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下町の救命センター。不測の事故や予期せぬ発作で、瀕死の状態に陥った人間の、救命と社会復帰のため、24時間態勢で最善を尽くす医療現場である。生死の境目にある患者と、突然のことに戸惑う家族。まざまざと見せつけられる生身の人間の強さと弱さ、怒りと諦め、悲しさ…。患者の高齢化、人材の不足など様々な問題を抱える現場を知り尽くした医師が、死生観を問う。ヒューマン・ドキュメント。
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Posted by ブクログ
著者の他作品と似てるようで、それぞれのケースに特色があり、医師の葛藤、本音を垣間見ることができた。高校生の時に読んでいたら医師を目指していただろう。
職場は戦場で扱っているのは人の死といったハードな職場に身を置いている 著者だからこその視点が読んでいて心地よいです。 やっぱり現場主義の人っていいね。って思ったりいたします。 続編を期待していますが、やっぱりかなり先なんだろーなー でも待っています。著者名で買う本の一つです。
救命センター部長ファイル 救命救急センターの部長として、日々瀕死の患者さん達と向き合っているお医者さんの多分実話に基づく日誌の様な、日記のような、エッセイのような小説のような本。 AEDって大事なんだな。
この手の本は結構好きです。 医師の日々の苦悩が感じられます。 著者はやぶ医者だなんてご自分のことをおっしゃっていますが、 自信の裏返しなんでしょうね。
本書は救命センターの医師が続ったヒューマンドキュメントである。自殺、児童虐待、インフォームド・コンセント、高齢者医療などについて、救命センターの視点から語られている。死生観について考えさせられる本である。
「こちら救命センター」は多分新刊時にハードカバーで読んでいる。当時現場のドクターだった浜辺先生も今や救命センターの部長。現場からの生なましい手紙…と言うよりは、朝の引継ぎミーティングや医局での研修医・担当医・そして部長を交えての風景。新生児・ホームレス・九十歳を超えたご老体、本人に生きる気持ちが無い...続きを読むかもしれない患者。疑問のある患者であろうと、救命センターに搬送されたからには全力で処置しなくてはならない。社会問題に大上段から振りかぶるのではなく、あくまでも現場からのレポートという形での軽い投げかけ。TVドラマの脚本家さんは、このエピソードを元に話を膨らませてください。
集英社文庫のナツイチ、2008夏の一冊に選ばれていました。 集英社のWEBには、BOOKNAVI 書籍試し読みのサイトがあり、 見出しの1ページ程度の本文が掲載されています。 救急医療は、交通事故の死亡件数を減らすのに貢献しているとお聞きしています。 そういう現場の雰囲気が分かる小説で、興味...続きを読むを持ちました。 「搬送先が決まらずに救急車が事故現場で立ち往生してしまったり、あるいは収容先を求めて何軒もの病院を訪ねまわるという事態が頻発しました。その結果、助かるはずの生命が、みすみす失われていったのです。」 死亡事故が1件でもあれば、毎日、マスメディアが騒ぎたれる分野がる一方、 毎年何千人と死亡しているのに、問題点が掘り起こされない分野もある。 マスメディアの報道姿勢にも疑問に思うが、麻痺している自分達の感性にも疑義があるかもしれない。 救命医療センタはそういう日常とはかけ離れた厳しい現場なのかもしれない。
手紙形式の5つの話が納められています。 作者の見解がすべての作品にちりばめられています。 すべての意見に全く同意ができるわけではありませんが、一つの意見としておもしろく読みました。 いろいろな方に読んでもらい そのうえで皆さんがいろいろな考えを持ってもらえればいいなぁと思いました。 どうやらシリーズ...続きを読むででているようで、3冊ほど出版されているようなので、そちらも読んでみたいと思います。
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