバムをくすね、蒐集する悪癖がある。ある日、明の仕事に課長の娘・...続きを読む

    0

空き家課まぼろし譚 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める SF・ファンタジー

SF・ファンタジー ランキング

ほしおさなえ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す