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その出現は突然だった。真夜中、主人公の前に顕れたのは「イデア」だった。イデア!? 一度は捨てたはずの肖像画制作に没頭する「私」の時間がねじれ、旋回し、反転してゆく。不思議の国のアリス、上田秋成「春雨物語」、闇の奥でうごめく歴史の記憶、キャンバスの前に佇む美しい少女。多彩な登場人物とともに、物語は次々と連環し、深い魂の森の奥へ――。
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Posted by ブクログ
肖像画家である「私」の生活する家に騎士団長が出現。荒唐無稽なようでいて違和感がないところが村上春樹ワールドの真骨頂。謎の隣人の免色の爽やかな奇人変人ぶりが明らかになっていくくだりも面白い。 高橋一生が声色と口調を使い分けて見事に全ての登場人物を演じ分けている。
素敵
長編を今まで文庫版のリアルな本で購入していた。 引っ越しするたびに持って行き、日焼けや経年劣化のたびに買い換えたり、文庫にしたりしていたが、 こうして電子書籍で、村上さんの好きな本をいつでもどこでも持ち出せるのは、とても幸せ。
揺らぎのない真実より、揺らぎの余地のある人生を選択する。 その揺らぎに我が身を委ねることを選びます。
騎士団長殺し第1部下巻。 裏山にある穴をみつけ、掘り起こしたところから始まる。本書で追求されているのは、イデアという言葉で表現されているけれど、ぼくのことであり本質といってもいいだろう。それが絵を描くということで表現されていて、その人がその人であることを理解するために主人公はデッサンし、時にはクロッ...続きを読むキーを使い、チョークで黒板に描き、油絵で描く。絵を描くという行為が何かをそこに止めようとする行為であり、それは動画や写真より時にその人そのものを掴むことができている。ただし、絵とは目にみえたものそのものであって、その背後にあるものであったり、それが意味しているものでもない。それがイデアからのメッセージだ。一方で、「騎士団長殺し」の絵はメッセージ性を持った絵とされていて、それは何かを伝えようとしていると主人公は考えている。 物語は何かに誘導されているような形で、進んでいく、それは免色の過去、雨田氏、スバルフォレスターの男、イデア、あるいはその総体としての歴史なのかもしれない。
この回はイデアというプラトンからの語源が元に作品が進んでゆきます。 なるほどなという言葉の使い方には言葉の使い方を多く学べた気がします。
久々に小説を紙媒体で読んだ。若い頃(二十代)に読んだ著者の作品の印象とまた違った受け取り方ができて良かった。改めて紙の本で読書するっていいなーと思えた。
第1部(上)よりこの(下)のほうが物語が動いていて一気読みした。日本の古典やアリスやオペラや世界の歴史や…いろんなものが混ざりあっている。まさに村上春樹。今後の展開が楽しみな終わりかた。早く続きが読みたくなる。 ただ村上春樹の本なので、「のちのちこの登場人物死んでしまうのでは…」なんて不安になってし...続きを読むまったりもするんだよね。さて、第2部(上)を買いに行かなくては。
村上春樹の文章は比喩が多く独特。例えば、水を飲んで眠気が覚めるような誰でも知っている感覚を、「体の隅の方に雲の切れ端のように居残っている眠りの残滓を追い払った」と表現している。そういった言葉が登場人物の人格に合わせて語られるので、ひとつひとつの文章を丁寧に楽しんで読んだ。 この物語の大きなキーワー...続きを読むドとして絵画、特に肖像画がある。主人公は絵を描くのは言葉ではなく線や形や色で相手を理解し解釈するためだと言っており、言葉にはできない思考や情熱や感覚を絵の中に表現することができる芸術家はすごい武器を持っているんだなと思った。 3巻もどんな物語が待っているのか、とても楽しみだ。しかし物語の展開以上に、村上春樹の新たな表現に出会えることを楽しみに思っている。
面白かったけど、本気の入り込みまではいけずなかなか村上ワールドの読後感は得られませんでした。とりあえず2冊目が終了で後半に期待です。
免色さんが穴に入ってあっちとこっちの境界線のくだりとか、後半の雨田さんの戦争下で体験してきたであろうことが『ねじまき鳥クロニクル』を思い起こさせる。白いスバル・フォレスターの男(僕?)が女を絞め殺そうとする場面なんかは『ダンス・ダンス・ダンス』の五反田君を感じた。 今までの作品が色々と現れているのか...続きを読むもしれない。 免色さんの娘と思われる秋川まりえとどうなっていくのか、騎士団長殺しの意味などまだまだ分からないことだらけで続きが気になる内容でした。
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騎士団長殺し(新潮文庫)
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村上春樹
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