金継ぎの家 あたたかなしずくたち

金継ぎの家 あたたかなしずくたち

679円 (税込)

3pt

高校二年生の真緒と暮らす祖母・千絵の仕事
は、割れた器を修復する「金継ぎ」。進路に
悩みながらもその手伝いを始めた真緒はある
日、引き出しから漆のかんざしを見つける。
それを目にした千絵の困惑と故郷・飛驒高山
への思い。夏休み、二人は千絵の記憶をたど
る旅に出る――。選べなかった道、モノにこめ
られた命。癒えない傷をつなぐ感動の物語。

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金継ぎの家 あたたかなしずくたち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年02月24日

    あたたかな物語だった。それぞれの生きる道、覚悟。千絵さんは「覚悟が足りなかった」とよく言っていたけど最後に納得できてよかった。金継ぎの仕事の素晴らしさのにじみ出る作品だった。
    髙山へ、大子へ行きたくなった。

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    Posted by ブクログ 2021年10月16日

    祖母が行う金継ぎに興味を持った孫娘が、漆に関わっていた祖母の人生に触れていくというお話で、あわい恋物語もあって引き込まれる。祖母、母、娘の3人によるやさしいストーリーで、ゆっくり読めた。

    0
    購入済み

    つながっている

    2021年05月22日

    過去から今とつなげていただいたように今から未来へとつなげなくてはならないものがある。
    つなげるためには覚悟が必要。
    その覚悟が未来への希望となったら
    とても幸せなことだと思いました。
    閑話休題
    学生時代にはお世話なった先輩がいた。
    この小説を読んで急に思い出しました。
    もう一度会ってあらためてお礼を...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年03月18日

    漆に関わる仕事を通して、縦へ横へとあたたかく「繋がる」物語。ストーリーも文章も丁寧で素敵です。
    高山にも大子にも、改めて行ってみたくなりました。我ながら影響されやすいなーと思います(笑)。

    0

    Posted by ブクログ 2019年11月07日

    金継ぎは、大事なものを修復するとともに、新たなものへとつないでいく素敵な手法。

    三世代の女が、それぞれの生きる時代に翻弄されながら悩みながらも、自分のいいと思える道を見つけて歩き出す。だからこそ出会えたものがある。

    いろいろ心に響く場面があったけれど、結子さんが「ようやく、この人は頼れる、と思っ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月29日

    ほしおさなえさんの著書は、いつも目にしているものの新たな側面を見せてもらえる。和紙だったり、この作品では漆の工芸だったり。失われつつあるものたち。本当はもっと大切に受け継いでいかなきゃいけないんじやないのと思わされる様々なものたち。生活に追われて忘れがちなものたち。そういうものが沢山あること。その現...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月10日

    いつも数値の睨めっこしている仕事のせいか、
    漆を生き物とみなして働く人たちに
    ぼんやりとした憧れが。
    大変に決まってるけど、カッコいい。

    家族の話なんだけど、
    印象に残ったのはこっち。

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    Posted by ブクログ 2022年04月28日

    金継ぎと漆工をめぐる、3世代の女性の物語。
    金継ぎに漠然とした興味があったので読んでみた。
    物語とは別に、金継ぎや特に漆に関して知らなかった知識を知ることができた。
    章によって語り手が異なるのも面白い。

    「飛騨春慶」が気になって検索してみた。素朴で日常に馴染みそうな漆器もあるんだな。
    漆器が樹木の...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月22日

    金継ぎの家、というタイトル通りです。
    一般的に金継ぎと呼ばれる、漆を使う繕い。
    個人で細々と金継ぎを請け負う、熟練の、80代の千絵の物語を中心に、千絵と二人で暮らす高校生の孫娘、真緒との交流、故郷の飛騨高山、漆の生産地と、静かながら、ドラマチックに物語は進みます。
    語り手も、千絵と真緒とで交代するの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月16日

    ほしおさなえさんの物語は優しい気持ちになれる。読み進めていくうちに、日本の和の美しさを改めて見直したい気持ちにもさせてくれた。金継ぎは、金だけで継いでいるのではないということや、漆がどうやってできるかとかとても興味深かった。金沢へも行きたいし、飛騨春慶も実物をみてみたい。旅にでかけたくなった。

    0

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