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ガリアを制圧したカエサルは、軍の即時解散と帰国を命ずる元老院の最終勧告を突きつけられ、国賊と呼ばれるのを覚悟でルビコン河を渡った。その勢いのままかつての盟友ポンペイウスを制し、イタリア半島、ついで地中海のほぼ全域を掌握。迫りくる暗殺を予知したかのように、新秩序樹立のためにあらゆることを為しとげたカエサル。彼のみた帝政という理想――、その真の姿を描き出す意欲作。 ※当電子版は単行本第V巻(新潮文庫第11、12、13巻)と同じ内容です。
...続きを読む※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2017年09月17日
カエサルは、歴史上の人物の中でも最も好きな人物である。
以下は、この巻と前巻に記述された「カエサルの思考、行動」について。
・生涯を通じて彼を特徴づけたことの一つは、絶望的な状態になっても、機嫌の良さを失わなかった点である。
→ 楽天的でいられたのも、ゆるぎない自信があったからだ。
・カ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月02日
カエサル編終幕!まさに激アツ、古代ローマが産んだ稀代の天才政治家にして天才司令官にして天才文学者。現代のリーダーが見習うべきマネジメント、戦略思考、グローバルコミュニケーションのエッセンスが山ほど詰まっていたなー。アントニウスとクレオパトラの物語も面白い。そしてここから始まるオクタヴィアヌス、アグリ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月26日
ルビコンを渡って以来のカエサル動きから、暗殺、混乱を経てアウグストゥスが派遣を確立するまでの物語。
実質20年に満たないが、内容の濃い時代。カエサルの類稀なるリーダーシップ、固定観念に囚われない決断力、人間的魅力、これらが制度疲労を繰り返共和政の中で彼が台頭した原因。しかし、民衆に愛されたカエサル...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月27日
いよいよ、ルビコン渡河以降のカエサル(シーザー)。ポンペイウスとの戦い、ローマ掌握、暗殺、クレオパトラとアントニウスまで。
ローマの版図が拡大し元老院による共和制の限界が見えた状況の打破としての専制政治、帝政への移行。ローマが辿った政治制度の分析に納得。塩野七生のシーザー大好き感もたっぷり。プロヴィ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月31日
クレオパトラ登場。対エジプトのアレクサンドリア戦役の章の短さにまず驚く。この部分をかなり楽しみにしていたのだが「史的には、すこぶる簡単な戦役なのであった。」ということで拍子抜け。クレオパトラは教養があり、自分の魅力のプレゼンに長けていたが、本当の意味で品格・知性のある女性だったのかどうか、塩野氏の...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月12日
ルビコン川を渡る。
サイは投げられた。
ブルータスお前もか。
来た、見た、勝った。
クレオパトラの鼻が。。。
ガリア戦記。
などなど、昔から聞いていた有名な言葉がすべて
ユリウス・カエサルに起源している。
古代ローマが生んだ最高の天才。
これまでのカエサルを見る目がガラッと変わった。
カエサルの言葉...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月04日
誰も見なかった、新しい世界観を見据え、ルビコンを渡ったカエサル。彼の身上であった「寛容」故に暗殺されたが、後継者を含め先を見通すカエサルは死後も自らの構想した世界を実現していく。
心に残ったのは、「何ものにもましてわたしが自分自身に課しているのは、自らの考えに忠実に生きることである。」というキケロ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
なんでカエサルを殺してしまったのか、というのを同時代から見たら意味があったんでしょうけど、後から見たら無意味もいいとこという感じ。
それにしてもカエサルという人は実に素晴らしい人だったのではないかと思います。塩野さん自身がそう解釈されているんでしょうけど、ともかく自分ではなくローマのために生きた人だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
第5巻は紀元前49年「ルビコン」からカエサルの勝利、カエサル暗殺、アントニュウスとクレオパトラ、オクタヴィアヌスの勝利、紀元前30年帝政ローマのスタートまで。
たった19年間だがめまぐるしい展開でローマ世界が動く、歴史が動くときは、一気に世の中が変わるのだろう。
西洋の歴史は、帝政から共和制へ進ん...続きを読む
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